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賃貸仲介はYouTube(ユーチューブ)で集客しよう!具体的な方法や機能について紹介

記事公開日:2023/09/24

最終更新日:2023/10/11

賃貸仲介向けyoutube集客

YouTube(ユーチューブ)は、娯楽目的だけではなく、効果的な集客ツールとして広く活用されています。魅力的なコンテンツを制作し、視聴者とのコミュニケーションを大切にすることで、集客に役立つことは間違いありません。YouTubeでの広告方法を学び、新しいお客様との出会いを作りましょう。

とりわけYouTubeは幅広い層の人が視聴しており、特定の属性を有するお客様に特化していない賃貸仲介業者が新たな顧客を取り込むための施策として、非常に有効であるといえます。インスタグラムのように視覚を訴えることに重きを置いたSNSではなく、解説を耳で聞き流すことが可能という点においても、YouTubeの汎用性の広さがわかります。

今回は、賃貸仲介営業マンに向けて、自社のビジネスを広めるたり集客につなげたりするためのYouTube活用方法を紹介します。

※下記2本の関連記事では各SNSの特徴、物件動画の活用方法・ポイントなど紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。

YouTube(ユーチューブ)とは?

YouTube(ユーチューブ)とは、世界最大級の動画共有サイトです。昨今では多くのユーチューバー・企業・クリエイターが自分のチャンネルを作成し、それぞれ魅力的な動画を投稿しています。音楽・エンターテインメント・教育・ビジネスなど幅広いジャンルのコンテンツが存在しており、ビジネス目的で活用されるケースも少なくありません。

一方、視聴者は単に動画を視聴できるだけでなく、コメントやいいねボタンを通じてリアクションを取ることができます。複数のチャンネルがあるテレビのような存在でありながら、双方向のコミュニケーションが叶う点が魅力です。

YouTube活用が不動産業界でも注目されている理由

大きなビジネスチャンスを生み出す可能性があるYouTubeは、不動産業界に携わる多くの方が重要視しています。なぜYouTubeが注目されているのか、その理由について詳しく見ていきましょう。

広告宣伝費用がほぼかからないから

チャンネル登録や動画投稿は基本的に無料で行えます。ビジネスにおける費用対効果が優れているため、YouTubeは不動産業界に限らずさまざまな業界から注目されています。

リアルタイムに興味があるユーザーへ訴求できるから

YouTubeには、動画投稿から掲載閲覧までのタイムラグがありません。鮮度の高い情報を届けるという点において、従来のプロモーション方法と比較して優位性があるといえます。また、後述するさまざまな機能(ライブストリーミングやコメント機能)を活用することで、ユーザーのリアクションをリアルタイムで確認できるのも魅力です。

さらにYouTubeには、視聴者の興味に合った動画を推奨するレコメンド機能が備わっています。視聴者が興味を持ちそうなコンテンツが自動的に表示されるため、興味のあるユーザーへのダイレクトな訴求も叶います。

自由度の高い訴求が叶うから

YouTubeの場合、賃貸ポータルサイトやホームページでは伝えきれない店舗の情報を「動画」という形で表現できるのが魅力です。長尺の動画だけでなく、ショート動画も作って訴求すればより大きな成果を得ることができるでしょう。

賃貸仲介会社がチェックしておきたいYouTubeの機能

YouTubeには動画の投稿や閲覧だけではなく、さまざまな機能が実装されています。今後、賃貸仲介会社がYouTubeを活用していくにあたって知っておきたい機能を紹介します。

チャンネル作成

YouTubeでは自分のチャンネルを作成して、アップロードした動画をまとめて管理できます。一方の視聴者は、気に入ったチャンネルをフォローして好きな動画をチェックします。

動画アップロード(投稿)

自社や店舗で撮影した動画をアップロードすれば、全世界に向けて発信できます。

コメント機能と評価

動画に対して視聴者はコメントを残すことができます。また、動画の評価(高評価・低評価の2つ)をつけることもできます。

ライブストリーミング配信

YouTubeではライブストリーミングを行うことができます。視聴者から投稿されるコメントを通じてコミュニケーションを取りながら配信をすることが可能です。

サムネイルのカスタマイズ

サムネイルとは、投稿した動画が視聴者に表示されるときの表紙画像のことを指します。YouTubeにアップロードする前に、動画のサムネイル画像を編集することで視聴者の興味を引くことが可能です。

カードやエンドスクリーン

投稿した動画内に、他動画への誘導リンクやチャンネル登録を促すリンクを貼ることができます。動画中に貼るリンクのことをカード、動画の最後に貼るものをエンドスクリーンと呼びます。これらの機能を使うことで、視聴者へのエンゲージを高めることが可能です。

YouTubeアナリティクス(分析ツール)

YouTubeアナリティクスとは、YouTube公式の分析ツールのことです。投稿した動画の視聴回数や視聴者の行動などを把握できます。

広告

YouTubeで動画を視聴していると、動画の最初や途中に5~15秒程度の広告が表示されます。費用はかかりますが、視聴者へのプロモーションを行うために、この広告を出すという方法もあります。

賃貸仲介会社必見!YouTubeで集客効果を高める具体的な方法

YouTubeにはメリットがあり、多くの企業が参入しています。ここでは、賃貸仲介会社がYouTubeを活用して集客する際に、より効果的に行うための施策を紹介します。

最初はお部屋を動画で紹介するだけでも良い

YouTubeでの動画公開で障害になるのは「出演することが恥ずかしい」ということではないでしょうか。そこで、社員の方が出演することなく、お部屋を紹介する動画の簡単な作成例をご紹介いたします。

まずは、紹介したいお部屋を動画で撮影してみてください。エントランスからお部屋まで、玄関を開けたら室内をくまなく撮影しましょう。ただ、これを動画としてアップしたところで、よほど興味のある方の訴求は期待できそうですが、動画として見るにはあまり面白みがありません。そこで、動画にアクセントを加えてみます。例えば、背景に音楽を流してみる。これだけでも動画としてのクオリティは格段にアップします。さらに動画編集だけでクオリティを上げるときは、再生速度にアクセントを加えてみましょう。廊下を移動するときだけは倍速にしたり、その程度で大丈夫です。

もっと動画編集ができるようになれば字幕を挿入したり、解説用の機械音声を入れるなどするとすれば、かなり高品質な動画として提供することができます。

予約機能を活用して投稿する

動画をアップロードする際は、予約機能を使って投稿しましょう。予約機能を使うメリットは大きく2つあります。

  • 視聴者やターゲットとなる方々がYouTubeを閲覧する日時に合わせて投稿することで、視聴者の目に触れやすくなるなる
  • 毎週決まった曜日の決まった時間に動画を投稿することで、視聴者がチャンネルのことを覚えてくれるようになる

YouTubeには、日々膨大な数の動画が投稿されますので、自社の動画が埋没してしまいがちです。投稿のタイミング・頻度を工夫し、ライバルとの差別化を図るようにしてください

SEOを意識して制作する

関心のある視聴者に動画を見てもらうためには、タイトル・説明文・タグなどに適切なキーワードを含めるなど、YouTubeの検索結果で上位表示されるようにする工夫が必要になります。

キーワードがうまく思いつかないときは、YouTubeの検索窓でメインとなる検索ワードを入れてみてください。メインとなる検索ワードに続いて、さまざまなワードが羅列される中からキーワードを選んだり、次回の動画投稿のネタにしたりすることで、上位表示されやすくなります。

サムネイル・タイトルにこだわる

視聴者はサムネイルを見て、表示された動画を閲覧するかどうかを判断します。どんなにすばらしい内容の動画であっても、サムネイルが微妙であればスルーされてしまうでしょう。具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 2023年 最新〇〇市の新築賃貸マンション事情

タイトルに年号を入れることで、タイムリーな情報であることが伝わります。

  • 【流行りの恋愛ドラマ名】から学ぶ お部屋のインテリアコーディネイト

流行に便乗することで、新たなユーザーを取り込むことができます。

  • 3月の部屋探しは危険?適切な時期について解説!

あえてマイナスな表現をすることで、興味を引く手法です。

視聴者からのコメントに返信する

視聴者からのコメントは重要な評価ですので、基本的に寄せられたコメントには返信するようにしてください。また、質問などには可能な限り早く回答するなど、密なコミュニケーションによって自社の誠意を見せることも重要です。

ライブ配信を行う

編集したコンテンツをアップロードするだけでなく、定期的にライブ配信を行うのも有効です。ライブ配信の良いところは、興味のある視聴者に対してリアルタイムでのコミュニケーションができる点にあります。質問に回答しながらコミュニケーションを取り、目的に応じた成果を得ることができたかを検証することで、エンゲージメントを高めることができるようになります。

まとめ

人口の減少やニーズの多様化に伴い、多くの賃貸仲介会社は「従来の賃貸ポータルサイトのみでの集客は厳しい」と感じています。また、不動産業界は規制が厳しくレガシーな業界であるという一面も否めません。現在もファックスが使われているケースや、マーケティングのDX化や新手法の開発にまで手が回っていないというケースも散見されるのが現状です。

このような業界背景を勘案すると、YouTubeを使った広告活動に大きなデメリットは感じられません。最初は慣れないことが多いかもしれませんが、興味をお持ちの方は、一度YouTubeでの集客を試してみてはいかがでしょうか。

KS

この記事を書いた人

大学卒業後、賃貸仲介業や管理業を約4年間経験したのち、知人の独立を手伝い賃貸仲介会社を2社立ち上げ。後に賃貸管理業のプロパティマネージャーやアセットマネージャー、総合不動産会社での経営企画室室長としてのキャリアを積む。
現在は、賃貸事業、管理事業、注文住宅事業の立て直しのため、店舗店長を兼任し、マネジメントを行っている。

■現在の職業・肩書き・資格など
宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士

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