記事公開日:2022/05/26
最終更新日:2022/09/18
突然の雨で、お気に入りの靴が濡れてシミがついてしまったという経験をお持ちではないでしょうか。雨や雪から大切な持ち物を防ぐのが防水スプレーで、外出の多い営業職の方をはじめ、多くの方が使用しています。しかし、値段や性能などがそれぞれ異なり、何を選べばいいか迷ってしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、防水スプレーの選び方について詳しく解説します。また、おすすめの防水スプレーも紹介していきますので、お困りの方はぜひチェックしてみてください。
防水スプレーは、靴や衣類が水分で濡れるのを防ぐために用いられます。雨が靴に染み込み、靴下が濡れてしまうと不快に感じるだけでなく、季節によっては風邪を引いてしまうおそれがあります。また、内見で靴を脱ぐ機会が多い不動産営業の場合、濡れた靴下のまま物件を案内するわけにはいきません。
大切な靴や衣類を守ることの他、顧客にマイナスイメージを与えないためにも、営業マンにとって防水スプレーは欠かせないアイテムといわれています。
防水スプレーと撥水スプレー、どちらも靴や衣類を雨から守るものです。具体的にはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を見てみましょう。
防水スプレー | ・成分が繊維の隙間に入り込み、水分を生地の中まで通さない ・水が中まで浸透しにくい反面、蒸れやすい |
撥水スプレー | ・水分を生地の表面ではじく ・雨が激しいと濡れる可能性がある |
防水スプレーにはさまざまな種類があり、素材によってはスプレーにより靴や衣類にシミができることがあります。防水スプレーを選ぶときは、以下の3つをチェックしてみてください。
上記のポイントについて、詳しく解説していきます。
防水スプレーには、フッ素系とシリコン系の2種類があります。フッ素系は、フッ素樹脂を主成分としており、多くの防水スプレーに使われています。対してシリコン系はシリコン樹脂が主成分で、レインウェアなど通気性を必要としない製品向きです。
フッ素系 | シリコン系 | |
特徴 | 繊維を1本ずつコーティングする | 表面に膜を張ってコーティングする |
メリット | 通気性があり、防油・防汚効果もある | 持続性が高い |
注意点 | 持続性が低い | 通気性が損なわれる |
上記のように、フッ素系とシリコン系の防水スプレーはそれぞれ異なる特徴を持っており、使用できる素材・製品もどちらのスプレーを使うかによって変わってきます。
フッ素系の防水スプレーは通気性があり、衣類やダウンジャケット、革靴やスエードなどの皮革製品の使用に適しています。一方、シリコン系防水スプレーは通気性がなく傘やレインコートなどに向いていますが、革製品はシミになるため使用できません。
また防水スプレーの中には、靴専用や布専用の他、アウトドア用品向けの防水スプレーもあります。より防水効果を高めたい場合は、用途別の防水スプレーを用意しておきましょう。
防水スプレーは、雨に濡れたり洗濯したりすると効果が落ちるため、こまめにスプレーする必要があります。持続性が低いスプレーの場合、手入れの頻度だけでなく購入回数も増えます。コストパフォーマンスの面を考えると、持続性が高い防水スプレーの購入がおすすめです。
ここからは、おすすめの防水スプレーを8つ紹介していきます。
どれも使い勝手が良いものばかりですが、下記にそれぞれの特徴をまとめたので、自分に合ったものを選んでみてください。
「アメダス」は、革靴やスニーカー、衣類や傘など、さまざまな製品・素材に使える汎用性の高い防水スプレーとして多くの方に認知されています。
値段(税込) | ■アメダス600:660円 ■アメダス1500:1,650円 ■アメダス420:2,200円 |
内容量 | ■アメダス600:60ml ■アメダス1500:180ml ■アメダス420:420ml |
種類 | フッ素系 |
使用できる素材 | 布・ツヤ革・合皮・スエード・ベロア・ヌバック |
フッ素樹脂で通気性があり、革靴をはじめ幅広いアイテムに使用できます。また、撥油・防汚効果もあるので、雨の日だけでなく1年中使えるのがポイントです。さらに付着率も高く、均一にスプレーできます。
高級シューケア用品ブランドとして知られる「M.MOWBRAY」の防水スプレー。こちらはスエードやヌバックなどの起毛皮革専用です。
値段(税込) | 1,650円 |
内容量 | 220ml |
種類 | フッ素系 |
使用できる素材 | スエード・ヌバック |
スエード・ヌバック素材の靴やバッグに、栄養と柔軟性を与える防水スプレーです。定期的な使用で防水効果が高まるため、スエード・ヌバックの製品が長持ちします。
イギリスのシューケアブランド「Crep Protect」のシューズ用防水スプレーです。通気性やシューズの風合いを劣化させることなく、やっかいな水や油汚れから大事なスニーカーを守ります。
値段(税込) | 2,200円 |
内容量 | 200ml |
種類 | フッ素系 |
使用できる素材 | キャンバス・スエード・ヌバック・ナイロン・革(革に関しては、ビニールコーティング加工が施されていないものに限る) |
ほとんどの液体を弾く優れた撥水効果で、シューズが濡れるのを防ぎます。例外もありますが、ほとんどの革靴やキャンバス、スエードやヌバック素材の靴に使用可能です。
接着剤メーカー「ロックタイト」の防水スプレーは、強力な撥水・撥油効果で大切な靴、衣類を雨や油汚れから守ります。
値段(税込) | 564円 |
内容量 | 420ml |
種類 | フッ素系 |
使用できる素材 | キャンバス・スエード・ヌバック・ナイロン・革 |
衣類や革製品、アウトドア用品、傘やレインコートなど、さまざまな製品に使用可能です。高い撥水・撥油効果がありながら、通気性や風合いを損なわず、皮革にも使えます。大容量420mlながら、価格が抑えられている点もポイントです。
衣類やスエード素材、革製品などオールマイティーに使用できるのがモリトの「is-fit」防水スプレーです。布や皮革に撥水性を与えながら、汚れをつきにくくします。
値段(税込) | 1,000円 |
内容量 | 300ml |
種類 | フッ素系 |
使用できる素材 | キャンバス・スエード・メッシュ・ヌバック・ナイロン・皮革・麻 |
ナイロンのスニーカーや革靴、キャンバス生地のカバンなど、幅広い素材に対応しています。通気性は損なわずに撥水効果を保つため、ビジネスシューズの使用にもおすすめです。
ポスト・イットのメーカーとして知られている「スリーエムジャパン」の、「スエード靴専用防水スプレー」も使い勝手が良く好評です。シミになりにくく、スエードの風合いを保ちます。
値段(税込) | 1,000円 |
内容量 | 170ml |
種類 | シリコン系 |
使用できる素材 | スエード・ヌバック |
スエード靴に特化した防水スプレーで、スエードにできやすいシミを防ぎます。スプレー後、8時間以上乾燥させる必要がありますが、前日にスプレーをするなどして対応しましょう。
ボンドでおなじみの「コニシ」の防水スプレーは、衣類やレインコートだけでなく、革製品にも使える用途の広さが魅力です。
値段(税込) | 430円 |
内容量 | 420ml |
種類 | フッ素系 |
使用できる素材 | 繊維・皮革製品 |
フッ素の力で雨・雪・ドロ・油汚れを強力にはじきます。スポーツウェアやアウトドア用品にも使用できるので、家庭に1本置いておくと、さまざまな製品に使えて便利です。また、約20分で乾くのもうれしいポイントです。
1909年に誕生したドイツの老舗レザーケアブランド、「コロニル」の防水スプレーです。天然のシーダーウッドオイルをブレンドしており、高い防水効果と皮革に栄養を与え革靴を守ります。
値段(税込) | 2,200円 |
内容量 | 200ml |
種類 | フッ化炭素樹脂 |
使用できる素材 | スムースレザー・起毛皮革 |
スムースレザーや起毛皮革素材であれば、靴はもちろんバッグや財布などにも使用可能です。また、約10分と比較的短時間で乾くので、急な外出の際にも困りません。
防水スプレーの効果を高めるためには、以下の3つのポイントを押さえて正しく使いましょう。
それぞれ順番に説明していきます。
まずは、汚れやホコリを落としてからスプレーをします。汚れがついたままスプレーをすると、防水効果が薄まってしまうからです。また新品の場合には、購入後すぐにスプレーをするのがベストです。
スプレーを一ヶ所に集中してかけるとシミになる場合があります。30cmほど離し、全体にまんべんなくスプレーしましょう。スプレー時間は2〜3秒で、2回繰り返すのがポイントです。
防水スプレーをかけたら全体が乾くまで乾燥させますが、乾燥時間の目安は防水スプレーによってそれぞれ異なります。数分〜数時間などばらつきがあるため、目安となる乾燥時間を確認しましょう。速乾タイプ以外は乾燥までに時間がかかるため、使用直前ではなく前の晩などに済ませておくのがおすすめです。
防水スプレーをしておけば、突然の雨でも靴や衣類に水が染み込む心配がありません。水だけでなく、撥油や防汚、保革効果のあるスプレーを使えば、大切な仕事道具であるビジネスシューズやカバンが長持ちします。
今回ご紹介した3つの選び方を参考に、自分に合った防水スプレーを選びましょう。
※記載している値段は2022年4月22日現在のものです