記事公開日:2022/01/27
最終更新日:2023/11/16
営業マンが仕事の成果をあげるために、身だしなみは欠かせない要素です。ビジネスシーンに合わせた身なりを整えることは、相手先からの信頼につながります。
特に、よく目につく鞄についても同様です。仕事で使う鞄を自分で選ぶ際に、どのような基準で探せば良いのかわからずに困ってしまった経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、鞄選びに悩んでいる男性営業マン、女性営業マンそれぞれにとってヒントとなるポイントを紹介します。ビジネスに欠かせないアイテムである鞄は間違いのないように選び、一人前の営業マンを目指しましょう。
目次
はじめに、営業マンに向いている鞄の種類を6つ紹介します。業種や利用シーンによっては向き不向きのある鞄も存在します。それらの特徴やメリットをふまえて見ていきましょう。
ブリーフケースはビジネスバッグの中でも代表的なものです。どのようなビジネスシーンでも使えるため、迷ったらブリーフケースを選んでおくと間違いないでしょう。
1つ持っておいて損はない、ブリーフケースタイプのビジネスバッグ。
さまざまなブランドで定番商品として取りそろえられているため、サイズや素材、色など自分好みのものを探しやすい点もメリットの1つです。以前は落ち着いた雰囲気のレザー製が主流でした。しかし近年では、ナイロン製のものだと汚れが気にならず、頑丈ということで人気があります。
次に紹介するのは、ビジネストートバッグです。こちらはカジュアルなトートバッグをビジネス仕様にしたものです。その特徴は、ビジネスシーンに合うよう高級感のあるレザーを使用している商品も多く、さまざまなカラーが用意されています。
ビジネスバッグの中では最もカジュアルなコーディネートに合うのはこのビジネストートバッグです。フォーマルな場よりも、ビジネスカジュアルなスタイリングでの仕事が多い営業マンにすすめたい商品だといえます。
ビジネスライクな鞄と異なり、オン・オフどちらでも活躍する使い勝手の良さが魅力です。
続けて紹介する3WAYビジネスバッグは、その名の通り3通りの使い方ができる優れものです。基本形はブリーフケース型ですが、ショルダーバッグ、そしてリュックとしても使用できる点が最大の特徴です。
近年は、公共交通機関を利用した通勤は避けたいという新たなニーズから、自転車で通勤する人が増加しています。通勤時は背負えるため両手が空き、業務中は手持ちでビジネスライクに使える3WAYビジネスバッグはとても使い勝手が良く、注目を集めているのです。
3WAYビジネスバッグはスポーツブランドなどにおいても展開されており、あまりかしこまらずに適度なカジュアル感を求める人に向いています。
ダレスバッグは別名「ドクターバッグ」とも呼ばれ、お医者さんが持っているイメージも強いバッグです。上部には鍵がついており、側面が山形になっているのが特徴です。
収納量が多く、ビジネスバッグの中でもわりと古くからあるデザインということからダレスバッグを好んで使用する人もいます。
背負うことで荷物の重さを軽減できるほか、両手が空くので自転車通勤との相性も良いため、ビジネスリュックも広まっています。特に若い世代を中心として人気のビジネスリュックですが、ビジネスライクなデザインになっているものの、営業マンが使う鞄としビジネスマナー上問題なのではないかといった意見も見られます。
リュック型のビジネスバッグがビジネスシーンに取り入れられたのは最近のことです。商談相手の世代がある程度上である場合は、ビジネスリュックに対して抵抗感があり、ネガティブなイメージを与えてしまう可能性も否定できません。
そのため、ビジネスリュックは事前に利用シーンをわきまえたうえで使用することがおすすめです。
最後に紹介するのは、アタッシュケースです。アタッシュケースの特徴は、アルミや本革を使用した型崩れしにくいかっちりとしたデザインにあります。
アタッシュケースの語源である「アタッシェ(attaché)」は、もともと大使館員や大使館で働く書記官を指す言葉です。そのような方が重要な書類を持ち運ぶのに適した鞄として使われてきたという歴史があります。
シンプルなデザインが多いアタッシュケースはクールな印象を与えるため、どちらかというとフォーマルな場での使用が推奨されます。
ビジネスシーンで使える鞄の種類がわかったところで、次は鞄選びにおいて押さえておくべき具体的なポイントを5つ紹介します。
まず重要なのは、業務に必要なツールがすべて収まるサイズかどうかという点です。どれほど利用シーンに合った見た目であったとしても、必要なものが入らないようでは意味がありません。
不動産営業を例に取ると、以下のようなアイテムが必須です。
上記のようにアナログなアイテムのみならず、近年はデジタル化により1台でさまざまな機能を兼ね備えるアイテムも多いです。しかし、その場合でも以下のものは欠かせないでしょう。
これらのように、営業マンとしてどのようなツールが欠かせないのかを書き出し、それらが十分入る容量の鞄を選ぶようにしましょう。
ビジネスバッグ選びには、服装に合ったデザインやカラーリングという視点も欠かせません。スーツとの相性を考えながら、いくつか形や色の異なる鞄をそろえておくのもおすすめです。
男性営業マンが参考にすべき組み合わせをいくつか紹介します。
ブラック系のスーツに同じくブラック系のバッグを合わせましょう。かしこまった場で、派手な色の鞄を使うと印象が崩れてしまいます。それでもあまり重すぎない雰囲気を出したい場合は、ナイロンなどやわらかめの素材を選ぶと良いでしょう。
紺色のビジネスバッグが抜群の相性でしょう。特に上品で知的なイメージを与えたいような、大事な商談の場にもピッタリの組み合わせです。若く都会的な雰囲気を感じさせるコーディネートであり、迷ったときにはこの組み合わせを覚えておくと鞄選びが楽になります。
こちらは茶色系、ブラウンのビジネスバッグを合わせましょう。いわゆるビジネスカジュアルといった雰囲気の装いが実現します。少しやわらかな印象があり、カジュアルなシーンにも適しているでしょう。
女性営業マンにおすすめのカラーも紹介します。女性がスーツに合わせるバッグは、ネイビー、ブラウン、ブラックといった落ち着いた色を選ぶべきでしょう。派手な色や目立つデザインの鞄は、ビジネスシーンにおいてはあまりふさわしくありません。
ただし、コートやスーツなどの服装が暗く重い色である場合には、クリーム系の色を組み合わせても良いでしょう。ビジネスの場でも違和感のない組み合わせでありながら、明るく女性らしい色づかいが叶います。
また、一目見てブランド名やロゴがわかるようなものも好ましくありません。ブランドロゴはあっても小さく、目立たないようなデザインがおすすめです。
ブラックスーツには、潔く黒のバッグを合わせるとスタイリッシュな印象に見えます。オーソドックスな組み合わせなので、就活生っぽくならないよう、スーツのインナーをフリルやギャザーなどデザイン性のあるものにするのがおすすめです。パンプスも黒でそろえれば、さらに統一感が増します。
スーツとビジネスバッグはお互いに作用し合う、切っても切れない関係です。スーツの定番色は決まっているので、所有しているスーツの色に合う組み合わせを覚えると、自ずと選ぶべき鞄のカラーも定まってきます。
商談や打ち合わせの最中は、鞄を置くケースが多いはずです。その際に鞄がクタッとしてしまっては、身なりなどにいくら気をつかっていても台無しになってしまいます。
さらに鞄が倒れてしまうと、荷物が飛び出してしまうことも考えられます。営業マンが使うビジネスバッグとしては、自立するものを選ぶのがベストだといえるでしょう。
外で持ち歩く機会も多い鞄は、どうしても汚れてしまうことがあります。その際に手入れをしやすいか、すぐにくたびれてしまわないような、耐久性があるかといった点も事前に確認しましょう。
また、ルート営業など出歩くことが多い営業マンには、軽い素材のものだと身軽で動きやすいためおすすめです。
ビジネスバッグの機能性や使いやすさも大事なポイントです。特に、A4サイズの書類が折らずに入ることは営業マンにとって欠かせない条件です。
また、開口部もある程度の広さがなければ、書類の出し入れがスムーズではなくなってしまいます。書類が落ちないよう閉められるか、肩に掛けることもできるかなど、自分の使い方に適した機能を備えているか確認したうえで選ぶようにしましょう。
営業マンにとっては、鞄の選び方だけでなくその取り扱いにも注意すべきポイントがあります。せっかく利用シーンに見合った鞄を選んでも、ビジネスマナーが身についていなければ、取引先からの信頼を得ることはできません。どのような点に注意すべきか具体的に紹介します。
基本的なビジネスマナーとして、営業先を訪れた際にビジネスバッグはイスやテーブルの上に置いてはいけません。鞄は足元に置くべきものとされています。
ただ足元にさえ置いていれば良いわけではなく、横置きや鞄が倒れてしまうような状態はNGです。先ほども述べた通り、ビジネスバッグは自立するものを選ぶようにしましょう。
先ほどは「ビジネスバッグは床に置くべき」というマナーをご紹介しましたが、和室での打ち合わせや商談の際、床の間に鞄を置くことはNGです。床の間は本来掛け軸を飾ったり、お花を生けたりするような場所です。知らないとつい荷物置き場としてちょうどいい場所に見えてしまうかもしれませんが、置くべきではない場所なので気をつけなければいけません。
和室においては自分が座る位置の下座側、床の間から遠い側に置くのがマナーです。また、畳は傷つきやすいためハンカチなどを敷き、その上に鞄を置きましょう。
フォーマルなお店を利用する際は、大きな鞄はクロークに預けるのがマナーです。大きな荷物を持ったまま、店内を利用するとお店の雰囲気を壊してしまうため、マナー違反といえるでしょう。
中にはできるだけ自分で荷物を管理したいという局面もあるかもしれませんが、マナーをわきまえてスマートな立ちふるまいを身につけましょう。
営業マンに向けたビジネスバッグの選び方や、鞄を扱うシーンでの注意点について紹介しました。ビジネスバッグと一口に言っても、その中にはさまざまな種類があることをご理解いただけたのではないでしょうか。
営業職に合った鞄を選べるようになることで、相手先からの印象アップや、使い勝手の良さによる業務の効率化も期待できます。カジュアルなシーンにおけるバッグはファッションアイテムの1つですが、営業マンにとってのビジネスバッグは大切なビジネスツールの1つです。ファッション性ばかりに気を取られずに、商談がスムーズに進む鞄が選べるよう知識を身につけましょう。
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