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営業職のスーツ着用マナーとは?お客様に好印象を与える着こなしテクニックも紹介

記事公開日:2021/12/15

最終更新日:2023/11/16

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若手の営業職にとって、スーツの着こなしは難しく、始めは慣れないものです。人の印象は、見た目によって最初の数秒で判断されると言われています。たとえ優秀な人でも、スーツの着こなしがTPOにそぐわなかったり清潔感がなかったりすると、好印象を与えることは難しいでしょう。

今回は、営業職のスーツ着用マナーについてお伝えします。また、お客様に好印象を与える着こなしテクニックも紹介していくので、上手に着こなしたい営業職の人は参考にしてみてください。

営業職はスーツの着こなしが重要!守るべき3つのマナー

毎日多くのお客様と会う営業職だからこそ、見た目の印象は大切です。スーツの着こなしは、お客様からの印象を左右します。

ビジネスにおいて、スーツはコミュニケーションツールであり名刺代わりでもあります。特に不動産営業の場合、スーツはお客様からの「信頼」を得るための大事な要素です。

それでは、「信頼」を得るためには、どのようにスーツを着こなせばいいのでしょうか。スーツを着こなす際に守りたい、3つのマナーについてお伝えします。

1.シンプルで清潔感のあるスーツを選ぶ

2.自分に合ったサイズのスーツを着用する

3.スーツやワイシャツの汚れ・シワに注意する

ひとつずつ深掘りしていきましょう。

シンプルで清潔感のあるスーツを選ぶ

カラーや柄が相手に与えるイメージは大きいものです。お客様に良い印象を持ってもらうためには、シンプルで清潔感のあるスーツを選びましょう。

印象づけるために、派手な柄や色を選ぼうという考えもあるかもしれません。自由な会社であれば有効な場合もありますが、一般的な営業職においては逆効果です。「マナーを知らない」「TPOをわきまえていない」という印象を持たせるリスクがあるので、派手な柄や色は避けたほうが無難です。

自分に合ったサイズのスーツを着用する

スーツは色や柄だけでなく、サイズも重要です。大きすぎたり小さかったりすると、シワが入ってしまいだらしない印象になります。

自分に合ったサイズのスーツを見極めるには、以下のポイントを押さえましょう。

1.スーツの色・柄は落ち着いたものを選ぶ

2.ワイシャツは「白」や「淡いブルー」がおすすめ

3.ネクタイはスーツに合うものを着用する

4.靴は「本革」がおすすめ

ジャケット着丈

ジャケットの着丈は、ヒップがちょうど隠れるくらいの長さが適切です。ヒップよりも長い着丈は、野暮ったく、だらしない印象を与えます。反対に短すぎると、カジュアルで軽薄なイメージになるため避けましょう。

ジャケットの着丈には流行があります。しかし、ビジネスシーンにおいては、ヒップラインの一番下の線がぎりぎり見える程度がベストです。

ジャケット袖丈

ジャケットの袖丈は、腕を下ろしたときに、ワイシャツが1cm〜1.5cmほど出る程度が適切です。長すぎると野暮ったくなります。

パンツ裾丈

パンツの裾丈は、靴の甲に裾が軽く触れるくらいの長さがベストです。裾にたるみができるほどの長さは、だらしない印象になるだけでなく、裾も傷んでしまいます。

また、裾丈が短すぎるものは避けましょう。スーツ着用のマナーとして、靴下が見えない丈が基本です。靴下が見えるほど短い丈は、カジュアルな印象になってしまいます。

スカート丈

スカート丈は、ひざの中央か膝下くらいが丁度よい長さです。着席したときに、膝上10cm程度あるものを選びましょう。丈が短すぎると肌が露出してしまい、周囲も目のやり場に困ってしまいます。

スーツやワイシャツの汚れ・シワに注意する

スーツの色やサイズだけでなく、汚れやシワにも注意が必要です。ワイシャツの襟や袖は、汚れやすく目につきやすいため、不潔な印象を与えます。

また、シワがくしゃくしゃに寄ったものも、だらしなく見られてしまいます。日頃からアイロンやクリーニングをしっかり行いましょう。

【男性営業向け】お客様に好印象を与えるスーツの着こなしテクニック

「右手で人差し指を立てるスーツを着た男性」の画像

男性の営業職向けに、良い印象を与える着こなしテクニックを4つご紹介します。

1.スーツの色・柄は落ち着いたものを選ぶ

2.ワイシャツは「白」や「淡いブルー」がおすすめ

3.ネクタイはスーツに合うものを着用する

4.靴は「本革」がおすすめ

スーツの色・柄は落ち着いたものを選ぶ

スーツの色により、相手に与える印象は異なります。基本的に、ネイビーやグレーが好印象です。

濃いネイビーは、知的さや信頼を演出。薄めのネイビーは、若々しさや活発なイメージです。濃いグレーは品格や洗練されたイメージとなり、色が薄くなるにつれてカジュアルな印象を与えます。

柄は無地やストライプがおすすめです。ストライプは、間隔や線の太さによっても与える印象が変わります。線の間隔が狭く細いストライプは、シャープな印象。間隔が広く線が太いストライプは、華やかで力強いイメージです。

太めのストライプは目立つため、TPOに合わせる必要があります。おすすめは、シャドーストライプ。ストライプ柄が薄く入っており、遠くから見ると無地に見えます。誠実なイメージで好印象です。

色や柄は、いずれも落ち着いたコーディネートで個性が出過ぎないものを選びましょう。

ワイシャツは「白」や「淡いブルー」がおすすめ

白や淡いブルーは、ベーシックなネイビーやグレーのスーツと合います。清潔感があり、誠実な印象です。同じ白や淡いブルーでも、襟型や素材を変えれば着回しの幅が広がります。

ネクタイはスーツに合うものを着用する

ネクタイの合わせ方も重要です。基本的には、スーツと同系色のカラーにすると、統一感が出て落ち着いた印象を与えます。柄は、定番の無地がおすすめです。

なお、ネクタイの色や柄だけでなく、生地の厚さにもこだわりましょう。ペラペラとした薄い生地は安っぽい印象になるので、ある程度厚みのあるものを選びましょう。

靴は「本革」がおすすめ

見落としがちですが、足元は意外と見られている重要な部分です。靴には「本革」と「合皮」があります。

おすすめは、上品でフォーマルなイメージをもつ本革です。履くうちに足になじみ、手入れをきちんと行えば、10年以上履けるほど長持ちします。

もちろん、「合皮」の靴にもメリットがあります。合皮は水や傷に強く、手入れが簡単です。濡れたら拭くだけでいいので、「毎日メンテナンスをするのが面倒」という人には、合皮がおすすめ。また、本革に比べると価格帯が低いので、デザインや機能ごとに何足も揃えやすくなります。

また、靴は見た目だけでなく履きやすさも重要です。足幅は少しきつめに、つま先に少し余裕があるものを選びましょう。なお、歩きやすさを考えると、クッション性のあるラバーソールがおすすめです。

【女性営業向け】お客様に好印象を与えるスーツの着こなしテクニック

「腕を組んで笑いながら空を見上げるスーツを着た女性」の画像

女性の営業職向けに、良い印象を与える着こなしのテクニックを4つお伝えします。

1.スーツの柄は落ち着いたものを、色はシーンに合わせて選ぶ

2.ボトムスは「タイトスカート」または「パンツ」が基本

3.インナーはシンプルな「シャツ」や「カットソー」がおすすめ

4.靴はヒール5cm程度の「パンプス」がおすすめ

スーツの柄は落ち着いたものを、色はシーンに合わせて選ぶ

女性のスーツは、男性よりも色の許容範囲が広い傾向があり、職種によってはブラウンやベージュも着用できます。しかし、職種や状況に応じて、適した色と柄を選ぶことが大切です。

ボトムスは「タイトスカート」または「パンツ」が基本

女性のボトムスは、タイトスカートやパンツが基本です。なかでも、スカートの長さとサイズには気をつけましょう。

丈は短すぎず、膝が隠れる程度がベストです。体型にぴったりフィットしたものは、体のラインが強調されるため、やや余裕のあるものを選びます。スリットが入っていると動きやすいですが、深く入っているものは避けましょう。

また、職種によっては動きやすいフレアスカートを着用してもいいでしょう。車の運転や立ったり座ったりすることが多い場合は、動きやすくて楽です。

インナーはシンプルな「シャツ」や「カットソー」がおすすめ

インナーのデザインや色によっては、良い印象を与えません。胸元の大きく開いたものや、派手な柄や色は避けましょう。シャツやカットソーは、シンプルなデザインや色のものがおすすめです。

靴はヒール5cm程度の「パンプス」がおすすめ

ビジネスマナー上では、ヒールが5cmほどのパンプスが推奨されています。よく歩く場合は、3cmほどの高さが歩きやすく、中にクッションが入っていると疲れにくくなるでしょう。

ただし、近年では必ずしもヒールのある靴を履かなくてもよいという風潮もあります。「靴」と「苦痛」をかけた「KuToo運動」により、女性のヒール着用の強制に疑問の声が多くあがりました。上記はあくまでビジネスマナー上の話であり、職種やTPOに応じてヒールの高さを選択すると良いでしょう。

営業職には何着のスーツが必要?

営業職に必要なスーツの数は、3〜5着です。週2日休みとして、1週間で5着、最低でも3着は揃えておきましょう。

スーツはそれぞれ、カラーや柄が異なるものを準備すると、毎日同じスーツを着ているイメージをもたれにくくなります。ネイビー・グレー、無地・ストライプなど、異なるバリエーションを揃えるようにしましょう。

また、夏用と冬用スーツも必要です。それぞれ3着ずつが理想ですが、まずは季節や気温を問わずに着用できる「オールシーズンタイプ」のスーツを3着そろえ、外回りの多い業種の方は必要に応じて夏用スーツや冬用スーツを買いそろえていくとよいでしょう。

スーツを着こなすためには小物選びも大切!

「腕時計で時間を確認するスーツを着た男性」の画像

スーツの着こなしには、色や柄、サイズだけでなく、小物選びも大切です。いくらスーツ選びをきちんとしていても、小物まで気が回っていないのはもったいないと言えます。

スーツを着こなすためには、以下の4つの小物選びにも気をつかいましょう。

1.時計

2.ベルト

3.メガネ

4.アクセサリー

選び方について見ていきます。

時計

スマホで時間を確認する人も多いので、普段は時計をしていない人も多いでしょう。しかし、商談中や会議中にスマホを何度もチラチラと見るのは、ビジネスの場であまり良い印象を持たれません。

また、ビジネスマナーとしての役割はもちろんですが、お客様が時計好きであれば、コミュニケーションツールのひとつにもなります。

時計は、袖口に収まる程度の大きさで、文字盤が白いものがおすすめです。スポーツウォッチはカジュアルな印象になるので避けましょう。スーツと同価格帯のものを選ぶと、ちぐはぐな感じがなく違和感を覚えません。

ベルト

スーツ着用時にベルトをしないと、だらしない印象を与えます。ベルトはワイシャツが出てしまったり、パンツが下がったりするのを防ぐために必須です。

ベルトのデザインは、シンプルでバックルが目立たないものにしましょう。色はスーツや靴に合わせ、幅は3cm〜3.5cmがおすすめです。

メガネ

メガネは小物のなかでも印象を左右しやすいため、慎重に選びましょう。フレームの選び方は、顔の形や与えたい印象によって選ぶのがおすすめです。

色は黒やグレー、茶色を選ぶと真面目な印象となり、ベージュなどはやわらかいイメージを与えます。赤などの明るくて主張のある色は、営業職では避けたほうが無難でしょう。

アクセサリー

ネックレスやピアスは着用してもかまいません。ただし、デザインや大きさ、カラーに気をつける必要があります。

大きな宝石や装飾のついたものは避け、1粒パールなど、小ぶりでシンプルなデザインがおすすめです。また、カラーは肌なじみのいいものを選びましょう。

また、一目で高級ブランドとわかるものは、ビジネスの場では避けます。反対に、あまりに安いアクセサリーは、営業職として信頼を損なうため注意が必要です。

営業職のスーツは立派な仕事道具であり自己紹介ツール

「カメラ目線でほほ笑むスーツを着た男女3人」の画像

お客様に好印象を与えるスーツの着こなし方についてお伝えしました。営業職にとって、スーツは自己紹介のツールとも言えるものです。

マナーを守ってスーツをおしゃれに着こなせば、今までよりもさらにお客様から好印象を得られます。ただし、「KuToo運動」のように、世間の考え方の変化とともにビジネスマナーも変わっていきます。

大切なのは、スーツをどのように着こなしているかで、自分が与える印象や自分への信頼度が大きく変わるということを意識することです。まずは、お客様に与えるイメージを意識し、スーツを上手に着こなしましょう。

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CHINTAI JOURNAL編集部

この記事を書いた人

CHINTAI JOURNAL編集部は、営業活動に役立つ情報や業務効率化するための工夫をはじめとして、賃貸仲介業務に「おもしろさ」と「ライフハック」を提供します。

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