記事公開日:2022/07/28
最終更新日:2022/09/18
多くの企業や店舗が導入しているLINE公式アカウントですが、不動産業界での活用も活発化しています。LINEなら、不動産会社へ寄せられた質問にもチャットで素早く答えられますが、「他にはどんな機能があるんだろう?」と疑問に感じている方も多いでしょう。
そこで今回は、不動産業界がLINE公式アカウントを活用するメリットや、おすすめの機能などについて詳しく解説していきますので、LINE公式アカウントについて興味を持っている方はぜひチェックしてみてください。
目次
LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリの「LINE」を使い、企業や店舗がユーザーに情報を直接届けられるサービスです。友だち(ユーザー)へ店舗の情報やクーポンなどを配信したり、チャット機能を使ったりしてユーザーと気軽にコミュニケーションが取れます。また、LINEの利用率は10〜40代で90%を超え、月間9,000万人以上、人口の7割がLINEを利用しているとされています。
※参考 総務省 情報通信政策研究所
「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
※参考 LINE株式会社
「LINE Business Guide」
LINE公式アカウントは、日常生活に欠かせないLLINEを通じてユーザーとの繋がりを深め、多くの利用者に自社のサービス・商品をアピールできる画期的なツールなのです。
飲食店や美容室など、多くの店舗や企業がLINE公式アカウントを活用している中、不動産業界においてもLINE公式アカウントは注目されています。その理由は以下の4つです。
上記の理由について、それぞれ1つずつ見ていきましょう。
LINEのメリットは大事な情報をタイムリーに届けられる点にあります。メールの場合、配信しても他のメールに埋もれてスルーされてしまう他、そのまま迷惑メールに振分けられてしまうことも少なくありません。
その点、LINEならスマートフォンに通知が残るため、配信後すぐに見てもらえる可能性が高まります。LINE公式アカウントを受け取ってから開封するまでの体感値は、メッセージが届いてから「すぐに見る」が2割、「3〜6時間以内」が過半数、「その日のうちに」が8割とされています。
※参考 LINE株式会社
「携帯電話に関するアンケート」
またユーザーにとっても、最新の物件情報やキャンペーン情報を見逃さずに得られるのは大きなメリットといえるでしょう。
メールや電話に比べ、問合せのハードルが低い点もメリットです。メールでは本文の内容を考えてから送る必要があり、また電話では問合せる時間が限られてしまいます。
一方、LINEなら会社の休憩時間を使い、チャット感覚で気軽に問合せができるため、連絡におけるストレスがありません。企業側も、ユーザーの疑問にすぐに答えることで信頼を得られ、見込み顧客を増やせるというメリットがあります。
LINE公式アカウントでは、メモやタグ機能を使うことで顧客情報を蓄積できます。特にチャット機能にある「ノート」は、顧客に関する情報や引継ぎ事項をメモするのに便利です。ノートは複数追加もできるので、来店日ごとにメモを残すといった使い方もできます。
また、「タグ」を使って顧客をグループ分けすることも可能です。たとえば、「新築マンション」を希望している顧客に対しては、「新築マンション」のタグをつけます。新築マンションの物件情報が出た際は、タグをつけたユーザーを対象に情報発信ができます。このタグも複数追加できるため、問合せ内で得た情報を付け加えることも可能です。
LINE公式アカウントの場合、情報の一斉送信が手軽にできます。メールのような煩わしさがないため、担当者の負担も軽くなるでしょう。
また、全員への一斉送信だけでなく、属性を絞り込む送信方法もあります。たとえば、「東京都に住む20代の男性」だけにメッセージを一斉送信することも可能です。なお、属性は以下の5項目に分類されています。
情報は、テキストだけでなく写真やスタンプも送れるため、視覚的にも見やすい情報を届けられるのもうれしいポイントです。
不動産会社がLINE公式アカウントを活用する際には、事前に以下の7つの機能について押さえておくようにしましょう。
それぞれどのような機能なのか、詳しく見ていきましょう。
LINE公式アカウントを登録したユーザーに、メッセージを送る機能です。画像や動画、音声を送ることができ、1回のメッセージで最大3つの吹き出し(3通分)送信できます。なお、メッセージは月1,000通までは無料で利用可能です。
また、先述のとおり属性やタグを絞り込んだ配信もできます。情報を伝えたい相手にダイレクトに届けられるため、問合せ数・来店率のアップに期待できます。
友人とLINEでやり取りをするように、チャット機能を使ってコミュニケーションを取ることができます。ユーザーからの問合せに対し、場所や時間帯を問わずに対応できるので、外出の多い営業担当者でもストレスになりません。また画像も送れるため、電話では説明しにくい物件情報などのイメージも共有できます。
チャット機能は無料で利用できます。なお、チャット機能は相手からメッセージを送ってもらう必要があるため、チャット機能があることをユーザーに知ってもらわなければならない点には注意が必要です。
LINE VOOMは動画コンテンツをメインに、テキストや画像を投稿・閲覧する機能です。LINE VOOMの大きな特徴は、LINE公式アカウントと友だちになっていないユーザーも投稿内容を閲覧できる点にあります。友だち以外の人にも見てもらえるため、うまく使えば自社の認知度のアップに繋がります。
また、ユーザーが投稿に対して「いいね」や「コメント」をつけられるので、コミュニケーションの場として活用できるのもポイントです。部屋探しのポイントやキャンペーン情報など、ユーザーが興味を引く投稿を心がけて来店率の向上に努めましょう。
LINEコールとは、LINE公式アカウントとユーザーが無料で通話・ビデオ通話ができる機能です。企業・店舗とユーザーの双方に通話料がかからず、公式アカウントの管理画面や二次元バーコードからすぐに通話できます。
LINEコールは、急ぎの用件を伝えたり、チャットでは伝えにくいものを補足したりするだけでなく、ビデオ通話を使ったオンライン内見も可能です。コロナ禍により、オンライン内見を取り入れている不動産会社は増えてきています。また、LINEであれば新たにアプリをダウンロードすることはほとんどないため、ユーザーの負担軽減に繋がります。
もし予算にゆとりがあれば、LINE公式アカウントの有料プランを利用するのも有効です。任意の電話番号に無料で転送できるため、問合せ先の一本化や通話料削減に繋がります。
LINE公式アカウントでは、友だちの数やメッセージ開封人数など、さまざまな分析を行う機能があります。情報を配信するだけではPDCAサイクルが回せません。仮にブロック数が多ければ、配信頻度が高すぎるといったことも考えられるため、効果的な配信をするためにも分析をして改善を繰り返す必要があるのです。
LINE公式アカウントだけではできませんが、専用のツールと連携すればLINE上での予約受付・管理が可能になります。LINEで問合せ〜来店予約までできるため、ユーザーの手間を減らすことができます。店舗にとっても、集客アップが期待できる他、予約ミスの数が減るようになるのもうれしいポイントです。
なお、LINEと連携した予約システムは、初期費用や利用料がツールごとに異なるため、予算・機能・操作性などを比較検討してからどれにするかを決めましょう。
Messaging APIはLINE公式アカウントのオプション機能で、ユーザーとのコミュニケーションを実現するものです。レイアウトを自由にカスタマイズしたり、ボタンをタップするだけでユーザーがアカウント内の機能を使える「リッチメニュー」を設置したりできます。たとえば、「LINE Front-end Framework(LIFF)」という機能を使えば、ウェブアプリをトークルーム内で起動させることが可能です。
上記のような機能を追加することで、よりユーザーとの距離を縮めることができるようになるので、自社のサービスやアプローチのやり方を見ながらオプション機能の導入も検討してみてください。
LINE公式アカウントには以下3つのプランがあります。
【LINE公式アカウントの料金プラン】
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
料金(月額) | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円 | 〜3円(配信数に応じて前後する) |
※料金(税別)
LINE公式アカウントは、初期費用や運用費用がかからず無料で開設できます。また、無料・有料どちらでも使える機能に変わりはありません。
無料プランと有料プランの違いは、メッセージの配信数にあります。フリープランの場合、1ヶ月間に送れるのは1,000通までですが、仮に友だち(ユーザー)の数が500人だと月に2通しかメッセージを送信できません。そのため、友だちの数が1,000人いる場合や、月に1,000通以上配信する場合は有料プランの利用がおすすめです。
また、友だちの数とともに、月にどれくらい配信するかによっても最適なプランが異なります。フリープランから有料プランへの変更はすぐにできるため、友だち数や配信数によって移行すると良いでしょう。
LINE公式アカウントを開設する方法を3つのステップで紹介していきます。
手間なく行えるので、手順を押さえて実際にやってみてください。
まずはLINE公式アカウントの公式サイトにアクセスをします。「アカウントの開設(無料)」という赤いボタンから、LINE Business IDのアカウント作成に進んでください。
LINE公式アカウントの作成フォームに従って、必要な事項を記入していきましょう。
アカウント作成後、管理画面にログインできたら登録完了です。その後は指示に従い、管理画面で基本情報を登録してください。
不動産業界では、すでにLINE公式アカウントを活用している事例がいくつかありますが、その中から「CHINTAIエージェント」の活用事例をご紹介します。
CHINTAIエージェントは、「登録して待つだけ」で、あなたに最適なお部屋を提案してくれるサービスです。LINE公式アカウントと友だちになり、いくつかの質問に答えるだけで登録が完了します。登録後は希望に沿った物件を提案するため、「忙しくて物件を探す時間がない」と悩んでいる人でも不安なく部屋探しを進めることができるでしょう。
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日本の人口の7割が使用しているLINEは、インフラのひとつとして定着しているコミュニケーションアプリです。スマートフォンからすぐに確認したり、チャット感覚で問合せしたりできるため、メールや電話よりも活用しやすいというメリットがあります。
不動産会社にとっても、情報を定期的に配信できる他、対応の場所や時間を問わず素早いレスポンスが可能になるのは大きなメリットといえます。無料で手軽に開設できるので、店舗の認知度アップや来店率を上げるためにも、LINE公式アカウントの導入を検討してみてはいかがでしょうか。