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賃貸物件の動画は作るべき?活用方法やポイント、動画種類などを紹介

記事公開日:2023/10/03

最終更新日:2023/10/08

賃貸仲介の動画活用

「賃貸物件の動画を作成しようと思っているけれど本当に効果はあるの?」「どのように動画を作ればいいのかわからない」という悩みをお持ちではないですか?

この記事では、賃貸物件の動画を作るべき理由や、活用方法などについて詳しく解説しています。この記事を読むことで、動画活用の重要性がわかり、具体的な活用方法がわかります。賃貸物件の動画についてお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

賃貸物件の動画は作るべき?

賃貸仲介の営業において、賃貸物件の動画は作るべきです。新型コロナウイルスや世界的なインフレの影響により、集客が以前より困難になりました。そのため、集客やマーケティングの施策としての動画活用がおすすめです。

賃貸物件の動画は一度作成すると、ホームページやSNSで多くのお客様に見ていただけます。動画は画像に比べてハードルが高く感じますが、ポイントを押さえることで意外と簡単に作成することが可能です。

このように、賃貸物件の動画を活用することで集客につながり、効率的な営業活動を行えます。

賃貸物件の動画を作るべき4つの理由

動画は賃貸仲介営業との相性がよく、お客様と賃貸仲介会社の両方にメリットがあります。ここからは、賃貸仲介営業において動画を作るべき4つの理由を紹介します。

実際の物件のギャップを埋められる

賃貸物件の動画を作るべきひとつ目の理由は、ホームページの情報と実際の物件のギャップを埋められる点です。掲載されているのが画像だけだと、物件を定点からしか確認できません。そのため、実際に内覧したときに、イメージと違ったという理由で成約まで至らないことが多いのです。

たとえば、玄関からリビングまでの導線を知りたいのに画像がない場合、動画でそれが説明されていれば、お客様の要望に応えられます。よって、わざわざ内覧にいく必要がなくなるのです。

これはお客様にとって手間が省けるうえ、賃貸仲介営業からしてもコスト削減につながります。つまり、動画で実際の物件とのギャップを埋めることで、あとは内覧するだけの状態になり、成約までをスムーズに進められるのです。

画像だけでは伝えられない情報を詰め込める

動画を作るべき理由のふたつ目は、画像だけでは伝えられない情報を詰め込める点です。動画は画像と違い、音声や字幕を入れられます。そのため、画像より濃い情報をお客様に届けることで、成果に結びつけられるのです。

たとえば、動画内で「この物件ではここがおすすめです」という字幕や音声を入れることにより、他の物件との差別化を図ることが可能で、物件の良し悪しを判断する材料となります。

また、線路沿い物件の場合、動画で電車が横切る様子を撮影して、リアルな情報を届けることも可能です。このように、画像では伝わらない情報を伝えられるのが動画の特徴といえます。

最後まで楽しく視聴できる

物件情報を最後まで楽しく見てもらえることも、理由のひとつです。画像だけだと飽きてしまい、途中で離脱される可能性があります。しかし、動画があることで情報が頭に入ってきやすく、途中で離脱されることを防ぐことが可能です。

さらに、動画にナレーションを入れることで、お客様は何かをしながら情報を耳から入れられます。また、動画内で出演しているスタッフがさまざまな動きを取り入れることで、動画自体に興味を持ってもらい、飽きさせない工夫ができます。

要するに、賃貸物件の動画は、伝えたい物件のポイントを最後までお客様に伝えられるのです。

暮らしのイメージや生活スタイルの提案ができる

動画には、字幕やナレーションを入れられるので、物件に住んだあとのイメージをふくらませることが可能です。お客様は物件の良し悪しはもちろん、この部屋にどうやって住もうかという点も考えます。

たとえば「この個室は日当たりが悪いので寝室にしましょう」「エアコンが設置できないこの部屋は収納として活用しましょう」など、実際に部屋を内覧しなければわからない情報を入れると、お客様に喜ばれるでしょう。

さらに、買い物環境や教育施設の説明を字幕やナレーションで入れると、物件をさらにアピールできます。常にお客様が必要としている情報を詰め込むことを意識して、動画を作成しましょう。

賃貸物件の動画の種類

ここまで、賃貸物件の動画を作成するべき理由をお伝えしましたが、具体的にどのような動画にすればいいのでしょうか?動画は、届けたいターゲットや情報によって種類が変わります。

ここでは、それぞれの特徴に合った動画の種類を紹介します。

物件の紹介動画

まず、賃貸仲介営業が作るべき動画は、賃貸物件の紹介動画です。動画を作るべき理由で紹介したとおり、動画は画像に比べて多くの情報を入れられます。

具体的には、自社サイトの物件詳細ページにYouTube動画を埋め込むことで、動画を利用します。動画ファイルをサイトに直接埋め込むことも可能ですが、サイトが重くなるため、情報が見やすいようにYouTube動画を埋め込むのがおすすめです。

物件の紹介動画は、お客様目線に立って作成することが重要です。お客様は物件のどこが気になるのかを考え、よい点だけでなく、気になるポイントも正直に伝えると信頼度が高まります。

また、動画作成のプランニングも大事なポイントです。紹介する人は映るのか?ナレーションを別撮りするのか?外観からスタートするのか?など、会社のイメージや物件の雰囲気に合わせて構成を練りましょう。

店舗の紹介動画

店舗の紹介動画は、お客様が安心して来店できることを第一に作成します。基本的にお客様は、どんな店舗で営業をかけられるのか不安を持ちながら来店されます。そのような不安を払拭するために、店舗動画を作成するのです。

動画の内容は、店舗作りのコンセプトや接客スペース、キッズルームの紹介などがあります。また、車で来店しやすいように、ガレージの案内も入れておくとよいでしょう。

さらに、スタッフ紹介の動画を作ることで、お客様の安心感が増します。賃貸仲介営業においては、営業マンの人柄や経験値を重要視するお客様が多いので、安心してもらえるような紹介動画を作成しましょう。

来店後の流れをまとめた動画

来店後の流れをまとめた動画を作成すれば、お客様は安心して物件探しができます。とくに初めてのお客様は、どのような流れで物件探しが進むのかがわかりません。そのため、全体的な流れを丁寧に伝えることが重要です。

効果的に作成するには、ステップに分けて紹介しましょう。たとえば「条件の聞き取り」「物件紹介」「内覧」「申し込み」など、それぞれの内容や行うタイミングを伝えます。

ここでは、テロップやイラストを活用して、初めて物件探しをするお客様でもわかりやすくすることを心がけましょう。そうすることで、ここなら安心して物件探しを任せられるという安心感をお客様に与えられます。

賃貸物件の動画を作成する際のポイント

賃貸物件の動画は、ただ撮影して掲載するだけではお客様を惹きつけられません。情報が伝わりやすい動画にすることで、他の動画との差別化が図れます。

ここからは、賃貸物件の動画を作成するポイントを3点紹介します。

メリハリを付けて撮影をする

お客様に飽きずに動画を見てもらうためには、メリハリを付けた動画を作成しましょう。メリハリがなく、同じような画角や映像が続くと、視聴者は飽きて離脱してしまいます。

具体的には、アップと引きの画角を使い分けることや、動画の中で静止画を差し込むことです。また、現在どの部屋を撮影しているかがわかるように、間取り図を差し込む方法もあります。

あくまでお客様のための動画であることを忘れず、最後まで見てもらう工夫を心がけましょう。

※下記2本の関連記事では「間取り図の作成手順やポイント」「物件写真撮影のコツ・ポイント」を紹介していますので、動画の中で静止画・間取り図を使用する場合はこちらもチェックしてみてください。

1つの動画が長すぎないように意識する

賃貸物件の動画では、伝えたい情報が多くあります。しかし、すべてを詰め込もうとせずに、余計な部分はカットして、長くなりすぎないように意識しましょう。伝えたいことがシンプルな動画の方が、途中で離脱せずに見てもらえます。

できれば、動画時間は3分以内がいいでしょう。それ以上長い動画だと、伝えたいポイントの前に見ることをやめてしまう視聴者が増えてしまいます。冗長な動画を避け、シンプルな構成の動画を作成しましょう。

適度に字幕を挿入するとよりわかりやすくなる

賃貸物件の動画は、適度に字幕を挿入することでよりわかりやすくなります。映像と字幕を組み合わせることで、おすすめしたい部分を際立たせられるのです。

たとえば、撮影者が現場で感じたことや、補足したいポイントを字幕で紹介します。また、撮影していない周辺施設を字幕で紹介することで、物件のアピールにもつながります。

賃貸物件の動画は、映像やナレーションだけでなく、字幕にもこだわって作成しましょう。

※下記の関連記事もチェックしてみてください。

作成した賃貸物件の動画の活用方法

せっかく手間をかけて作成した動画は、活用しないと意味がありません。動画は、一度作成すればさまざまな方法で活用できますので、ここからはおすすめの活用方法を紹介します。

自社サイト・ホームページ

賃貸物件の動画を自社サイトやホームページに掲載することで、画像を見ただけではわからない部分まで理解できます。そのため、物件の検討をより深いところまで進められます。

メリットと注意点は、以下のとおりです。

メリット物件のイメージが具体的になる・他の物件との比較をスムーズに行えるため、物件を絞りやすくなる
注意点他の物件と比較をするため、できるだけシンプルな動画にする・実際に内覧するような導線で動画を作成する

これは、自社サイトやホームページの詳細ページに動画を埋め込む方法です。物件詳細ページで画像を見て、さらに詳しく知りたいお客様が動画にたどり着くので、物件に対する理解が深まります。その結果、成約までがスムーズに進むでしょう。

<おすすめポイント>

  • お客様が自ら物件を絞り込み、内覧する手間を省ける
  • 営業マン側も内覧の手間が省け、他のお客様対応ができる

各SNS(YouTubeやInstagram、TikTokなど)

各SNSに動画を掲載することで、ポータルサイトや自社サイトと違う角度で集客することが可能です。さらに、各SNSと自社サイトをリンクすれば、自社サイトへの流入が期待できます。

メリット自社サイトとは別の集客媒体を獲得できる
注意点各SNSに応じた動画作成が求められる(動画時間やサイズなど)・SNSをこまめにチェックして常に更新する必要がある

これは、各SNSにアカウントを作成して、動画を掲載する方法です。SNSには、YouTubeやInstagram、TikTokなどの種類があり、それぞれの特徴や雰囲気があります。特徴に応じた動画を作成し、アカウント運営を行わなければいけません。さらに、各SNSと自社サイトをリンクすることで、自社サイトの流入アップにもつながります。

<おすすめポイント>

  • 普段SNSで情報収集を行う顧客層にアプローチできる
  • SNSを通じてファンを作れれば、継続的に反響が得られる

下記3本の関連記事では賃貸仲介会社がYouTube、Instagram、TikTokで集客効果を高める具体的な方法や活用のポイントなどまとめてますので、チェックしてみてください。

対面で説明をしているタイミング

対面で説明しているタイミングで賃貸物件の動画を活用すれば、言葉や資料だけではわかりにくいポイントが一目でわかるようになります。さらに、公式LINEやメールでお客様にURLを送ることで、資料代わりにもなるのです。

メリット対面時の物件紹介時に見てもらい、物件の絞り込みができる・動画におすすめポイントを掲載すれば、経験が浅い営業マンでも同じようなアプローチができる
注意点動画だけに頼るとお客様からの信頼が薄れるため、動画を活用しすぎない

この方法は、対面でお客様に物件紹介をする際に、動画を活用することです。営業マンが紹介する物件動画をあらかじめ見てもらうことで、物件を絞り、営業コストを削減できます。また、お客様の待ち時間に動画を見てもらえるので、時間を有効活用できる方法です。

<おすすめポイント>

  • 物件動画を見ながら、物件のメリット・デメリットを説明できる
  • 動画で物件を絞り込むことで、内覧する手間や時間が省ける

まとめ

賃貸物件の動画は、物件紹介や集客に非常に有効な手段です。お客様側からも、動画を活用することで効率的に物件を探せます。

これからは、賃貸仲介において動画活用が当たり前になってきますので、他社に負けない動画を作成しなければいけません。営業マンにとってもお客様にとっても、メリットのある動画活用をぜひ検討してみてください。

記事の監修者_あきら

あきら

この記事を書いた人

元不動産営業のWEBライター。12年以上の不動産営業を経験。売買仲介、賃貸仲介、新築戸建販売、賃貸管理、売却査定等、あらゆる業務に精通している。住まいに関することや、不動産取引で失敗しないコツ、不動産営業への転職のお手伝い、不動産営業のノウハウ等を発信中。不動産業界経験者にしかわからないことを発信することで、敷居が高い不動産をもっと身近に感じてもらいたいです。さらに、不動産取引で少しでもお得になるような情報も発信しています。

■現在の職業・肩書き・資格など
宅地建物取引士 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 賃貸不動産経営管理士 / 不動産特化WEBライター

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