記事公開日:2022/07/14
最終更新日:2024/01/11
ビジネスシーンや賃貸仲介の集客において、SNS活用は特に効果的なマーケティング手法のひとつです。しかし、間違ったSNSマーケティングをすると反対に炎上してしまうおそれもあり、どうやってSNSをビジネスで活用するのか不安な人も多いのではないでしょうか。
今回は、ビジネスでのSNS活用を成功させるコツや、各SNSの特徴を紹介していきます。SNSマーケティングに興味のある人や、SNS活用の担当者でやるべきことがわからない人はぜひ参考にしてください。
テレビCMなど従来の広告とは違い、SNSの活用には以下の3つのおすすめポイントがあります。
それぞれの内容を見ていきましょう。
朝の通学・通勤時間や寝る前など、決まったタイミングでSNSをチェックする習慣があるという方も多いのではないでしょうか。SNSマーケティングは、そういった方にアプローチしやすい手法とされています。
SNSを使って宣伝すると、その商品やサービスに関心がない方にもアピールできます。また、世間で注目を集めているインフルエンサーにPRしてもらうことで、ユーザーの購買意欲が高くなるかもしれません。特に「おすすめ投稿」という手法を使うと、企業に接点のない利用者へのアプローチも容易です。
また、近年ではインターネット検索よりもSNSを使って情報収集をしている人が増えています。特にミレニアル世代と呼ばれる20〜40代の人々は、買い物をするときにSNSから多くの影響を受けているともいわれています。さまざまな人との情報交換が可能なSNSを活用することで、従来の広告よりも多くのユーザーへのアプローチが可能になるのです。
SNS活用の2つ目の特徴は、拡散力があることです。Instagramなら投稿のシェア、X(旧Twitter)であればリツイートや引用リツイート機能など、これらをうまく活用すれば多くの人に投稿を届けることができます。
たとえば、フォロワーが1,000人いる企業アカウントがTwitterに投稿した場合、誰にもリツイートされなければインプレッションは1,000前後に留まります。しかし、100人がリツイートとしてそれぞれに100人のフォロワーがいる場合、投稿のインプレッションは11,000人と10倍にも広がるのです。さらに、その投稿がフォロワーのフォロワーにまでリツイートされると、インプレッション数は天井知らずです。
SNSを使うことで、他の広告手法ではアプローチできない層への宣伝が可能になります。強力な認知経路を獲得でき、ユーザーの購買意欲の向上にも繋がります。
商品やサービスをさらに良いものに改良したい場合にもSNSが活躍します。レスやコメントを見ることで、ユーザーのリアルな声を知ることができます。これにより、商品やサービスの問題点が浮き彫りになる他、今後の戦略を練ることも可能です。
SNSはユーザーのリアルに近いツールなので、従来のリサーチでは得られなかったユーザーの不満やクレームなども明確になります。また、ユーザーのニーズと商品・サービスのアピールポイントがずれている場合にも、ユーザーの声を見ればすぐに把握できます。
ここからは、ビジネスシーンで活用できる主なSNSを紹介していきます。
それぞれのSNSの特徴やメリット、活用事例などを紹介するので、どのSNSを活用するべきか迷っている人や、使いたいSNSの運用方法がわからない人はぜひ参考にしてください。
Instagramは、全世界で10億人以上が利用しているSNSです。写真や動画の投稿がメインとなり、商品やサービスの魅力を視覚的に訴えることができます。
Instagramを活用する主なメリットは以下のとおりです。
日本でも多くの人がInstagramを利用しているため、SNS運用で多くのユーザーの反響を得たい人にはおすすめのSNSです。写真や動画などのビジュアルがメインなこともあり、ユーザーの目に留まりやすく視覚的なアピールが叶います。またハッシュタグ機能を使うことで、フォロワーでないユーザーの集客も期待できます。
一方、以下のような点に気をつけなければなりません。
視覚的効果が強いInstagramは、写真や動画などのビジュアルが重要です。ユーザーの購買意欲を刺激するような投稿をしないと、SNSでの集客はうまくいきません。また、Instagramにはリツイート機能がなく、投稿をシェアするには専用のアプリが必要です。
またInstagramであれば、画像や動画の投稿だけでなくインスタライブでユーザーと直接繋がることができます。画像よりも動画でアプローチしたい場合は、通常投稿ではなくリール投稿やIGTVがおすすめです。さらに、アカウントをビジネスアカウントにすることで、無料でユーザーのアクセス解析もできます。
下記の関連記事では賃貸仲介会社がInstagramで集客効果を高める具体的な方法や活用のポイントなどまとめてますので、チェックしてみてください。
YouTubeとは、さまざまな動画を投稿できるSNSです。全世界で20億人を超えるユーザーが利用しているため、グローバルなマーケティングにも効果的です。
YouTubeを使ったマーケティングには以下のようなメリットがあります。
YouTubeに動画を投稿することで、テレビCMと同じような宣伝効果に期待できます。また、年齢や性別、興味があるものなどを細かくターゲティングできるため、無駄のない販促活動が叶います。
YouTubeを宣伝媒体として活用する場合、以下の点に注意しなければなりません。
YouTubeに動画を一本投稿しても、高い集客効果は得られません。さまざまな動画を定期的に投稿することでファンが生まれ、マーケティングの効果を得ることができます。
また、映像を流すだけの動画では視覚的効果が弱いため、編集にも注力しなければいけません。特に不動産会社の営業マンが動画を作る場合、賃貸物件の特徴をわかりやすく伝えるために、専門用語をできるだけ使わない説明を心がける他、テロップや効果音などの工夫も必要です。このような理由から、コンテンツを用意するのに手間がかかるのもデメリットのひとつです。
YouTubeの場合、動画の投稿だけでなく、YouTube広告を出稿できるのもメリットです。広告にはさまざまな種類があるので、できるだけ費用対効果が高いものを選びましょう。もちろん、認知度が高いYouTuberとのコラボも効果的です。
下記の関連記事では賃貸仲介会社がYouTubeで集客効果を高める具体的な方法や活用のポイントなどまとめてますので、チェックしてみてください。
TikTokは、15秒から1分ほどの短い動画を投稿できるSNSです。さまざまな編集をしながらショート動画を作成できるので、オリジナリティの高い動画を使った販促活動が叶います。
以下に、TikTokを活用するメリットを見ていきましょう。
TikTokの特徴は、フォロワー以外にも動画が表示されやすいことです。AIを使ったレコメンド機能の精度が高く、投稿に関連深いと判断されたユーザーに動画が表示されるため、多くの人の注目を集めることができます。さらに、TikTokはトレンドを生みやすく、トレンドに絡めたPRを行うことも可能です。
ただし、TikTokを活用するときは以下の点に注意してください。
TikTokは若いユーザーを中心に人気のあるSNSのため、ターゲットの年齢層が高い場合はあまりおすすめできません。また、数ある動画の中から目を引く動画を投稿する必要があるため、企画力や視覚的効果の高い動画が求められます。
なお、TikTokは公式アカウントを作ってオリジナル動画の投稿が可能です。さらに独自のハッシュタグを使ったキャンペーンなどを行うことで、拡散を狙った販促活動も叶います。
下記の関連記事では賃貸仲介会社がTikTokで集客効果を高める具体的な方法や活用のポイントなどまとめてますので、チェックしてみてください。
X(旧Twitter)は、1回の投稿で140文字まで投稿できる文章がメインのSNSです。世界全体の利用者数は3億人を超え、日本では約4,500万人が利用しています。
Xの主なメリットは以下のとおりです。
Xにはリツイート機能があるため、商品やサービス、企業のアピールポイントを多くの人に拡散することが可能です。拡散が連鎖するとXの機能のひとつであるトレンドに入り、さらに拡散力が高まります。また文字だけで投稿できるので、写真や動画の準備が不要なのも魅力です。
※有料版「X Premium」の機能詳細は公式ページをご確認ください
Xには以下のような注意点もあります。
Xのフォロワーは、すぐに増えるわけではありません。定期的に投稿を続けることでフォロワー数は増えていくため、反響が生まれるまで時間がかかるということを覚えておきましょう。また、拡散力が強い分、マイナスな投稿をすると中傷のコメントが集まり炎上するリスクも考えられます。
Xは、公式アカウントを作ってコンスタントな情報発信の他、広告を出稿が可能です。またインフルエンサーを起用し、自社の商品やサービスをアピールしてもらうこともできます。Xの運用事例を見ると、ユーモアな内容を絡めたりクーポンを配布したりすることで、拡散力のアップが見込めます。
LINEは、メッセージや通話機能で他者とコミュニケーションが取れるSNSです。メールや電話の代わりにLINEで連絡をする方も多いかとは思いますが、このツールも企業の集客に活用できます。
LINEのメリットは以下のとおりです。
コミュニケーションツールであるLINEの特徴は、メールマガジンのようにニーズに合ったユーザーに限定して商品やサービスをアピールできることです。メールマガジンの開封率は多くても30%前後ですが、LINEのメッセージにすることで60%ほどの開封率が期待できます。また国内利用者が多いため、集客率や購入機会が増えるのも大きなメリットのひとつです。
一方で、LINEには以下のような注意点があります。
LINEマーケティングを行うためには、ユーザーに「友達追加」をしてもらう必要があります。つまり、友達登録をしてもらうためのアクションが必要で、何らかの施策を打ち出さなければなりません。また、LINEはブロックできるため、いかにブロックされにくい内容のLINEを送るかがキーポイントです。
LINEを活用するには、LINE公式アカウントを作ってメッセージをやり取りする必要があります。メッセージ以外にもクーポン配信やショップカード機能など、ビジネスアカウントに特化したさまざまな機能が備わっています。
本名を登録する必要があるFacebookは、リアルな知り合いを中心と交流を図るためのSNSです。長文の文字や写真、動画などを投稿できます。
以下に、Facebookを活用するメリットについて見ていきましょう。
Facebookを使ったマーケティングは、主に公式アカウントかビジネスページで行います。匿名性が低いため、他のSNSと比べると炎上しにくいのもメリットです。ビジネス活用における機能も豊富で、ビジネスページのカスタマイズも叶います。
Facebookを使う際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
Facebookのニュースフィードには、身近なユーザーの投稿を上位に表示するアルゴリズムが働いています。そのため、ビジネスアカウントからの投稿は目につきにくいかもしれません。また、Facebookを使った宣伝はFacebookユーザーにしか表示されないため、ターゲットが限定される点にも注意が必要です。
Facebookを使うと、ビジネスページを作成してファンを増やすことができます。Facebook広告も活用でき、細かなコンバージョンを見ることも可能です。
先ほど解説した6つのSNS活用を成功させるために、以下の5つのコツを覚えておきましょう。
難しい内容もあるかもしれませんが、トライ&エラーを繰り返して望む結果を手に入れましょう。
動画を使った宣伝や画像や文章を使ったアプローチなど、SNSにはそれぞれ異なった特色があります。行いたいアピール方法と合致した特徴を持つSNSを選ぶことが、SNS活用の成功のキーポイントです。
たとえば動画に力を入れたい場合、InstagramやTikTok、YouTubeを選びましょう。動画の拡散力が強くないTwitterやLINEを選んでしまうと、拡散されずに終わってしまうかもしれません。
SNSを活用する際、運用目的の設定は必要不可欠です。目的を曖昧にしたまま販促活動を行っても、ゴールがぼやけて集客がうまく進みません。
SNSマーケティングの目的として、主に以下のものが挙げられます。
目的ごとに戦略を変える必要があるため、運用の前に再度確認しておくことが重要です。
情報が流れやすいSNSは、投稿する時間も重要です。たとえば多くの人が眠っている夜中に投稿を行っても、リアルタイムの反応が得づらい他、そのまま埋もれてしまう可能性もあります。
各SNSによって、投稿に適した時間帯やタイミングはそれぞれ異なります。SNSマーケティングに使うツールを決めた場合、投稿に最適な時間を調べることから始めてみてください。
多くのリソースを使って優れたコンテンツを作っても、ユーザーの興味がない内容では反響が得られません。多くの反響を得るには、ユーザーがどのような情報を求めているかをリサーチする必要があります。特にLINEはブロックされると投稿内容を見てもらえないため、ユーザーの需要に合った投稿を心がけましょう。
ハッシュタグとは、投稿内のタグとして使われるキーワードのことです。ハッシュタグを使うことで、同じハッシュタグを使って投稿・検索した人に投稿を見てもらえる可能性が高まります。
特にInstagramやXではハッシュタグ検索が主流のため、ビジネスシーンのSNS活用にはハッシュタグが欠かせないといっても過言ではありません。また、ハッシュタグにはさまざまな種類があるため、効果的なハッシュタグを選ぶことが求められます。
テレビや新聞を使った宣伝ではなく、誰もが手軽に使えるSNSを使ってマーケティングを行う企業が増えてきています。そんなSNSを使った集客には、主に以下のメリットがあるといわれています。
しかし、XやInstagramなど、SNSにはさまざまな種類があります。特徴やメリット・デメリットが異なるため、ユーザー層や使いやすさ、費用対効果の高さなどを比較してベストなSNSツールを選びましょう。
※下記の関連記事では、集客の効果が大いに期待できるGoogleビジネスプロフィールを活用するメリットや登録方法、活用するうえでの注意点を解説しているので、興味をお持ちの方はこちらもチェックしてみてください。
記事へのコメント | |