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Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)とは?できること・登録方法・使い方など

記事公開日:2023/10/06

最終更新日:2023/11/07

Googleビジネスプロフィール

「Googleマップに店舗情報を載せたいけれど、どうしたらいいかわからない」「もっと多くの人にサービスを認知してもらうツールはないの?」という悩みを持っている営業マンが多いと思います。Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)は、Googleマップ上に店舗情報を掲載し、写真や最新情報などを発信することで、集客の効果が大いに期待できるツールです。

賃貸仲介営業では、Googleビジネスプロフィールで店内を紹介したり、自社の魅力を伝えることで来店につなげることができます。また、成約したお客様の口コミが充実すれば新規顧客の獲得に役立ちます。

ここでは、Googleビジネスプロフィールを活用するメリットや登録方法、活用するうえでの注意点を解説します。この記事を読むことで、Googleビジネスプロフィールが初めての方でも登録から活用までを理解し、集客できるようになります。ぜひ最後まで読んでみてください。

※下記2本の関連記事では「反響営業に求められるスキル・考え方・対応」「各SNSの特徴やポイント」などをまとめてますのでこちらもチェックしてみてください。

Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)とは

Googleビジネスプロフィールとは、自身が運営する店舗やサービスの情報を、GoogleマップやGoogle検索の検索結果に表示するサービスです。

このサービスはGoogleが公式に無料で提供しており、オーナー側で店舗やサービスの情報を管理できます。世界の約8割のユーザーがGoogleを利用しているといわれており、Googleビジネスプロフィールは検索ユーザーに店舗を見つけてもらうための集客施策として、多くの企業が活用しているものです。

また、Googleビジネスプロフィールに登録された情報をもとに、検索結果の表示順序が決まるため、多くのユーザーが情報を充実させる工夫に力を入れています。

Googleビジネスプロフィール活用でできること

Googleビジネスプロフィールは、Googleアカウントを持っていれば、無料で登録・編集ができます。また、認知度も高いので、店舗運営をしているのであれば必ず活用しましょう。

ここからは、具体的にGoogleビジネスプロフィール活用でできることを紹介します。

店舗プロフィール情報の掲載

Googleビジネスプロフィールには、店舗の情報を登録できます。

<登録できる情報>

  • 店名
  • 所在地
  • 電話番号
  • 営業時間
  • 自社サイトのURL
  • ビジネスカテゴリ
  • メニュー、商品、提供しているサービス

さらに飲食店の場合は、テイクアウト・デリバリー対応やFREE Wi-Fiの有無、決済サービスの種類も登録できます。そのうえ、自社サイトのURLが登録できるので、自社サイトへの誘導も可能です。

また、Googleビジネスプロフィールを自社サイトとする店舗もあります。自社サイトを持たない店舗が、Googleビジネスプロフィールを充実させることで、公式情報として発信しています。

賃貸仲介営業マンの場合、店舗の営業時間や自社サイトのURLなど、来店や反響につながる情報は間違えないように気をつけましょう。基本的な情報が間違っていると、お客様からの信頼度が下がってしまいます。

写真の投稿

Googleビジネスプロフィールでは、写真を投稿することが可能です。写真を投稿することで、どんな企業なのかがわかり、お客様が安心して利用できます。

とくに、店内の様子やスタッフ写真が重要です。賃貸仲介の場合、お客様は店内の様子や対応してくれる営業マンがどのような人か、不安な状態で来店されます。その不安を払拭するためにも、写真投稿を充実させることが重要です。

ほかには、360度写真や動画も投稿できます。できれば、整理整頓されたきれいな状況で撮影することを心がけてください。そうすれば、店舗の印象がよくなり、来店率がアップします。

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最新情報やキャンペーンの情報発信(投稿機能)

最新情報やキャンペーンなどの情報を発信できる投稿機能もあります。この投稿機能では、店舗や企業が行っているキャンペーンや最新情報の発信、イベントを告知することが可能です。

さらに、投稿機能を活用して効果的な情報発信を続けていくことで、投稿内に含まれるキーワードでも検索表示されやすくなります。その結果、認知度が向上し、お客様に見つけられやすくなることがメリットです。

また、こまめに新鮮な情報を投稿することで、お客様に安心感を与えられます。賃貸仲介のシーンでは、店舗が行っている最新のキャンペーンやサービスを投稿して、お客様に安心して来店してもらえるようにしましょう。

口コミ管理や返信

Googleビジネスプロフィールには、口コミと呼ばれるユーザーがコメントと評価点を残せる機能があります。口コミの管理や返信を上手く活用することで、集客につながります。

たとえば、口コミに毎回同じ文章で返信していると真摯な姿勢が見られず、お客様は離れてしまうでしょう。口コミの内容やお客様によって臨機応変な返信をすることで、お客様への誠意が見られ、支持を得られるのです。

とくに賃貸仲介営業マンは、お客様からの口コミが入った際に、そのお客様だけに向けた返信を行いましょう。喜んでもらえれば、リピート客として戻ってくるかもしれません。また、ときには事実と異なる口コミが入ることもあります。その際に、返信を通して正しい情報を素早く伝えることで、お客様の不安を払拭することが可能です。

このように、お客様の口コミをただのコメントとして捉えるのではなく、真摯に対応することで集客につながる施策となります。

ウェブサイトの作成

Googleビジネスプロフィールには、「ウェブサイト」という初心者でも簡単にWebサイトを作成できる機能があります。ドメイン費用やサーバー代などの利用料金が一切かかりませんので、自社サイトを手軽に作成したい企業や店舗にとってありがたいサービスです。

このウェブサイトは、Googleビジネスプロフィールに登録された情報や写真から自動で作成される機能なので、手間がほとんどかからないメリットがあります。そのうえ「レスポンシブ対応デザイン」で、スマホやパソコンに自動的に見栄えを整えてくれる点も特徴です。

賃貸仲介の場合は、開業したばかりの時期に自社サイトを仮で作成するとよいでしょう。そして企業が成長した段階で、物件情報を組み込める自社サイトを本格的に作成しましょう。

インサイト分析

Googleビジネスプロフィールのインサイト分析では、ユーザーの集客導線を調べられます。集客導線を分析することで、今後のマーケティング施策の対策を講じることが可能です。インサイト分析では、検索ボリューム、登録された情報をどれくらいのユーザーが閲覧しているのか、どれくらいクリックされたか、電話での問い合わせ数などがわかります。

賃貸仲介のシーンでは、自社がどれくらいお客様に認知されているのか、どんなキーワードで検索されているのかがわかるので、集客アップのための施策改善のヒントを得られます。

Googleビジネスプロフィールを活用するメリット

Googleビジネスプロフィールは、できるだけ多くの機能を活用することにより、ビジネスチャンスが広がります。Googleビジネスプロフィールを活用することで、Googleマップに店舗情報が表示されやすくなり、新規顧客の獲得につながったりします。さらに、それを無料で行えるため、ぜひ活用するべきです。

ここからは、Googleビジネスプロフィールを活用することで得られるメリットを解説します。

新規顧客の獲得につながる

Googleビジネスプロフィールは、新規顧客の獲得につながります。Googleビジネスプロフィールに登録した情報はGoogleマップに反映されるため、そのエリアでビジネスをしている店舗は新規顧客を獲得できるのです。さらに、口コミへの返信や投稿、写真を充実させることで、Google検索の上位に反映できます。

とくに、賃貸仲介会社は、地域密着が非常に重要なポイントです。地域に根づいた賃貸仲介会社は、お客様の信頼を獲得しやすいといえるので、Googleビジネスプロフィールの活用は必要不可欠といえます。

店舗の魅力や情報を気軽に発信できる

メリットのひとつ目は、Googleビジネスプロフィールを活用することで、店舗の魅力や情報を気軽に発信できることです。情報を発信するのに、難しい手順は必要ありません。発信したい写真さえあれば、簡単に情報を投稿できます。

たとえば、店舗のおしゃれな内装を発信したい場合、内装の写真があればすぐに投稿することが可能です。この投稿をユーザーが見ることで来店を促し、新規顧客の獲得につながります。さらに、店舗のコンセプトを発信することで、それに共感したユーザーがファンになってくれることもあるでしょう。つまり、細かいことでも店舗に関することを日々発信することで、お客様の支持を得られるのです。

賃貸仲介営業マンの場合は、賃貸仲介とともに実施しているオプションサービスなどを発信するとよいでしょう。具体的には、引越し業者紹介サービスやインターネット取次サービスなどです。お客様にプラスになる内容の投稿をすることで、来店率を上げられます。

スタッフの人柄を伝えられる

スタッフの人柄について、Googleビジネスプロフィールを通して伝えられます。

そのひとつが、口コミ返信の内容です。口コミに対する返信を一つひとつ丁寧に、真摯な姿勢で行えば、そのスタッフの人柄が見えてきます。その結果、来店しなくても、この人に営業してもらいたいという問い合わせを獲得でき、成約率がアップするのです。

また、写真や投稿機能でスタッフの日々の活動を投稿したり、スタッフブログのリンクを投稿したりすることでも、人柄を知ってもらえます。とくに、賃貸仲介営業マンは人柄が重要なので、ぜひ取り組むべき施策です。

インサイト分析でユーザー層などがわかる

Googleビジネスプロフィールのインサイト分析でユーザー層を調べることにより、効果的な対策を行えます。インサイト分析は、検索キーワードやどのエリアからの検索が多いのかがわかります。そこで、強化するべきSEOやエリアを絞った広告対策を練ることが可能です。

賃貸仲介営業マンの場合、お客様がどんな意図で自社に流入してきたのかを把握できれば、取り扱うべき物件の特徴やエリアが精査できます。そのため、定期的なインサイト分析で、ユーザー層などを調べることを心がけましょう。

Googleビジネスプロフィールの登録方法

Googleビジネスプロフィールの登録は、誰でも簡単に行えます。Googleアカウントさえ取得していれば、すべて無料で利用可能です。また、Googleアカウントを取得していない場合は、新規登録すれば利用できます。

ここからは、Googleビジネスプロフィールの登録と利用方法を解説します。

①Googleアカウントの作成、またはログインする

Googleビジネスプロフィールを利用するためには、Googleアカウントにログインする必要があります。ログインするためには、メールアドレスとパスワードを入力しましょう。もし忘れてしまったときは「メールアドレスを忘れた場合」にアクセスして、再設定が可能です。

まだGoogleアカウントを取得していない、もしくはビジネス用にアカウントを新規で取得したい場合は、Googleアカウントを新規で作成してください。

Googleアカウントの新規作成はこちら

②ビジネス情報の入力を行う

Googleアカウントにログイン、または新規取得できたら、次にGoogleビジネスプロフィールにアクセスします。

ビジネスプロフィールの作成はこちら

ビジネスプロフィール作成ページの「今すぐ管理」をクリックして登録を進めましょう。登録内容は、ビジネス名、所在地、電話番号、ビジネスカテゴリなどです。画面の表示にしたがって入力していけば、問題ありません。

Googleビジネスプロフィールに掲載される内容は、ここで入力された情報がもとになりますので、間違いのないように入力しましょう。

③オーナー確認手続きを行う

店舗情報の登録が完了すれば、次にオーナー確認が行われます。これは、第三者がオーナーになりすまして登録することを防ぐ仕組みです。

オーナー確認は、原則ハガキを郵送する方法で行われますが、一部のビジネスカテゴリでは他の確認方法も選べます。その場合は、郵送のほかに電話、メール、テキストメッセージの送信、Google Search Console操作という選択肢があります。

オーナー確認を郵送で行う場合、確認のハガキが届くまで14日ほどかかりますので、気長に待ちましょう。後日送られてきたハガキに書かれている確認コードを、Googleビジネスプロフィールに入力すれば、無事登録が完了します。

以上で、Googleビジネスプロフィールの登録が完了です。

Googleビジネスプロフィールの活用方法・使い方

Googleビジネスプロフィールは、店舗情報を登録しただけで放置してはいけません。常にメンテナンスを行い、投稿機能などを使って最新情報を発信することで、Googleビジネスプロフィールのよさを最大限に発揮できます。

ここでは、Googleビジネスプロフィールの具体的な活用方法を見ていきましょう。

①正しい店舗情報を記載する

Googleビジネスプロフィールを新規登録した際に、正しい内容を入力していたとしても、第三者の提案によって情報が書き換えられてしまうこともあります。もし情報が書き換えられてしまうと、ビジネスのサービスを適切に受けられなくなり、お客様が離れてしまうでしょう。

このようなことを防ぐためにも、定期的に店舗情報を確認しましょう。情報が書き換えられるのを防げるわけではありませんが、日常的に情報を確認することで、内容が書き換えられてもすぐに修正できます。

賃貸仲介においては、店舗情報が書き換えられることは絶対に避けたいところです。なぜなら、賃貸仲介はお客様に来店してもらわないと成り立たないビジネスだからです。お客様の信頼を損なわないためにも、Googleビジネスプロフィールの情報が正しいのかを定期的にチェックし、もし書き換えられた場合はすぐに修正しましょう。

②投稿機能で店舗情報やキャンペーンなどを共有する

Googleビジネスプロフィールの投稿機能は、お客様に店舗のアピールポイントを届けて、来店促進につなげられる便利な機能です。また、投稿機能で多くの情報を残しておくことにより、検索キーワードに表示され、データベースとしての役割にもなります。

投稿できる種類は、最新情報、イベント、特典(クーポン)、商品です。たとえば、店舗の新しい看板ができた際に、投稿機能で宣伝したり、無料相談会の告知に使ったりもできます。

賃貸仲介営業のシーンでは、成約者へのプレゼント企画や紹介者割引のキャンペーンの投稿で、来店率アップの施策として活用できます。

口コミ機能はユーザーからの発言に依存しますが、投稿はオーナー側から自由に発信できますので、投稿機能を積極的に活用して、店舗情報をお客様に見つけてもらいましょう。

Googleビジネスプロフィールの活用における注意点

Googleビジネスプロフィールは、集客に大きなメリットがある機能が多く備わっていますが、活用する際の注意点があります。ここでは、Googleビジネスプロフィールを利用するうえでの注意点を見ていきましょう。

ネガティブな口コミは必ず事実確認をする

ユーザーが発言する口コミの中には、ネガティブな内容のものもあります。そのようなネガティブな内容の口コミは、必ず事実確認をするようにしましょう。そうしなければ、もし間違った口コミが入った場合、その情報が世界に発信されたままになってしまうからです。

具体的には「こういう態度の営業を受けた」や「商品にこんな欠陥があった」などの口コミです。その場合はすぐに社内で事実確認を実施し、もしその口コミが真実だった場合は誠心誠意謝罪しましょう。間違っても、反論や逆ギレのような返信は避けてください。

しかし、中には真実ではないクレームや、度を越した誹謗中傷の口コミが入る場合もあります。口コミが事実ではない場合、内容によってはGoogleへ削除依頼をしましょう。削除依頼はこちらから行ってください

とはいえ、Googleによる審査を経て削除までは時間がかかりますので、そのときは事実ではない旨の返信をして、誤解が生まれないようにすることが重要です。

賃貸仲介営業マンの場合、対応の質のことでネガティブな口コミが入ることもあります。もしネガティブな口コミが真実なのであれば、早急に改善策を立てるようにしましょう。返信によりサービス改善に取り組んでいる姿勢が見えれば、それがお客様にも伝わり、大きな損失にはつながらないでしょう。

悪質なMEO業者に頼らない

Googleによる検索結果を上げたいからといって、悪質なMEO業者に頼らないようにしましょう。悪質な業者に依頼してGoogleのガイドラインに違反した場合、アカウントが停止され、今までの積み上げが無に帰してしまうのです。

MEOとは、地図エンジンで検索結果が上位に表示される目的で行う施策のことです。できれば、オーナー自ら投稿機能や写真機能を活用してMEO対策をしたいところですが、本業が忙しくMEO対策を業者に依頼することもあります。

MEO業者を選定するうえで「短期間で検索上位に表示させます」など、短期間で成果を必ず出すという業者には、要注意です。MEO業者を選ぶ際は、ホームページから導入実績や導入事例を確認し、どのような対策をうつのか?などの質問をして、じっくり検討するようにしましょう。

情報更新を定期的に行わなければいけない

Googleビジネスプロフィールは最新情報を発信できる便利なツールですが、定期的に更新をしなければいけません。

たとえば、最後に更新した内容が1年以上前のイベント情報だった場合、お客様はこの店舗はもう営業していないのかな?と思ってしまいます。その結果、せっかくの新規顧客を逃してしまうおそれがありますので、常に新鮮な内容を投稿し、最新情報を掲載することを心がけましょう。

まとめ

この記事では、Googleビジネスプロフィールを活用するメリットや、具体的な活用方法について解説しました。Googleビジネスプロフィールは、Google検索やマップ表示で上位に情報を表示させられる効果的なツールです。Googleビジネスプロフィールを強化すれば、店舗を見つけてもらいやすくなり、反響数や来店率が上がります。

また、店舗を運営していく中で、今後はSEOと合わせてMEO対策も重要になってきます。提供しているサービスに合わせて、Googleビジネスプロフィールを魅力的なものにしていきましょう。この記事を参考に、新規顧客獲得のためのGoogleビジネスプロフィールを活用してみてください。

記事の監修者_あきら

あきら

この記事を書いた人

元不動産営業のWEBライター。12年以上の不動産営業を経験。売買仲介、賃貸仲介、新築戸建販売、賃貸管理、売却査定等、あらゆる業務に精通している。住まいに関することや、不動産取引で失敗しないコツ、不動産営業への転職のお手伝い、不動産営業のノウハウ等を発信中。不動産業界経験者にしかわからないことを発信することで、敷居が高い不動産をもっと身近に感じてもらいたいです。さらに、不動産取引で少しでもお得になるような情報も発信しています。

■現在の職業・肩書き・資格など
宅地建物取引士 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 賃貸不動産経営管理士 / 不動産特化WEBライター

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