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物件の条件が厳しい?理想の部屋が見つからない時に妥協しやすい条件・妥協NG条件を紹介

記事公開日:2022/01/18

最終更新日:2022/01/28

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お部屋は、お客様が毎日生活をする場所なので、快適な暮らしができるようにさまざまな条件を求められます。不動産会社としては、すべての条件を満たした物件の提案をできるのが一番です。しかし中には物件の条件が厳しく理想のお部屋を提案できないということもあるかもしれません。

ここでは、理想の部屋が見つからないときに妥協しやすい条件や、妥協してはいけないNG条件を紹介するので参考にしてみてください。

物件の条件で妥協できるライン(優先順位)はお客様によってそれぞれ

賃貸住宅や賃貸マンションの条件が厳しく、条件を満たす物件の提案をするのがどうしても難しい場合は、妥協できるライン(優先順位)をお客様に決めてもらうしかありません。物件の条件というのは、お客様が住むことになるため、ご自身で決めると条件が厳しくなりがちです。

不要と思える条件は、プロ目線で見ればすぐに選定できます。しかし、部屋に住むのはお客様であり、妥協できる点もお客様によって異なります。そのため、こちらが不要と思ってもそれがお客様にとってはこだわりのポイントかもしれず、一概に決めつけることはできません。

しかし、そのままの条件では物件を提案できないというのであれば、まずはお客様に現実との差を認識してもらうことが重要です。そのうえで、一緒に妥協ラインを決めていくというのが有意義な決定方法となります。

条件の良い部屋が見つからない!そんなとき妥協を提案できる傾向にある条件

日差し差し込む部屋の画像

妥協点が見つかったとしても、まだ条件が厳しく、良い部屋が見つからないこともあるかもしれません。そんなときは、お客様に妥協の提案がしやすい条件を提示してみるという方法もあります。もちろん、人によって「絶対に譲れない条件」もあるはずなので、そこを無理に譲れというものではありません。

「妥協しやすい」というのはあくまでも一般的な意見を元にしたものなので、「参考」として提案してみましょう。

築年数

築年数は、新しければ新しいほど人気が高いので、強いこだわりがなければ妥協をおすすめできます。築年数が古い物件は家賃が相場よりも安いことが多く、同じ間取りでも新築物件と比べるとお得に借りられるというメリットがあるのです。

また、古い物件で空室状態が続くと、オーナーがリノベーションして貸し出すというケースもあります。リノベ物件は築年数が経っていても快適に生活できる可能性が高いので、新築よりも好条件で理想のお部屋に住める可能性があるというのもおすすめできるポイントです。

物件の広さ・間取り

物件の広さや間取りは、とりあえず広い方が良い、キッチンは独立している方が良い、バスとトイレ別が良いなど条件を提示する方もいますが、今一度見直してみた方が良い条件といえるでしょう。

一般的に、一人暮らしであれば1Kや1DK、ファミリー世帯であれば2LDKや3DKが間取りの目安となりますが、すべての人に当てはまるわけではありません。荷物が少なければ1Rでも大丈夫かもしれませんし、お子様が小さければ2DKでも良いかもしれません。自炊をしなければ独立キッチンでなくても不便はありませんし、バスとトイレは別じゃない方が掃除は楽ということもあるでしょう。

無駄に広いと掃除が大変だったり、家賃が高くなったりすることもあるので、デメリットの部分を説明して見直しを検討してもらうといいでしょう。

部屋の階層

部屋の階層は、2階以上を希望する方も多いですが、1階の方が物件は見つかりやすいので、問題がなければ変更してもらいましょう。

また、特に階層の指定がなければ最上階など上階層を提案するというのもおすすめです。近年は地震が多発しているため、意外に高層階の人気は低く、エレベーターがすぐに来ないことがあるので敬遠する人もいるので物件も見つけやすいです。

ただし、女性の場合は防犯上、1階は避けた方が良いかもしれません。

物件の方角(日当たり)

物件の方角や日当たりはこだわる方も多いのですが、ライフスタイルや住宅設備によってはそこまでこだわらなくても問題ないこともあります。

たとえば、仕事などで日中家にいることが少ないというライフスタイルであれば、日当たりがあまりよくなくても生活にほぼ支障はないかもしれません。また、日当たりの良い物件が人気の理由に、洗濯物がしっかり乾くからという意見が多いのですが、浴室乾燥が付いている物件であれば日当たりが悪くても問題ないので、条件から外すこと、提案してみても良いでしょう。

建物構造

建物構造は、防音性や耐震性に優れている鉄筋コンクリートを希望する方も多いですが、木造でも快適だったというケースも少なくありません。

繁華街や大通りの近くの物件であれば防音性も大事ですが、住宅街であればそれほど騒音を気にする必要はありませんし、1981年に制定された新耐震基準を満たしている物件であれば耐震性も問題ない(※)ので、よほどのこだわりがなければ建物構造は妥協できる点です。

※参考資料:国土交通省 住宅・建築物の耐震化について

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr_000043.html

利便性が高まる各種設備

追い炊き機能や2口コンロなど、利便性が高まる設備もライフスタイルによっては不要になることがあります。

追い炊き機能は便利ですが、仕事などで忙しくほとんどシャワーしか使わない、家族で一緒に入るから追い炊きをしないという家庭もあります。また、二口コンロは、自炊をする方やファミリー世帯には必要ですが、自炊をしない一人暮らしの方であればミニキッチンだけでも十分ということもあるので、設備に関してはライフスタイルと照らし合わせて見直してみるのがベストです。

インターネット無料

インターネットが無料であれば、毎月かかる固定費を抑えることができます。しかし、物件によってはインターネット使用料分を家賃などに含めていることもあるので、仕事で家にいないことが多ければ、絶対に必要という条件ではないかもしれません。

動画視聴やネットサーフィンぐらいしか使わないようであれば、ポケット型Wi-Fiで十分に対応できますし、持ち歩きができるのでギガ数を節約できるという点から見ても、「インターネット無料」は妥協をおすすめできる条件といえるでしょう。

駅までの距離

通勤通学で電車を使う場合、駅までの距離ができるだけ短い物件を選ぶという方は多いですが、駅まで徒歩5分と10分では大きく家賃が変わります。そのため、日々の生活で妥協できるギリギリの場所に借りることをおすすめしても良いでしょう。

テレワークが定着している会社であれば出勤の必要がないので、駅からの距離の重要性も下がり、生活に支障がなければ駅から離れた物件でもをおすすめできます。

物件があるエリア

飲食店や公共施設、医療機関が近くにある、「住みたい街」として人気が高いなど物件エリアを条件に入れる方は少なくありません。たしかに、ファミリー世帯であれば物件エリアの利便性も気になるかもしれませんが、人気のエリアやブランドがあるエリアは総じて家賃が高い傾向にあります。

エリアのブランドは劣るとしても、快適に生活できる街はたくさんあるので、必要性がなければ物件のあるエリアは妥協することをおすすめしても良いでしょう。

実際に不動産会社の営業マンに聞いてみた!物件の条件が厳しいお客様にどう対応した?

「物件条件が厳しいお客様に対しては、エリアを広げる、比較物件で比べていただくなど、できる限り条件を妥協しなくても探せるように誠心誠意対応しています。ですが、理想を追い求めすぎるあまり、あれもこれもとなってしまうお客様には、とことんヒアリングをしたうえで「あくまで賃貸物件なので、100%理想の家は将来ご自身で建てましょう!」とポジティブに伝えて、お客様を否定することなく現実に引き戻すようにしています!」

(不動産営業歴 5年/38歳/男性)

不動産会社として妥協をおすすめしない方が良い物件の条件

妥協する点はお客様ご自身が納得していれば問題ありませんが、たとえ納得していても妥協しない方が良い条件もあります。妥協をしたせいで、入居後に住みづらさを感じることもありますし、クレームにつながってしまうこともあるので、不動産会社として妥協をおすすめしない方が良い物件の条件も覚えておきましょう。

家賃

物件の条件にこだわってしまうと、家賃が高くなってしまうこともあります。条件を満たした部屋は魅力的ですが、家賃は固定費となるため節約をすれば減るというものではありません。無理に家賃を払おうとすると生活費が圧迫されてしまい、住み続けることが難しくなってしまうので、家賃は絶対に妥協しないようにアドバイスをしまよう。

妥協すると生活が不便になる各種設備

人によって必要な設備は異なりますが、妥協すると生活が不便になる設備があるので注意が必要です。たとえば、エアコンがないと自費で設置をすることになり、退去する際も原状回復のために撤去しなければならないため費用がかさみます。キッチンに冷蔵庫置き場がないと設置するのに困りますし、インターホンがないと防犯上危険な場合もあります。

また、車を持っているもしくは社用車を使うという場合は、駐車場はあった方が良いでしょう。

また、妥協を提案できる条件では「追い炊き機能」をあげましたがバランス釜(給湯設備)がないとお風呂を沸かすのに不便ですし、「二口コンロ」は妥協できるとしてもミニキッチンがなければ最低限の自炊もできません。

利便性を高める設備は妥協をしても問題ありませんが、生活が不便になる設備に関しては妥協しないのがベストです。

セキュリティ面

セキュリティがしっかりしている物件は家賃も少し高めになりますが、安心な暮らしをするうえで欠かせない条件です。オートロックなどは、特に一人暮らしの女性にとっては大事です。オートロック付きであれば、基本的に入居者以外はマンション内に入ることができませんし、郵便物も集合ポストに入れられるので第三者に見られることもありません。

インターホンも共用エントランスのモニターを使うので、営業訪問に対応する必要なく安心です。

周辺環境の治安・騒音

希望条件を満たしている物件で、周辺環境の治安が悪かったり、騒音が気になったりすると快適な生活は送れないので、絶対に妥協しないようにアドバイスをしましょう。物件周辺の治安が悪いと、生活をするうえで常に犯罪の不安がつきまといます。また、物件があるエリアとは別であっても、駅からマンションやアパートまでの道のりに居酒屋が多い場合、酔っ払いに絡まれる可能性もあるので好ましい環境とはいえません。

大通り沿いの物件であれば、昼夜を問わずエンジン音や振動で、お休みの日もリラックスできないので妥協するべきではありません。

物件の条件は「妥協できそうなもの」と「妥協できないもの」をお客様と一緒に最初に洗い出すことが大切!

間取とiphoneの画像

物件を紹介する場合、しっかりと希望条件を提示してもらうことは重要ですが、あまりにも条件が厳しすぎると物件探しに時間がかかってしまいます。さらには結果的に「理想の物件が見つからなかった」ということもあり得ます。

こういったことにならないように、物件の条件は「妥協できそうなもの」と「妥協できないもの」をお客様と一緒に洗い出すことが不動産のプロの役割ともいえるので、お客様の意見を尊重しながら妥協点を探って理想の賃貸生活ができる物件を提案しましょう。

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CHINTAI JOURNAL編集部

この記事を書いた人

CHINTAI JOURNAL編集部は、営業活動に役立つ情報や業務効率化するための工夫をはじめとして、賃貸仲介業務に「おもしろさ」と「ライフハック」を提供します。