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間取り図の作成手順とポイントとは?見落としがちな点も紹介します

記事公開日:2023/09/24

最終更新日:2023/10/11

賃貸間取り図作成

物件情報をポータルサイトなどに掲載する際、欠かすことができないのが「間取り図」です。しかし、実際に間取り図を作成するとなると時間がかかるため、面倒に感じる賃貸仲介営業マンも多いのではないでしょうか?しかし、ポイントさえしっかり押さえれば、比較的簡単に間取り図の作成が叶います。

本記事では、賃貸仲介営業マン向けに、間取り図の作成手順やポイントを紹介しています。また、見落としがちな点も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

※下記2本の関連記事では営業資料作成のコツ、反響営業に求められるスキル・考え方などを解説しているので、こちらもチェックしてみてください。

間取り図とは?

間取り図は、物件のレイアウトや配置を示した図面であり、不動産賃貸物件広告において欠かすことができない要素のひとつとされています。間取り図があれば、物件の概要を一通り伝えることができるので、なるべく綿密に作る必要があります。

また多くのお客様は、間取り図からどのような生活スタイルを送れるのかをイメージするため、平米数や設備などに誤記があってはなりません。間違った情報を与えないためにも、より正確に作成することが求められています。

間取り図を効率的に作成するポイント

ここでは、間取り図を効率的に作成するポイントを3つ紹介します。この3つのポイントを押さえれば、間違いや修正が少なくなり非常に効率良く間取り図を作成できるようになるので、ぜひ試してみてください。

間取り図作成アプリやソフトを作成する

効率的に間取り図を作成するなら、専用のアプリ・ソフトの活用は必須です。アプリやソフトを使用することで、間取り図の作成にかかる時間を大幅に削減することができます。

慣れるまでには少し時間がかかるかもしれませんが、慣れればスムーズに作成できるようになります。また、作成アプリやソフトはシンプルでデザインよく設計されているので、見やすい間取り図を作れるのも魅力です。

間取り図の作成ルールを共有する

間取り図を作成する際には、社内で間取り図作成ルールを共有しておくことも大事です。作成者により仕上がりが違うと、広告の統一感がなくなり見栄えが悪くなります。

以下に、最低限決めておくと良いルールを紹介します。

バルコニーの配置

間取り図の右側にするのか、上側に配置するのかを決めておくと見やすくなり統一感が生まれます。

部屋の表記

文字のフォントやポイントは統一しましょう。また、浴室やトイレは作成者により表記が違うことも多いので、社内でルールを決めておくと良いです。

室内設備のシンボルの選択

間取り図作成アプリやソフトでは、さまざま設備のシンボルを選択できます。人によっては迷ってしまうこともあるので、一度ミーティングを開いてどれに統一するか決めておくと良いでしょう。

物件情報を事前に整理しておく

当たり前のことですが、物件の情報がない場合、間取り図を作成することはできません。効率良く間取り図を作るためにも、事前に物件情報を整理しておきましょう。

図面が掲載されている物件資料があれば手元に用意し、必要であれば室内写真も事前に撮影しておくと、スムーズに間取り図作成を進めることができます。作り始めてから手が止まらないようにすることが大事です。

間取り図の作成手順

実際に間取り図を作成する手順を説明します。

  1. 物件チラシや写真の収集を行う
  2. 必要な情報を整理する
  3. 作成アプリやソフトで作成する
  4. 最終チェックと修正を行う

上記4つについて、順を追って詳しく説明します。

STEP1.物件チラシや写真の収集を行う

間取り図を作成するには、まず図面が掲載された物件チラシを取り寄せます。貸主や管理会社に連絡を入れて、物件チラシを手に入れましょう。

まれに、物件チラシの間取り図と実物が異なる場合があります。不安な方は、作成前に一度物件を訪問し、物件チラシと相違がないか確認しておくことをおすすめします。

その際には、室内写真を撮影しておきましょう。作成時に室内を確認できるため、よりスムーズに作業を進めることができるようになります。

物件チラシがない場合には、貸主や管理会社から設計図面などを手に入れ、寸法・面積を確認しながら1から間取り図を作成しましょう。新築や戸建物件ではまれに物件チラシがないことがあります。

※下記の関連記事で物件写真撮影について詳しく解説しているので、こちらも一度読んでおくと良いでしょう。

STEP2.必要な情報を整理する

物件チラシを手に入れたら、間取り図の作成に必要な情報を整理しましょう。必要な情報とは、部屋の広さ、水回りの設備、窓の種類などです。

たとえば、部屋の広さがわからないと、他のスペースの配置が決まりません。そのため、まずは畳数・平米数がいくらなのか確認・整理しておきましょう。

また、システムキッチンなのか、コンロ設置型なのかも確認しましょう。浴室であれば、サイズはいくつなのか、3点ユニットバスなのかを確認しておくとスムーズに作成を進めることができます。

なお、作成していく中で、意外に悩むのが窓です。引き違い窓、縦すべり出し窓、FIX窓などさまざまな種類があります。わかる範囲で整理しておくと、作成中に悩むことがなくなります。

STEP3.作成アプリやソフトで作成をする

ここから作成アプリやソフトで間取り図を作成していきます。間取り図の作成はパズルを完成させるのに近い作業です。手元にある物件チラシをもとに、用意されているパーツをパズルのピースを当てはめるように配置していきます。

各部屋をすべて配置し、その後細かい設備を入れていくと作りやすいです。そして、最後に「洋室」「浴室」といった各部屋の名前を入力して作成完了です。

なお、アプリやソフトで間取り図を作成すると、部屋により色が異なり非常に見やすい図面になります。また、浴室やトイレは、文字だけでなく設備付きの方がよりイメージできます。

STEP4.最終チェックと修正を行う

間取り図を作り終えた後は、再度実物と相違がないかチェックしましょう。きちんとチェックをしておかないと、間違った情報が広告に掲載されてしまい、顧客とトラブルになることもあります。慣れないうちは、自分だけでなく上司や先輩にチェックしてもらうと良いでしょう。

賃貸仲介営業マンが間取り図作成で見落としがちな4つのこと

最後に、間取り図作成で見落としがちなポイントを4つ紹介します。

間仕切り扉の配置

まずは、間仕切り扉の記載漏れがないか確認しましょう。お客様に「すべての部屋が繋がっているの?」といった余計な不安を抱かせてしまうおそれがあります。

扉の開閉向きの間違い

扉の開閉向きの間違いもよくあることです。右開き・左開きかによって部屋のスペースの使い方も変わってくるのでチェックしましょう。

窓の記載漏れ

開口部の広い窓の記載漏れはあまりありませんが、FIX窓のような小さな窓を見落としてしまう営業マンは多いです。小さな窓が多いトイレや洗面所は特に注意が必要です。

柱・PSの有無

柱・PSの記載がない間取り図も少なくありません。しかし、柱やPSによって部屋の広さや荷物の配置位置も変わってくるので、有無がわかっていればできる限り記載しましょう。

まとめ

不動産賃貸物件広告において、間取り図は非常に重要であり、手を抜いて作成するのは好ましくありません。きちんと作成された間取り図は、物件の魅力を十分に伝えられるほか、お客様の不安・心配を払拭させることも可能です。

今回紹介したポイントや作成手順を意識すれば、比較的簡単に見やすい間取り図を作成できます。慣れるまで少し大変かもしれませんが、ぜひ実践してみてください。

記事の監修者_てつなり

てつなり

この記事を書いた人

賃貸仲介営業として、関西で数多くのお客様にお部屋を紹介。入居後のトラブルサポートもしており、賃貸生活についての知識は豊富です。現在は、宅建の資格と賃貸仲介営業スキルを活かし、WEBライターとしても活動しています。グルメや旅行が大好きで、時間あればいろんな場所に足を運んでいます。日本各地のおすすめグルメやスポットを紹介するブログも運営中。

■現在の職業・肩書き・資格など
賃貸仲介営業マン / ルームアドバイザー / 宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士

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