記事公開日:2022/08/04
最終更新日:2024/01/11
営業車を選ぶ際、何を基準に判断すればいいか迷う方も多いのではないでしょうか。搭載量があればそれだけ荷物を載せられますが、移動が多い営業向けの車であれば乗り心地や燃費も重視したいところです。
そこで今回は、営業車の選び方のポイントやおすすめの営業車を紹介していきますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。
目次
営業車は、以下の5つのポイントを押さえて選びましょう。
いずれも大事なポイントなので、順番に見ていきましょう。
営業車選びは、利用用途を明確にすることが大切です。移動がメインなら燃費の良さ、顧客を乗せる機会が多ければ乗り心地の良さなどが重視されるでしょう。
また、荷物の運搬が多い業種の商用車であれば、軽トラックとバンタイプも人気があります。
軽トラック | バンタイプ | |
メリット | ・荷物を多く載せられる ・積み下ろしがしやすい ・低価格で購入できる | ・後部座席のスペースをその都度変えられる ・長距離にも向いている |
おすすめの利用用途 | 荷物をメインで運ぶとき | 荷物の運搬と移動の両方で使うことが多いとき |
軽トラックは荷物の運搬を中心にしている場合に向いてます。荷台に直接荷物を積み下ろしでき、高さのあるものもスムーズに積める点がメリットです。ただし、リクライニングシートではないため長距離の運転には向いていません。
バンタイプは、後部座席を倒して荷物を運ぶことができます。移動や荷物の運搬と状況によって使えるため、幅広いシーンで利用可能です。またリクライニングシートなので、長距離移動もできます。
荷物の運搬をメインに考えるのであれば、荷室の広さや最大積載量も大切なポイントです。高さのあるものやかさばる商材であれば荷室の大きさを、重量があれば最大積載量を重視すると選びやすくなります。
荷室の広さや最大積載量と一緒に車体サイズも確認しておきましょう。サイズが大きければたくさんの荷物を運べますが、住宅街など入り組んだ道は走りづらいのが難点です。また、高さ制限により立体駐車場に停められないこともあります。
営業の外回りは駐車場に停める機会も多いですし、不動産営業は内見の際に狭い路地を走ることも多いため、小回りの利く車がおすすめです。
乗車定員数とは車に乗れる人数のことで、軽普通車は4人、普通自動車は5人、大型ワゴンであれば10人乗りの車もあります。大人数の送迎には大型ワゴンが必要ですが、内見に案内するための営業車であれば、軽自動車や普通自動車が良いでしょう。
営業車はビジネス利用のため、できるだけ燃費の良い車を選ぶ必要があります。長距離移動や外回りの多い不動産会社は特に重視したい点です。また、CO2排出量も削減できるハイブリッドカーや電気自動車もあり、こちらは環境に優しく燃費も良いため、多くの企業から注目を集めています。
ここまで解説してきたとおり、営業車は利用目的や実用性から選ぶ必要があります。ここからは、多くの企業が採用している営業車の車種を紹介していきます。
それぞれ性能や乗り心地が異なりますので、興味がある車があればぜひ一度試乗してみてください。
ハイエースは、営業車や社用車として多く使われている大型バンです。一度で多くの荷物を運べ、グレードによっては9人乗りもあるため送迎利用にも使えます。
最大積載量 | 850kg |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 4695×1695×1980 |
乗車定員数 | 2/5人 |
燃費 | 2.4km/L |
社用車の定番として人気の高いトヨタ「ハイエース」は、荷物はもちろん、ゆったりとした室内で人の移動にもおすすめです。シートはオールフラットにもでき、大きな荷物を運ぶ際に後ろのシートを折りたたむことも可能なため、状況に応じて車内をアレンジできます。
また衝突被害軽減ブレーキや、車両を上から見たようなナビ画面「パノラミックビューモニター」といった安全性能にも優れています。
トヨタ「プロボックス」は商用バンとして誕生しました。移動中に使いやすい機能が充実しており、長時間乗っても疲れにくい乗り心地が特徴です。
最大積載量 | 350kg(2名乗車時) |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 4245×1690×1525 |
乗車定員数 | 2/5人 |
燃費 | 22.6km/L |
こちらの車には、頻繁な乗り降りを想定した着座位置が設定されています。また、車内で食事や仕事ができるインパネテーブルが備わっている、後部座席は十分なスペースがあるなど、営業担当者の利用に便利な車として知られています。
たとえば不動産会社の営業マンの場合、内見で顧客を乗せる際にも窮屈さを感じさせません。また収納力もあり、荷物を快適に積み下ろしできる設計になっている点も魅力のひとつです。
軽い荷物の運搬が多い場合におすすめの車です。荷室が広く高さのあるものや大きな荷物も運べますし、バックドアの間口が広いため荷物の積み降ろしがしやすいのもポイントです。
最大積載量 | 350kg(2名乗車時) |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1895 |
乗車定員数 | 2/4人 |
燃費 | 17.2km/L |
スズキ「エブリイ」は、コンパクトながら広々とした荷室が特徴の軽バンです。配送業や設備工事業の社用車として使われることが多いですが、カタログや商材など荷物の多い営業職にもおすすめです。踏み間違いによる急発進や後退を回避する機能や、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキなど、安全機能も充実しています。
2012年に発売された商用バンで、4ナンバーバンクラス最長の荷室が特徴です。脚立やパイプなど高さのあるものや長いものも収納できるため、荷室の広さを重視する場合におすすめです。
最大積載量 | 1250kg |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 4695×1695×1990 |
乗車定員数 | 3人 |
燃費 | 8.5km/L |
トヨタ「ハイエース」と同じく、商用車として定番の大型バンです。荷室の広さはトップクラスを誇り、壁面部分をフラット形状にするなど空間を無駄にしない工夫がされています。
また、ディーラーオプションのルーフインナーバーを取り付ければ、デッドスペースになりがちな天井付近も収納スペースになります。荷室を自在にアレンジできるため、荷物の大きさや運搬用途によって使い勝手の良い収納を作れる点がポイントです。
日産のワゴンスタイルの商用車です。ハイビームとロービームが自動で切り替わる「ハイビームアシスト」や、坂道発進をアシストする「ヒルスタートアシスト」を標準装備しており、移動の多い営業車としておすすめです。
最大積載量 | 450kg |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 4395×1695×1500 |
乗車定員数 | 2/5人 |
燃費 | 16.1km/L |
運転席の手元には、ペンホルダーや貴重品を隠すグローブボックス、駐車券を挟めるカードホルダー、USB電源ソケットなどビジネスに便利な機能や収納が揃っています。折畳式のパソコンテーブルも備わっているため、空き時間を使い車内での業務も可能です。スマートな見た目ながら荷室スペースも広く、A4コピー用紙箱が91箱詰められます。
ダイハツの「ミライース」は、低燃費なコンパクトエコカーです。小回りが効くため狭い路地も移動しやすく、室内もゆったりとした設計で、顧客と移動する機会が多い営業マンに喜ばれています。
最大積載量 | – |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1500 |
乗車定員数 | 4人 |
燃費 | 25.0km/L |
コンパクトボディながら室内は余裕のある空間が広がっており、運転席は体格に合わせて姿勢を調整できる機能が採用されています。オートハイビームや先行車発進お知らせ機能、衝突回避支援など、便利な「スマートアシスト」搭載で安心・安全に移動可能です。さらに燃費も良く、会社・環境の双方に優しい営業車です。
電気自動車の日産「ノート」は、なめらかな加速と力強い走りで営業にも長距離移動にも向いています。走行音も静かなので、顧客との会話も苦になりません。
最大積載量 | -kg |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 4045×1695×1505 |
乗車定員数 | 5人 |
燃費 | 28.4km/L |
日産「ノート」は電気自動車の先駆的存在です。2021年度下半期の電動車の販売台数No1、2021年度のカーオブザイヤーも独占するなど、優れた走行性能・燃費が評価されました。
もちろん安全性能も高く、自動車安全性能JNCAP最高評価「ファイブスター賞」を獲得しており、顧客を乗せることが多い不動産営業マンにとっても安心です。
軽No1の積載量で一度に多くの荷物を運べ、量や大きさによって室内を自由にアレンジできます。また、スマートアシスト搭載で夜間の走行も安心。荷物の運搬が多い仕事におすすめです。
最大積載量 | 350kg |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1880 |
乗車定員数 | 2/4人 |
燃費 | 15.6km/L |
軽自動車のコンパクトさを活かした小回りと、軽自動車とは思えない荷室の広さで荷物を運ぶのに便利な車です。荷室は床面と側面をフラット化し、荷物を傷つけにくく積みやすい設計になっています。
また、13種類の予防安全機能で安心・安全をサポート、そしてスマートインナーミラー付きで荷物を積んでいても後方の視界を見やすくするなど、働く人に特化した車です。
燃費消費率27.7km/Lと、軽自動車No1の低燃費を実現しています。落ち着いた室内空間と使い勝手の良い収納で、毎日の運転を快適にしているのも特徴です。
最大積載量 | – |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1525 |
乗車定員数 | 4人 |
燃費 | 27.7km/L |
やわらかいフォルムが特徴的なスズキ「アルト」は、室内も落ち着いたインテリアで、顧客に優しい印象を与えます。また、最小回転半径4.4mで、狭い路地や駐車場もスムーズに運転できるため、入り組んだ住宅街にある物件への案内も安心です。そして運転席からの視界も広く、予防安全技術で毎日の運転をサポートします。
乗車定員は14名と多く、送迎などに向いている車です。ハイルーフ仕様で最後列でも乗り降りが楽にできたり、内外気温に合わせて設定温度を調整する「オートエアコン」で車内を快適な空間にしたりと、乗っている人すべてに配慮しています。
最大積載量 | – |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 5380×1880×2285 |
乗車定員数 | 14人 |
燃費 | 8.8km/L |
トヨタ「ハイエースコミューター」は、スタッフの送迎や大人数での移動が多い場合におすすめです。室内には収納が整備されていながらも、上質な空間が特徴です。なお、最後列の4人掛けシートは状況により荷物スペースにもなります。
電気で走る三菱の「ミニキャブ MiEV」は、お店や会社で充電をするためガソリン代は必要ありません。走行中の排出ガスもゼロなので、環境にも経済的にも優しい営業車です。
最大積載量 | 350kg |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1915 |
乗車定員数 | 2/4人 |
充電走行距離 | 150km |
電気で走るため、充電は専用の充電ケーブルを車両とEV充電用コンセントに繋ぐだけ。また、モーターで走行するため、走行中や停車中も静かなのがポイントです。さらに荷室と開口部が広いため、どんな荷物もたくさん運べます。
見た目の優しいフォルムと便利な収納が多い、デザイン性と機能性が備わった車です。アイドリングストップシステムやエコクールなど、燃費性能や環境性能にも優れています。
最大積載量 | – |
サイズ(㎜)(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1525 |
乗車定員数 | 4人 |
燃費 | 27.7km/L |
マツダ「キャロル」は低燃費とコンパクトさ、そして高い安全性が魅力の自動車です。また、シートヒーターやフルオートエアコン付きで、季節を問わず快適な乗り心地を提供しています。そして小回りも効き、細い路地も行きやすいため不動産営業の車としてもおすすめです。
営業車には、軽自動車から大型バンまでさまざま種類があります。荷物の運搬がメインなのか、移動がメインなのかは業種によって異なるため、自社の仕事内容に合わせて選ぶ必要があります。また顧客の反応も違ってくるため、営業車選びで困ったときは今回ご紹介した選び方のポイントやおすすめの営業車を参考にしつつ、カーディーラーの方と話し合ってみてはいかがでしょうか。
※価格は2022年7月現在のもの
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