記事公開日:2022/04/07
最終更新日:2023/11/17
営業は外回りで社内にいることが少なく、上司の目がないため、サボりやすい環境です。新人の営業マンには少ないですが、仕事に慣れてくるとサボり癖がついてしまう営業マンもおり、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、営業マンがサボる特徴や原因を確認し、どのように対応すればいいのかをお伝えします。
目次
営業は外出が多く、スケジュールを自分で組むことができます。自由度が高いため、なかには外回りの時間を利用して、仕事をサボってしまう営業マンも少なくありません。外出中の営業マンが、何をしているかを把握しにくいため、実際にサボっているかを見抜くことは難しいですが、サボりがちな営業マンには主に以下の特徴があります。
一概にはいえませんが、上記の特徴を持つ営業マンはサボっている可能性が高いといえます。もちろん、当てはまっているからといってサボっていると決めつけるのはトラブルのもとです。あくまで可能性のひとつとして捉え、慎重に判断しましょう。
営業職に向いていないと悩んだり、残業が多いなど会社に不満があったりすると、仕事に対するモチベーションが下がってしまい、会社に行きたくないという思いから遅刻や欠勤が増えます。また、メンタルの不調から朝起きられない場合も考えられます。モチベーションが下がっているのか、心身が弱っているかをしっかりと見極めて対応に移りましょう。
打ち合わせや商談に出かけた後、帰社までの時間が長い場合にも注意が必要です。商談を終えてどこかで休憩をしていたり、私用の買い物に出かけていたりすることも少なくありません。
しかし、打ち合わせ後に飛び込み営業をしていたり、アポイントが取りにくい相手に合わせて遅い時間に商談をしたりしている可能性もあります。必ずサボっているというわけではなく、仕事をして遅くなっているケースも多いため、事前にスケジュールを確認しましょう。
業務中にもかかわらず仕事に集中できていない営業マンは、仕事に対するモチベーションが下がっているかもしれません。仕事がまったく進んでいなかったり、考え事をしていることが多かったりと、上の空であることが多いです。
営業マンのなかには、社内での仕事はこなす一方、人の目がなくなる外出中にサボる人も少なくありません。しかし、社内でも仕事に集中できていない場合は、仕事への意欲をなくしていたり、転職に動き出したりしている可能性があるといえます。また、プライベートで問題を抱えていることもあるため、ぼーっとしていることに対し怒鳴ったりせず話を聞くことが大切です。
外回りが多いわりに、アポイント率などの成果が低いことがあります。新規のお客様が増えていなかったり、成約率が低かったりと、行動に対して数字が見合っていないケースです。業務量が多くて時間が取れないのか、サボっているのかを見極める必要があります。
営業マンがついサボってしまうのには、以下の3つの原因が考えられます。
それぞれの理由について見ていきましょう。
1つ目は、仕事や会社への不満や、営業成績の低下により、仕事への熱意がなくなっていることが原因です。本人もやる気が出ないことを自覚しているものの、どのように動いていいかがわかっておらず、ついサボってしまいます。
2つ目の原因は、サボりが習慣化してしまっている場合です。本人はサボるつもりはなく、頑張りたい気持ちやサボってはいけないという気持ちがあります。しかし、一度ついたサボり癖から抜け出すのは難しく、罪悪感を持ちながらサボってしまうことがあるのです。
3つ目は、過度なプレッシャーがあることです。営業成績が重要となる営業マンにとって、成果を上げられないことは大きなプレッシャーとなり、メンタルに悪影響をおよぼします。ある程度のプレッシャーは仕事へのやる気に繋がりますが、過度なプレッシャーによって追い詰められてしまい、その重圧から逃れたい思いから仕事をサボってしまうのです。
営業マンがサボる際に利用している場所は、主に以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
営業車は、営業マンがよくサボる場所の代表例です。サービスエリアの駐車場や安全な場所に車を停め、仮眠を取っている人も多くいます。車移動の場合は、居眠り運転を避けるためにも適度な仮眠は必要ですが、営業車はどこの会社かがわかるため、取引先があるエリアや会社の人がよく通る場所では会社に報告されることもあります。
ネットカフェは、建物に入ってしまえば外から見つかりにくいため、サボりに利用されやすい場所といわれています。映画を観たり漫画を読んで長居したりする他、フラットタイプの個室で仮眠を取ることも可能です。
また、喫茶店やカフェはすきま時間に入りやすく、次の商談までの間に利用する方も少なくありません。さらにWi-Fiが完備されていればPC作業もでき、「サボっていない」など言い訳もしやすいという特徴があります。
取引先エリアに自宅がある場合は、自宅でサボるという営業マンもいます。商談を終えて自宅で休憩したり、テレビなどの娯楽を楽しんだりして過ごすのです。また、商談を直行直帰しやすい時間に取り付け、自宅でゆっくり過ごす場合もあります。
サボりがちな営業マンへは、以下の3つの方法で対応しましょう。
ひとつずつ見ていきます。
まずは事実確認を行いましょう。言動から予測しただけで、いきなり「サボっているのでは?」と聞いてしまうと「自分は信頼されていない」と落ち込んでしまうかもしれません。営業マンのやる気を落としてしまうことになりかねないため、具体的な日時や場所を確認し、リフレッシュ程度の休憩だったのか、容認できるレベルかどうかを判断しましょう。
休憩時間の長さや場所から、明らかなサボりであることがわかったら本人に聞きましょう。「いつ・どこで」など詳細を確認し、サボっていたことを認めたら今後はサボらないように注意をします。
サボりの程度がひどい場合は人事評価が下がることを伝え、改善を促しましょう。しかし、何度注意をしてもサボりを繰り返す場合には、実際に評価を下げ、その旨を人事評価の面談で伝えるという方法もあります。さらに、注意やサポートをしても改善の余地がない場合には減俸処分の他、懲戒処分も検討しましょう。
営業マンがサボりにくくするには、チーム内でサボりにくい環境を整えることが大切です。サボりにくい環境を作るために、以下の3つを取り入れてみましょう。
それぞれ見ていきます。
営業支援ツールは、日々の営業活動に関する情報をデータ化し、管理・分析をするものです。案件の進捗状況や営業活動の行動、結果を可視化できるため、仕事内容が明らかになりサボりにくくなります。
また、社用携帯や営業車にGPSをつけることでもサボりにくくなります。ただし、GPSは常に見られている息苦しさから、かえって仕事がしづらくなり結果が出なくなる場合もあるため導入するかどうか慎重に判断しましょう。
帰社後の報告だけではなく、外出先でも報告をしてもらうようにします。監視の強さはGPSほどではありませんが、外回り中でも上司から見られているという意識が生まれ、サボりづらくなります。
仕事をサボる原因の多くが、仕事へのモチベーションの低下です。「自分は向いていない」と感じてやる気が落ちる場合や、頑張らずともノルマを達成できることで、仕事がマンネリ化している場合です。
営業マンに新しい役割を与えることで、「自分でもできる」と自己肯定感を高めて自信を取り戻したり、刺激を与えてマンネリ化を防いだりすると、やる気アップに繋がります。やる気が出れば仕事をサボることがなくなり、チーム全体の士気も高まります。
賃貸仲介営業マンがサボってしまう原因には、以下のような理由が考えられます。
賃貸仲介営業は、月のノルマが課せられていることが多く、ノルマを達成できずに悩み、仕事をサボっている営業マンもいます。また、サボり癖がついて「また明日から頑張ろう」と思っても、自分では改善できない場合も少なくありません。賃貸仲介営業マンのサボりを根本から改善するには、以下の3つの方法を実施してみましょう。
上記3つの改善方法について詳しく説明していきます。
まずは先輩の営業に同行してもらいます。同行は、外出先でサボらないようにするための見張りと、モチベーションアップが目的です。
先輩の営業の様子を見ることで、自分とは違う営業スタイルに刺激を受けたり、営業技術を学んだりできるため、モチベーションが上がりやすくなるのです。仕事に対する熱意があれば自分の仕事に向き合うことができ、自然とサボることも減っていきます。
思うように成果が上がらず、無気力になったり諦めたりしてサボっている可能性もあります。商談の仕方に問題がないか、抱えている業務が多すぎないかなどを見直しましょう。
なかには、ノルマが高すぎてプレッシャーを感じたり、どうせ達成できないからと諦めたりしている方も少なくありません。自信を持って仕事ができるように、研修制度を見直す必要があるかもしれません。スランプになったときでも安心して仕事に打ち込めるよう、チーム内でサポート体制を整えていくことも大切です。
リラックスできる時間を設けるのも有効です。仕事に煮詰まってサボっている可能性があるので、社内でリラックスできるような時間を作ります。たとえば、午後に短時間の昼寝タイムを設けるなど、日々の疲れをリフレッシュできるように促しましょう。
ノルマなどにより過度なプレッシャーがかかっている場合には、プレッシャーに耐えられず心のバランスが崩れる可能性があります。お茶の時間を設けるなど、リラックスした雰囲気のなか声かけをして不安をやわらげましょう。上司から理解されれば安心感を得られ、仕事への意欲も高まります。
営業マンがサボる理由には、仕事へのモチベーション低下やサボり癖があります。仕事に対してやる気を持てないと、どのように動いていいかがわからずサボってしまいがちです。また、一度ついたサボり癖を直すのは難しく、上司や周囲のサポートが必要な場合があります。
サボってしまった営業マンを頭ごなしに責めるのではなく、本人にヒアリングをしたり、サボりにくい環境を整えたりするなど、本人に負担がかからないような対応を心がけましょう。営業支援ツールを導入したり、リラックス時間を設けたりすることで、改善される可能性があります。疲れている営業マンのケアに力を入れつつ、これまで以上にチームの士気を高めましょう。
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