営業マンバイブル

クリティカルシンキングの必要性とは?身につける方法を確認しよう

記事公開日:2022/08/11

最終更新日:2022/09/18

クリティカルシンキングの必要性とは?身につける方法を確認しようの見出し画像

多様化が進む現代社会では、考えを伝える力・考えを聞く力・違いを理解する力が必要で、これらの能力はクリティカルシンキングを通じて鍛えられるといわれています。

そこで今回は、クリティカルシンキングの必要性や導入するメリット、鍛えるポイントなどについて解説していきますので、お悩みの方はぜひチェックしてみてください。

クリティカルシンキング(批判的思考)とは

クリティカルシンキングとは、あらゆる角度から問題を提起し、物事の根本を見極める思考法・スキルのことです。主観的に正しいと判断した内容に対し、客観的な課題を見つけてそこに切り込みます。

このクリティカルシンキングは、固定観念の欠点・美点をあらためて観察し、新しいゴールの発見に繋げられるのが特徴です。また、別途必要となるスキルがロジカルシンキングで、こちらは結論にいたるまでの筋道を根拠に基づき形成する思考方法のため、両方を使い分けながら仕事を進める方も少なくありません。

ロジカルシンキング(論理的思考)との違い

ロジカルシンキングは、論理展開をしてゴールを明確に示したいときに役立ちます。一方、クリティカルシンキングは既存の考えに対して再構築を図りたいときに有効です。

たとえば、ロジカルシンキングを意識すると結論・根拠をわかりやすく説明できるので、スムーズなプレゼンが可能です。ただし、あらかじめ用意したプレゼンのクオリティが低ければ顧客の心は掴めないので、このようなときはクリティカルシンキングを意識してみましょう。新しい発想が生まれたり、誤りに気づけたりなど、プレゼンのアップデートに貢献できます。

ロジカルシンキングとクリティカルシンキングには上記のような違いがありますが、どちらも重要な考え方で、会社や自分自身の成長に必要な思考プロセスといえます。

クリティカルシンキングの必要性

ニーズの多様化が加速する現代社会に対応するため、クリティカルシンキングで新たな戦略を考える必要があります。主観的な思考を除き、批判的な見方で自問自答してみましょう。たとえ経験豊富な営業マンであっても、新たな問題発見・解決に気づける可能性があります。

また、新人の方が持つフレッシュな思考により、ベテランの方も思いつかなったような解決策を導き出すことも珍しくありません。最も大事なことは、常に好奇心を持って物事の本質を見抜く力を養うことです。

柔軟な対応を行う必要性

どんなに優れた傾聴力・交渉力・トラブル対応力などを持っていても、まったく手抜かりのない人は存在しません。どこかに抜けや漏れがあるはずなので、柔軟な対応を心がければ小さな見落としもカバーできます。

また、頭をやわらかくする習慣をつければ、先入観にとらわれがちな時代・市場の変化の予兆にも気づきやすくなるでしょう。そして柔軟な思考力が鍛えられると、物事の本質を見抜く力も備わってきます。

物事の本質を見抜く必要性

大きなビジネスチャンスを掴むためには、物事の本質を見抜くのが近道といえます。本質を見抜くのは、今までの常識を覆し新たな手段を取るために必要な工程です。

先行き不透明な時代では、何が正解で不正解なのかがわかりません。無数の選択肢の中からいくつかピックアップし、限られたリソースの中で行動しなければなりません。「これだ」と思える核心をつくような選択ができれば、成功する可能性も高まります。

クリティカルシンキングを実践するメリット

クリティカルシンキングの継続は、さまざまなシーンで好影響を与えます。自分の中にある矛盾が減り、事実確認を欠かさなくなるため、躊躇なく行動できるようになるでしょう。ここからは、クリティカルシンキングのメリットの詳細について解説していきます。

事実に基づいた判断ができる

クリティカルシンキングを鍛えると、主観的意見と客観的事実に物事を分類できます。例えば「近頃、担当営業エリアに県外からの移住者が増えたな」と感じるのは主観的意見です。実際に増えたかどうかの事実は、確かな証拠がない限りわかりません。そこで、客観的事実から裏付けとなるデータを収集することで、事実に基づいた判断ができます。

「半年前から都心部の60歳以上の夫婦が多く移住しており、前年比は20%増」というのが客観事実です。「なんとなく移住者が増えたような気がする」という不確実な意見をできるだけ確実な事実に近づけるのが重要。ほかにも「なぜ移住者が増えたのか?」「若い世代はどうなのか?」など、さまざまな角度から物事を見ることで、意見と事実のズレを発見できます。

迅速に矛盾点を見つけることができる

「本当なのか?」と常に問いかける姿勢をキープすれば、矛盾点をスムーズに発見できます。矛盾点をあぶりだすメリットは、自分の考えをはっきり証明できるようになり、正しい目標設定を目指せる点です。

目標を定める際、ゴールばかりに目を向けて途中の矛盾点に気づけないケースも珍しくありません。さまざまな要素が入り交じり、何が正解なのかわからなくなることが多くあります。そういったミスを最小限に抑えられるのも、クリティカルシンキングの大きなメリットです。

スムーズに会話が進められる

クリティカルシンキングの特徴である「問いかけ」を実践すると、「何のために話すのか」という大切なポイントを押さえられます。話す目的がわかると話の結論がまとまり、プレゼンやスピーチの際も困らなくなります。

他にも、「誰が誰にいつどこで話すのか」+「なぜ」という会話の背景について考えるのも大事です。「過去の成功例を使いまわしていないか?」「他に良い選択肢はないのか?」などの疑問をすべて洗い出し、1つずつ解決していけば前向きな気持ちを持って話を進めていくことができます。

新しいアイデアや発想が生まれる可能性がある

クリティカルシンキングは懐疑的な思考であるため、斬新なアイデアを生み出すのにも有効です。「もう何もアイデアが浮かばない」といったところがスタートといっても過言ではありません。すでに出た答えをさまざまな角度から分析するので、意外なゴールの発見に繋がるのです。

たとえば、大きくする・別の物に置き換える・別の物と融合させる・入れ替える・ひっくり返すなど多くのアレンジを加えてみましょう。これらによって、新たな答えを導き出す可能性を高められます。

クリティカルシンキングを鍛えるポイント

クリティカルシンキングの必要性やメリットが理解できたら、クリティカルシンキングの力を高めたいと考えるのが心情です。しかし、具体的に何をすれば良いのかわからない方も多いでしょう。クリティカルシンキングを鍛える際には、ここから紹介する3つのポイントを意識してみてください。

前提の中にある「不明瞭な言葉」を探し出す

「売上が大きく伸びた理由は宣伝費を増やしたからだろう」などの前提を挙げる際、はっきりしない点をピックアップしてみましょう。たとえば、「期間はどれくらいなのか」「具体的にいくらの利益になったのか」などです。

また、不明瞭な言葉を探し出す際は、それが数値化できるかどうかもチェックしてみてください。「宣伝費を先月の倍に増やした結果、今月は売上が30%増加した」という具合に変換すれば、より自信を持って発言できます。

第三者目線を意識しながら物事を見る

相手の立場になって物事を考えるクセはすでに多くのビジネスパーソンが持っているでしょう。上司・取引先などの立場になるのはもちろん、まったく関係のない人の立場になるのも有益です。

たとえば不動産営業マンの場合、持ち家があり賃貸物件に住む予定がない人・日本に住む予定がない観光客・契約対象外の小さな子どもなど、業務中あまり関わりのない方々の立場になってみてください。より視野が広がり、思いがけない発見があるかもしれません。

正しい情報を集める習慣を身につける

曖昧な情報を放置しては、クリティカルシンキングは成り立ちません。物事の本質を見抜き、悔いのない選択を選び続けるには正しい情報が必須です。

有名人の発言だからといって鵜呑みにする方も多いのですが、必ずしもそれが正しいとはいえません。自分の判断基準を見つけ、それに沿って行動することが求められます。また、正しさは時代や国によっても変わるので、今自分が立たされている場所や周囲との関係性も考慮し、正しい情報を集めていきましょう。

クリティカルシンキングの知識を身につけて新しい課題を発見・解決しよう

人差し指をあげる男性の画像

クリティカルシンキングは物事を多角的な方向から考えて解決策を導く思考法のため、奥が深くすぐには身につきません。そのため子どものような好奇心を持ち、不確実要素を探してその都度考えるクセをつける必要があります。

これまでわからなかった思考の曖昧さに気づくだけでも、クリティカルシンキングの力が高まったといえます。クリティカルシンキングによって発見した新たな課題に立ち向かい、修正を重ねてより良い結果を残していきましょう。

「CHINTAI JOURNAL編集部」の画像

CHINTAI JOURNAL編集部

この記事を書いた人

CHINTAI JOURNAL編集部は、営業活動に役立つ情報や業務効率化するための工夫をはじめとして、賃貸仲介業務に「おもしろさ」と「ライフハック」を提供します。