記事公開日:2022/05/19
最終更新日:2023/11/17
仕事柄、毎日着るワイシャツを自宅で洗濯するという人も多いのではないでしょうか。しかし、洗濯のやり方を間違えてしまうとワイシャツにシワが入ったり、すぐに傷んだりしてしまう場合があります。
今回は、ワイシャツの正しい洗い方・干し方の他、面倒なアイロンがけの手順をご紹介します。きれいなワイシャツを着用し、清潔感をキープしましょう。
目次
ワイシャツを自宅で洗濯する場合、洗い方を誤るとワイシャツにシワが入ったり、生地を傷めたりする可能性があります。かといって、毎回クリーニングに出すのも費用がかかってしまうものです。
ワイシャツは、以下の順番で洗濯するのがベストといわれています。
①洗濯表示を必ず確認する
②汚れやポケットの中身を確認する
③裏返した状態で洗濯ネットに入れる
④洗剤や漂白剤、柔軟剤を投入する
⑤脱水時間は短めに設定する
着用後のワイシャツは汗や皮脂などの汚れがついているため、仕事が終わった後はすぐに洗濯するのがおすすめです。なかにはワイシャツを自宅で洗うのは難しいと感じる人もいるかもしれませんが、コツを押さえれば自宅でもきれいに洗えます。これから説明するステップに沿って、汚れてしまったワイシャツを洗濯しましょう。
まずは、ワイシャツの洗濯表示を確認することです。衣類についているタグには、必ず洗濯表示が記載されています。ワイシャツの素材によっては洗濯機で洗えないものがあり、無視して洗濯するとワイシャツを傷める可能性があるため必ずチェックしましょう。
なお、洗濯表示の詳細は、消費者庁の「新しい洗濯表示」から確認できます。
参考:消費者庁 「新しい洗濯表示」
洗濯機にワイシャツを入れる前に、汚れがついていないか、ポケットに物が入ってないかを確認します。特にワイヤレスイヤホンなどの電子機器を洗うと故障の原因になるため、洗う前に必ずチェックしておきましょう。
また、ポケットにレシートやメモが入っている場合もあります。紙類を一緒に洗濯すると、服に紙くずがまとわりついてしまい、取るのがやっかいです。事前にポケットの中身を確認してから洗濯する習慣をつけましょう。
食事のときにつきやすいソースやしょう油の汚れは水溶性の汚れです。食器用中性洗剤をシミの部分にかけ指でたたき、ぬるま湯でもみ洗いをしてから洗濯機に入れましょう。
他にも、ポケットにボールペンが刺さり、インクがついてしまったということもあります。少しの汚れであれば落とすこともできますが、特にゲルインクが染み込んでいるような場合、自宅では落としにくいためクリーニングに出すのがおすすめです。
ワイシャツのボタンをすべて外し、裏返しにします。ボタンを留めたままでは、生地が引っ張られ、傷みやほつれの原因になります。ワイシャツを裏返すのは、肌に触れた側を表にすることで、汚れを落としやすくするためです。
裏返したワイシャツをたたみ、洗濯ネットに入れます。これは、洗濯機の中で生地同士が絡むのを防ぎ、生地を傷めないようにするためです。また、洗濯ネット1枚に対し、ワイシャツを1枚を入れましょう。
洗濯洗剤や柔軟剤の量は、洗剤の裏面に記載された使用量表示に合わせます。洗濯洗剤の量を2倍にしたところで、洗浄力が2倍になるわけではありません。
襟や袖口の黒ずみを落とすために、塩素系漂白剤を使用する場合には注意が必要です。まずは、塩素系漂白剤が使えるのか、洗濯表示を確認します。「△」の表示がある場合は、塩素系漂白剤の使用が可能です。
ただし、色柄物に使用すると色落ちするため、白いワイシャツにのみ使うのがベターです。塩素系漂白剤は、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するため取り扱いには十分注意しましょう。
洗濯時の脱水時間は、1分程度に設定するのがベターです。脱水時間が長いとワイシャツにシワが入ってしまいます。1分程度であれば、ワイシャツに適度な水分が残り、干したときに水分の重みで自然にシワが伸びます。
ワイシャツの洗い方も大切ですが、洗濯後の干し方やアイロンがけまで注意を払うと、よりピシッとしたワイシャツに仕上がります。ここからは、ワイシャツの干し方とアイロンがけの手順について解説していきます。
洗濯が終わったら、すぐに洗濯機からワイシャツを取り出してください。放置したままにすると、シワが入ったり生乾きのにおいがついたりします。ワイシャツを干す前に、手で軽くたたいたり生地を引っ張ったりして、形を整えながらシワを伸ばしていきましょう。
その後ハンガーにかけ、さらにボタンを留めて陰干ししますが、このときに使うハンガーは太めのものがおすすめです。肩部分が崩れにくくなる他、自重によってシワも伸びます。
正しい洗濯と干し方ができれば、悪目立ちしてしまうような汚れやシワなどはほとんどなくなります。しかし、より清潔感を出しパリッとした印象を出すにはワイシャツのアイロンがけが大切なので、以下のステップに沿って実践してみてください。
まずは襟からアイロンをかけます。一方向からかけるとシワが寄るため、端から中央に向かってアイロンをかけるのがポイントです。また襟は生地が厚いので、両面ともアイロンがけをします。
肩部分をアイロン台の角に引っかけ、中央に寄せるようにしてアイロンをかけましょう。
カフスの内側からアイロンがけを始めます。端から中央にアイロンをかけ、襟と同様、袖口も両面にアイロンをかけます。
袖部分はシワを伸ばし、縫い目に沿ってアイロンがけをしてください。
縫い目に沿ってアイロンをかけますが、このとき、アイロンを持ってない方の手で布を引っ張りながらアイロンがけをすると、シワが伸びやすくなります。ボタンの間は、アイロンの先を使いましょう。
アイロンをまっすぐ動かすようにプレスします。後身頃はアイロンがけする部分が広いので、半分ずつかけていきましょう。
右前身頃と同じように、布を引っ張りながらアイロンをかけます。
ここまでワイシャツの洗濯方法について解説しましたが、洗い方について疑問を抱くことも少なくありません。最後に、ワイシャツの洗い方でよくある質問を3つご紹介します。
上記3つの質問に対し、詳しく回答していきます。
ワイシャツを洗う頻度は、1回の着用ごとです。ワイシャツは直接肌に触れる部分も多く、特に襟や袖口は1日着用しただけでも汚れが目立ちます。
特に不動産営業は、内見などでお客様と一緒にいる時間も長いため、ワイシャツの汚れも目に入りやすいです。清潔感のなさは営業としての信頼を落とす原因のひとつでもあるため、一度着用したら洗濯をしましょう。洗い替えのために、ワイシャツは数枚持っておくのがおすすめです。
「アイロンがけの手間を減らしたい」という場合は、ノンアイロンシャツを選びましょう。ノンアイロンシャツは防シワ性の加工がされたシャツのことで、着用中はもちろん洗濯後もシワが入りにくい点が特徴です。
形態安定性(W&W性)の等級が高いほど防シワ性に優れており、洗って干すだけですぐに着られるワイシャツもあります。アイロンがけの手間を減らせるので、ノンアイロンシャツを取り入れると便利です。
黄ばみやシミなど洗濯をしてもなかなか汚れが落ちない場合、つけ置き洗いがおすすめです。洗面器などに水やぬるま湯を溜めて洗剤を投入し、ワイシャツを入れたら15〜30分ほど放置します。その後、新しい水で洗い流し脱水をしてください。
ワイシャツは、正しい洗い方・干し方・アイロンがけをしないと、汚れが落ちにくくシワが入ってしまいます。営業職であれば、襟や袖が汚れていると見た目の清潔感が失われ、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。
洗濯ネットに入れて脱水時間を短くするなど、少しの工夫で清潔さを維持できるため、今回ご紹介したポイントを押さえ、きれいなワイシャツで仕事に励んでみてください。
記事へのコメント | |