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お茶出しの基本マナーはこれで完璧!トラブル別スマートな対応も解説

記事公開日:2022/05/12

最終更新日:2022/04/26

お茶出しの基本マナーはこれで完璧!トラブル別スマートな対応も解説の見出し

社会人になるとビジネスマナーや来客応対を学びますが、最初に身につけておきたいのがお茶出しのマナーです。単にお茶を出すものと思う方も多いのですが、お茶の淹れ方から出し方にいたるまで細かいマナーが決まっています。

今回は、あらゆるシーンで必要となるお茶だしのマナーについて解説していきますので、ビジネスマナーに不安を持っている方はぜひチェックしてみてください。

お茶出しの基本マナー

お茶出しでは淹れ方や出し方が重要ですが、基礎を覚えることが重要です。まずは基本となるマナーについて、詳しく見ていきましょう。

おもてなしの気持ちを忘れないようにする

お茶出しのときには、おもてなしの気持ちを忘れないようにすることが大切です。オリンピック東京招致のときに注目された、日本の美しい文化と称される「おもてなし」の気持ちは、お茶を淹れるときの丁寧さやお出しするときの所作にあらわれます。

不動産営業の場合、ご年配の方に対応する機会も多く、お茶のマナーを知っておくことで会話が弾み、他の営業マンに差をつけられるかもしれません。また、おもてなしの気持ちを持っていれば細かく決められているマナーも覚えやすくなるので、まずは「お茶を淹れて出す」ことに対する気持ちから整えていきましょう。

上座と下座を意識する

お茶出しでは、順番が大事なマナーになるので上座と下座を意識してください。会議室はもちろん、応接室でも上座と下座が決まっています。

上座はドアから一番遠い奥の席で、下座はドアに一番近い席になるので、順番は奥の席の方から順に、ドアに近い席の方が最後になるようにお出しするのが正解です。

ただし、会議室などで向かい合って座る場合は、ドアから離れている側の席の真ん中が上座になることもあるので、事前にチェックしておきましょう。順番を間違えるのは失礼にあたるため、上座と下座の位置は部屋ごとに確認しておくと安心です。

湯呑みと茶托は別々で運ぶ

湯呑みと茶托は別々に運ぶのが基本です。茶托とは、湯呑みの下に置く小さなお盆のようなものです。茶托があれば、こぼれてしまった場合でも机が汚れたり書類を濡らしたりすることがないため、湯呑みとセットで出すのが一般的です。

ただし、セットした状態で運んでしまうと、来客者にお出しする前にお茶がこぼれてしまう可能性があります。こぼれている状態でお出しするのは失礼にあたる他、スーツなどに垂れてしまうこともあるので、必ず湯呑みとわけて運びましょう。

ペットボトルで出す際は紙コップを添える

近年は、コロナの感染を防ぐために、ペットボトルでお茶やコーヒーを出す企業も増えています。ペットボトルで出すのは失礼にはなりませんが、女性の場合はボトルのまま飲むのを控えていることもあるので紙コップを添えるのがマナーです。このような場合、キャップ部分にかぶさるように置き方を工夫しましょう。

おいしいお茶の淹れ方とポイント【お茶出しのマナー】

お茶を淹れた経験がないと、おいしく淹れるのは難しいイメージがあるかもしれません。しかし、手順とポイントさえ覚えておけば誰でもおいしいお茶を淹れることができます。では、どのように淹れればおいしくなるのか、ポイントを踏まえつつ淹れ方を紹介していきます。

①茶碗にお湯を注ぐ

まずは茶碗にお湯を注ぎます。先に茶碗を温めておくとお茶が冷めにくくなり、最後までおいしく飲むことができます。少々手間かもしれませんが、お出しする相手の気持ちを考えた「おもてなしの心」を表現するための工程として覚えておきましょう。

②急須に茶葉とお湯を注ぎ、1分ほど蒸らす

急須に茶葉を入れてお湯を注いだら、1分ほど蒸らします。蒸らすことで茶葉が広がり、より芳醇な香りとコクを引き出すことができます。

蒸らし時間が長すぎると苦みや渋みが出てしまうので、1分以上蒸さないように気をつけてください。また、この間に湯呑みに注いだお湯を捨てておきましょう。

③お茶を湯呑みに注ぐ

蒸らし終わったら、お茶を湯呑みに注ぎます。このとき、1つの湯呑みごとに淹れてしまうと最初に淹れたお茶の味が濃く、最後に淹れたお茶の味が薄くなってしまうので、すべての湯呑みに少しずつ注ぎ、味が均等になるように工夫しましょう。

ちなみに、お湯の温度は茶葉によって変えるのもおいしく淹れるポイントです。番茶であれば熱湯、煎茶など比較的良い茶葉は低めの温度のほうがおいしくなるので、来客用のお茶の場合は70~80℃くらいのお湯で淹れましょう。

入室からお茶出しを行うまでの流れ【お茶出しのマナー】

お茶の画像

お茶出しは、ただお茶を入れてお客様や社員の前に出せば良いというものではありません。入室するときやお茶を置くときの立ち振る舞いもマナーがあります。いくらおもてなしの心を持っていても、丁寧にお茶を入れても、お茶を出してから退室するまでのマナーが守れていないと台無しになってしまうので、入室からお茶出しを行うまでの流れについても覚えておきましょう。

①ドアを3回ノックして入室する

お茶は、お盆を胸の高さで持ち、自分の息がかからないように少し横にずらして運びます。ドアの前に来たらお盆を片手で持って、空いているほうの手でゆっくりと3回ノックをしますが、ドアがない場合にはノックは不要です。

一呼吸置いて「失礼いたします」と声をかけてからドアを開け、お盆を両手で持ち会釈をして入室します。入室をしたら、再度片手でお盆を持ち、空いている方の手でドアを静かに閉めましょう。会釈をするときや、片手でお盆を持つときはバランスを崩しやすいので、お茶をこぼさないように注意してください。

②お盆をサイドテーブルに置く

入室をしたら、お盆をサイドテーブルに置いて、お茶出しの準備をします。サイドテーブルがない場合は、下座側の人に一言「失礼いたします」と断りを入れて、テーブルの上に邪魔にならないようお盆を置きましょう。もしテーブルの上にお盆が置けない場合は、「お茶出しの準備をさせてもらってもよろしいでしょうか?」と声をかけて、スペースを確保してください。

お盆を置いたら、茶碗の底をふきんに乗せて水分を取って茶托に乗せます。このときに使うふきんはお客様の目に触れるので、シミなどがついていないきれいなものを使ってください。

③相手の右後ろ側から両手で出す

お茶は、上座のお客様から下座のお客様の順番で出します。自社の担当者には、たとえ自分の上司であっても、すべてのお客様にお出ししてから出すのが基本です。

お茶を出すときは、相手の右後ろ側から両手でお出ししましょう。茶碗に絵柄が描かれている場合は、正面に絵柄が向くように置きます。また、茶托に木目がある場合は、木目の線が相手と平行になるように置くことも忘れないでください。

もし狭くて後ろに回れない場合は、「前から失礼いたします」と声をかけ、相手の前に両手で置きましょう。ただし、話し込んでいるときは邪魔にならないように目礼だけでかまいません。

④お盆を脇に挟んだ状態で退出する

すべてのお茶出しが終わったら、お盆を左脇に挟んで退出してください。退室する際には、お客様に向かって会釈をした後、右手でドアをゆっくり開けて廊下に出ます。このとき、ドアを閉める前にもう一度会釈をするとより丁寧な印象になります。

ただし、室内の状況によっては、早めにドアを閉めた方が良い場合もあるので、状況に合わせて対応するのがベストです。

意外とよくある!?お茶出しにおける万が一の事態

お茶を出す流れを頭に入れていても、実際にお茶出しをするときには思わぬアクシデントが起こるかもしれません。慣れてくれば臨機応変に対応できますが、マナーを覚えたてのときには慌ててしまい、粗相をしてしまう可能性があります。ここからは、万が一の事態を切り抜ける対処法を紹介していくので、いざというときのためにチェックしておきましょう。

お茶の数が足りない場合

人数を確認したとしても、途中から人が増えてお茶の数が足りなくなることも少なくありません。足りない場合は不足分をあらためて持っていき、慌てずに上座のお客様から順番にお出ししましょう。

お茶を出し終わったら、「あらためてお持ちします」と断りを入れて給湯室に戻ります。不足した分のお茶を淹れたら、再度入室をして「お待たせいたしました」と一言添えてお出しするのがマナーです。

会議が長引いている場合

会議が長引いている場合、最初に出したお茶がなくなっているおそれがあるので、2杯目をお出ししましょう。ただし、会議の場合は頻繁に出入りをすると邪魔になるので注意が必要です。

2杯目を出すタイミングは、1杯目を出した30分後が目安とされていますが、会議の開始後30分はちょうど本題に入るタイミングかもしれません。また、会議は1時間程度で設定されているのが一般的なので、まずは1時間様子を見てください。

1時間を過ぎても終わらないようであれば長引いていると判断できるので、タイミングを見てお出しするのがベストです。2杯目は、中身が入っているいないに関係なく、1杯目のお茶を茶托ごと下げて新しいお茶を出してください。

お茶を置くスペースが狭い場合

書類や資料で机の上が埋まっていてお茶が置けない場合、「失礼いたします」と声をかけましょう。声をかけず、ただスペースを空けてくれるのを待つというのは失礼にあたります。また、確認もせずに書類をどかしたりするのはNGなので注意してください。

もし、声をかけても気がついてもらえない場合は、邪魔にならないスペースを探して「こちらでよろしいでしょうか」と断りを入れてからお出ししましょう。

お茶をこぼしてしまった場合

お茶をこぼしてしまった場合は、まず「申し訳ございません」と丁寧に謝り、衣服や書類などが濡れていないかを確認してください。濡れている場合はすぐにふきんなどで拭き取り、新しいお茶を淹れてお持ちします。お茶はちょっとしたことでこぼれてしまうので、事前準備としてお茶をこぼしたときに使えるきれいなふきんを用意しておきましょう。

もしお客様ご自身で拭いた場合、濡れたハンカチを入れるためのビニール袋をお渡しするのがベストです。

「結構です」と断られた場合

お茶をお出ししたときに「結構です」と断られた場合は、お客様のご意向を優先してそのまま下げるのがベストです。ただし、企業によっては断られたとしても、一応出すという方針を取っていることもあるので、事前に先輩社員に確認しておきましょう。

手土産をいただいた場合

手土産をいただいた場合、プライベートであればそのまま一緒に食べるのが礼儀とされていますが、ビジネスシーンではNGです。ただし、手土産をその場に置きっぱなしにするのは失礼なので、自社の社員から受け取ったら、「ありがとうございます」とお礼を伝え、お盆に乗せて退室します。

ただし、長年の付き合いがあり気心が知れている取引先や社長同士の場合は、社員や社長からお出しするよう指示があるかもしれません。そのような際には給湯室に持ち帰り、手土産の種類に合った盛り付けでお出ししましょう。

給湯室と会議室が遠い場合

給湯室と会議室が遠い場合、準備をして運んでいる間にお茶がぬるくなってしまうかもしれません。淹れたての熱いお茶を出すのが難しい場合、蓋付きの湯呑みを用意しておくのがベターです。蓋付きの湯呑みであれば、冷めにくくなるだけではなくホコリが入るのも防ぐことができ、衛生面でのリスクも回避できます。

もしワゴンがある場合、お茶出しセットを会議室の近くまで運び、そこで準備をしましょう。

お茶出しはマナーとおもてなしの心が重要!

ビジネスシーンでのお茶出しは、友人や家族にお茶を出すのとは作法が違います。友人や家族であれば出されたお茶を楽しむ程度の感覚ですが、ビジネスシーンでは「ご足労をいただきありがとうございます」という感謝の気持ちで対応するため、マナーとおもてなしの心が重要です。

慣れるまでは細かいマナーや突然のアクシデントに戸惑うこともあるかもしれませんが、おもてなしの心を持っていれば臨機応変な対応が叶います。いずれにしても、慌てたり急いだりせずに、一つひとつの工程を丁寧にこなすことを意識してお客様をもてなしましょう。

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CHINTAI JOURNAL編集部

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