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メタバースで不動産取引とは?仕組みや稼ぐ方法など気になる疑問を詳しく解説!

記事公開日:2022/07/07

最終更新日:2022/07/01

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近年、世間に広まりつつあるメタバース。こちらはオンラインゲームだけでなく、不動産取引にも活用できることをご存じでしょうか。不動産業界にメタバースを取り入れることで、今までとは違ったアプローチが可能になるといわれています。

今回は、メタバースの仕組みをはじめ、メタバース内でできる不動産取引や不動産投資について解説します。不動産業界での新しい取り組みや、デジタル不動産取引に興味のある人はぜひ参考にしてください。

そもそもメタバースとは?

メタバースとは、「超」を意味するメタと「宇宙」を意味するユニバースが組み合わされた、オンライン上で構築される仮想世界のことです。3DCGで構築された仮想空間には、世界中の人が好きなアバターで参加でき、仮想現実としてメタバース上での生活を楽しむことができます。

メタバースは、VRと呼ばれる仮想現実、ARと呼ばれる拡張現実、3Dコンピューティングという3つの技術を使って構成されています。もともとメタバースはインターネットゲームやテレビゲームの要素として使われていたため、決して新しいサービスというわけではありません。

しかし、さまざまな技術開発が進んでいる近年において、メタバースはゲームだけでなくビジネスシーンでも活用されつつあります。現実世界と近い仮想世界をインターネット上に作ることで、新しい人との繋がりやコミュニティが生まれ、新たなニーズが生まれるからです。

メタバースでできる4つのこと

メタバースによって生み出される仮想空間では、主に以下の行動・取り組みができるといわれています。

  • コミュニケーション
  • ゲーム
  • 街づくり
  • 経済活動

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

メタバースでできること①:コミュニケーション

InstagramやTwitterなどのSNSと同じように、メタバースを使うと他者とコミュニケーションが取れるのがメタバースの特徴のひとつです。ただし、従来のSNSとは違い、メタバースは仮想現実という空間の中でやり取りします。そのため、現実世界のような対面コミュニケーションが可能になるのです。

たとえばテレビゲームの「どうぶつの森」も、メタバースのひとつです。「どうぶつの森」では、ゲーム上の仮想空間内に家を建てることができ、好きな家具やアイテムを配置して自分だけのインテリアを楽しむことができます。他の実在するユーザーをゲーム内の家に招き、インテリアや自分の街を見てもらうことも可能です。

このように、空間を共有しながらコミュニケーションが取れるのがメタバースの大きな特徴です。通常のSNSよりもリアリティのあるコミュニケーションができ、交流の幅も広がるといえます。

メタバースでできること②:ゲーム

メタバースの活用は、オンラインゲーム上で特に進んでいます。たとえば、世界で3億5,000万人以上が利用しているオンラインゲームのフォートナイトは、最先端のメタバースを活用しているといわれているゲームのひとつです。

フォートナイトは、世界中のユーザーが仮想空間である無人島に集まり戦闘を行います。ユーザー同士でコミュニケーションを取ることができ、チームを組んで一緒に戦うことも可能です。

ゲームでありながら実際に姿形を持つアバターが同じ空間に集まるフォートナイトは、メタバースの魅力を存分に味わえるゲームとして多くの方に愛されています。またフォートナイトを運営する企業も、アーティストのバーチャルコンサートの開催や仮想空間内で着用するコスチュームの販売など、さまざまな企画を行っています。

メタバースでできること③:街づくり

メタバースを活用することで、実際の街づくりにも役立てることが可能です。たとえばKDDIと渋谷区、渋谷未来デザインが共同で行った街づくりプロジェクトには、メタバースを使った仮想世界が活用されました。

デジタル空間上に「バーチャル渋谷」を出現させ、自宅にいながらさまざまなイベントに参加できるという企画です。この企画には世界中から約55万人の人が参加し、普段は出会うことが難しい新たなユーザーとの機会創出や、渋谷の新たな街づくりを叶えました。

特にこのイベントはコロナ禍で行われたため、密になれる唯一の空間として話題になりました。イベント後は、多くの企業から「バーチャル渋谷で何かできないか」といった問合せが相次ぎ、今後さらなる街づくり企画が予想できます。

メタバースでできること④:経済活動

上記の例で紹介した「バーチャル渋谷」は、実際のショップが仮想空間内で展開できる仕様になっており、メタバース内で知った商品やサービスをインターネット上で購入する方も少なくありません。このように、メタバースを使うことでリアルとバーチャル間の垣根をなくすことも可能です。先ほど例に挙げた「どうぶつの森」や「フォートナイト」でも、メタバース内でアイテムを販売することで経済活動の活性化を図っています。

メタバースは小売業界にも広がりを見せ、三越伊勢丹ではメタバース内に「バーチャル伊勢丹新宿店」を完成させました。周辺の景観も現実世界とリンクさせ、ユーザーがアバターを使って入店すると、店員とのコミュニケーションやショッピングが楽しめます。

実際の店舗で販売しているものを仮想空間内でチェックでき、そのうえで購入するかどうかを判断できる仕組みになっているため、よりリアルに近い形のショッピングができるとして高く評価されています。

メタバースの仕組み

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さまざまな業界で使われているメタバースは、不動産業界でも取り入れられています。現実世界の不動産は、契約することで実際の住所が付与されますが、メタバースでの不動産取引の場合、「どのような仕組みになっているのか?」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。

しかしNFTという技術を使うことで、メタバース内でも仮想空間内の所有者を確定させることが可能です。ここからは、そんなNFTについて詳しく解説していきます。

デジタルデータの所有権を証明する技術「NFT」とは

NFTとは、偽造できない鑑定書や所有証明付きのデジタルデータのことです。たとえば、Aさんが撮った写真をSNS上にアップした場合、誰かがコピーして自分のものだと主張されると、本当にAさんが撮った写真だということは証明できません。そのため、従来のデジタルデータに資産価値をつけることは容易ではありませんでした。

しかしNFTの活用により、自分が所有するデジタルデータの証明が容易に行えるようになりました。先ほどの例を挙げると、Aさんが撮った写真だということがわかるため、写真に対する価値が高まるのです。

NFTが取り入れられたデジタルデータは、高値で取引されることもあります。実際に、Twitterの最高経営責任者であるジャック・ドーシーの初ツイートは、3億円以上という高価格で落札されました。NFTのおかげで本物のツイートであることが証明されたため、高値で落札されたことが予想されます。

このように、NFTの技術を使うことで、所有者が誰なのかが明確になるため、たとえ現実ではないデジタル空間であっても安心して不動産取引ができるといえます。

メタバース内で行われている不動産取引の概要

メタバース内で不動産取引を行うことは可能ですが、すべての不動産取引ができるわけではなく、主に以下の取引が行われています。

  • 不動産投資
  • 土地活用

ここからは、上記2つの具体的な稼ぎ方について解説していきます。

メタバース内で注目されている不動産投資で稼ぐ方法

メタバース内では、以下に挙げる不動産投資を行ってお金を稼いでいる方が少なくありません。

  • 土地の売買
  • 土地の貸し出し
  • 土地と建築物をセットで売却

それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

稼ぎ方①:土地の売買

現実の土地売買と同じように、メタバース内でも土地の売買が可能です。土地のみを売ることはもちろん、仮想不動産として家を建ててから売却することも可能です。不動産営業マンであれば、土地の売買に関する知識がそのまま使える他、将来の勉強にもなります。

現実の地価はある程度決まっていますが、メタバース空間内の地価はまだまだ未知数です。そのため、将来需要が高まると予想されるメタバース不動産に先行投資できれば、数倍もの利益を得ることができるかもしれません。

稼ぎ方②:土地の貸し出し

購入した土地を他のユーザーに貸し出すことで使用料を得ることができます。たとえば、人が集まりやすいメタバース内の土地を購入した場合、多くのユーザーの関心を引くことができます。

どのメタバースで土地を購入すればいいか迷っている人は、土地の価値が上がる傾向が強い、利用者のいメタバースがおすすめです。また、大きくまとまった区画を所有していることで、ライブイベントやファッションショーなどの大型イベントへの需要も見込めます。

稼ぎ方③:土地と建築物をセットで売却

メタバース内で購入した土地にバーチャルの建物を作り、土地と建築物をセットで売却も可能です。特に海外では、メタバース不動産投資家とメタバース建築家がタッグを組んで上記のような稼ぎ方をしている事例もあります。

また、仮想空間内では耐震構造や耐火性などを考える必要がないため、現実世界では実現できないような建築物を作ることも可能です。斬新なデザインの建築物は、先端企業からの需要が高いことも予想できます。

メタバース内の土地を活用して稼ぐ方法

メタバース内の土地を使って稼ぎたい場合、以下の方法が考えられます。

  • 店舗出店やサービス運営
  • イベントの開催
  • ゲームの公開
  • 広告収入

それぞれの内容は以下のとおりです。

稼ぎ方①:店舗出店・サービス運営

仮想空間内で土地を持っていると、その土地に店舗を構えてビジネスができます。たとえば、アパレルショップのBEAMSはメタバース内に店舗を構え、そこでアバタースタッフが実際に接客を行っています。

店舗出店に加え、魅力的なサービスを提供している企業も多く、たとえばカジノが盛んに行われているメタバースも存在します。メタバース内で店舗出店やサービス運営を行うことで、現実世界では交流できないようなユーザーと出会えるかもしれません。

稼ぎ方②:イベントの開催

メタバース内では、ライブイベントやファッションショーなどのイベントも盛んに行われています。そのため、広大な土地を使い、規模の大きいイベントを自分で開催して大きな収益を得る方も少なくありません。また数万人以上の人が集まるイベントも珍しくなく、今後もイベント需要は高まっていくと予想されます。

稼ぎ方③:ゲームの公開

所有する土地にゲームを公開し、そこから利用料を得て稼ぐ方も珍しくありません。メタバースはさまざまなゲームに取り入れられているため、ゲームに精通しているユーザーが多いのが特徴です。そのため、人々の興味をそそるゲームを公開することで多くの収入を得ることができるかもしれません。

稼ぎ方④:広告収入

近年注目を集めているメタバースは、広告収入も見込めます。話題性の高いイベントや店舗はメディアでも取り上げられやすく、認知度が高まるきっかけにもなります。

ユーザー数が多いメタバースの場合、広告を出そうと考える方が増え、競争が激しくなるかもしれません。今後の広告収入のために、需要が高まりそうな土地を事前に購入しておくのも稼ぎ方のひとつといえます。

メタバースでの不動産取引が主流になる可能性も

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オンライン上で仮想世界を生み出し、実際の経済活動に繋げることができるメタバース。近年は不動産業界もメタバースに参入しており、土地活用をはじめとする不動産取引が盛んに行われています。

ユーザーの動向を予測し、タイミング良く投資を行うことで想像以上の利益を生み出すことも可能です。メタバースの可能性は未知数といわれているため、興味のある方はメタバースを使った不動産取引を一度行ってみてはいかがでしょうか。

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CHINTAI JOURNAL編集部

この記事を書いた人

CHINTAI JOURNAL編集部は、営業活動に役立つ情報や業務効率化するための工夫をはじめとして、賃貸仲介業務に「おもしろさ」と「ライフハック」を提供します。