ツール・ガジェット

【完全網羅】ラミネーターの使い方と注意点を解説!

記事公開日:2022/05/26

最終更新日:2022/09/18

【完全網羅】ラミネーターの使い方と注意点を解説!の見出し画像

アパートやマンションなどの資料や広告は、紙のままだと汚れてしまったり破れてしまったりする可能性があります。汚れた資料や破れた広告では記載している物件の印象も悪くなってしまうので、できるだけきれいな状態を保っておくことが重要です。

今回は、紙ベースの資料や広告、書類や写真などを汚れや破損から守ってくれるラミネーターの使い方や注意点を解説していきますので、資料の扱いに困っている方はぜひチェックしてみてください。

そもそもラミネーターとは?

首をか下げる営業マン女性の画像

ラミネーターとは、透明なフィルムで紙をコーティングする機械のことです。ラミネート加工は、身近なものだと病院の診察券やポイントカード、カフェやレストランなどの季節限定メニューや店内ポップなどが挙げられます。また、高級感を演出するために、自身の名刺をラミネート加工してお客様に渡す不動産営業マンも少なくありません。

透明なフィルムはラミネートフィルムと呼ばれており、紙をラミネートで挟み、ラミネーターを使って高熱で圧着させるとラミネート加工できます。

ラミネートフィルムで加工をしておけば湿気や水分をシャットアウトでき、紙のシミ汚れや破損を防ぐことが可能です。写真はそのまま保存しておくと、状態によっては時間の経過とともに色褪せてしまいますが、ラミネート加工をしておけば光や酸素の影響を受けず色褪せしません。なお、ラミネートフィルムはハサミで手軽にカットできるので、オリジナルデザインなどの活用アイデアにも使えます。

【全4STEP】ラミネーターの利用手順

透明なフィルムで紙を圧着してラミネートするラミネーターは、使い方が難しいのではと思う方もいるかもしれませんが、その工程はいたってシンプルです。製品によって使用方法が異なるものもありますが、ここではスタンダードな利用手順について解説します。

STEP①:ラミネーターを用意する

まずはラミネーターを用意します。設置場所は、フィルムがまっすぐに排出されるよう排出口側のスペースを50cmほど取り、水平かつ安定しているところにしてください。排出口側が狭いと、まっすぐにラミネートできず折れ曲がってしまいます。

また、不安定なところに置くと機械の操作時や稼働時に落下してしまうかもしれません。場合によってはケガをするおそれがあるので、設置場所には十分気をつけましょう。

STEP②:温度設定を行い予熱完了まで待つ

設置場所を決めたら温度設定を行います。温度調節は、説明書を確認してフィルムに適した温度に設定してください。

電源プラグをコンセントに差し込んだら、電源スイッチをオンにして予熱を開始します。設定温度に達していないとフィルムが圧着されないので、予熱を忘れないようにしましょう。レディランプ(予熱ランプ)が点灯するのを確認したら予熱完了まで待ちます。

STEP③:適切なサイズのラミネートフィルムに紙を挟む

予熱が完了するまでの間に、ラミネートフィルムを準備しましょう。加工する紙のサイズに合ったラミネートフィルムを用意し、間に挟んでください。

余白部分が大きくなってしまう場合は、捨て紙やアンダーフィルムを挟んで余白を埋めます。捨て紙の部分をきれいに切り取れるよう、用紙との間隔は5~10mmほど空けておくのがベストです。

STEP④:接合部分からラミネーターに通す

予熱が完了してラミネートフィルムが準備できたら、接合部分(閉じてある方)からラミネーターに通していきましょう。挿入するときは、両手で持ってまっすぐに入れるのがポイントで、もし通すときに歪みやしわがあるとそのままラミネートされてしまうおそれがあります。また、機種によってはバックローダー式のものもあるので、挿入前に説明書を確認しておきましょう。

加工後は熱を持っているので、平らなところに置いて冷まします。しばらくの間放置し、冷めて硬くなったら加工完了です。

ラミネーターを使ううえで注意すべき点

ラミネーターは、利用手順を覚えれば比較的容易に扱うことができます。ただし、使い方を間違えてしまうと圧着がうまくいかず、きれいにラミネートできなくなることもあります。ここからは、ラミネーターを使ううえで注意すべき点を紹介していくので、ラミネート前にチェックしておきましょう。

用紙とフィルムのサイズを必ず確認する

フィルムに挟む前に、用紙とフィルムのサイズを必ず確認してください。特に、余白が大きすぎるとうまく圧着されず、さらにフィルムが詰まってしまうこともあるので気をつけましょう。

ラミネート加工前にフィルムカットは行わない

ラミネート加工前にフィルムカットは行わないようにしましょう。加工前は、まだフィルムに挟んだだけの状態なのでバラバラになってしまいます。また、接合部分を切ってしまうと圧着できないので、カットをするのは加工後にしてください。

ラミネートフィルムのみで使用しない

ラミネートフィルムのみで使用するのもNGです。もしフィルム厚が薄すぎる場合、過熱によってフィルムが溶けてローラーに巻き付いてしまう可能性があります。

一方、厚すぎると挿入できない、適切に圧着されないなどのトラブルが生じます。ラミネーターの故障に繋がってしまうので、フィルム厚にも気をつけてください。

ラミネート挿入向きや入れ方が決まっている

ラミネートの挿入向きや入れ方は、機種によって決まっています。間違った挿入をしてしまうと、フィルムが波を打ち圧着できない部分が出てくるおそれがあるので、事前に説明書で確認してください。接合部分からラミネーターに通すこと、まっすぐ挿入することを守り、きれいな仕上がりを目指しましょう。

終了後はメンテナンスを行う

加工が終了したらメンテナンスを行いましょう。メンテナンスが必要になるのはゴムローラー部分で、ここには加工する際に発生する糊汚れがこびりつきます。メンテナンスをせずに汚れを放置すると、加工物に汚れがついてしまったり、フィルムが巻き付いて本体が壊れてしまったりするので注意してください。

メンテナンス方法は説明書に記載されていますが、どの機種であっても方法に大きな違いはありません。以下に、基本の手順を紹介していきます。

1.ゴムローラーを清掃する

ゴムローラーの清掃は、温度を「中」以上に設定して電源スイッチを入れ、レディ(予熱)ランプが点灯した状態にして行います。

クリーニングペーパーを挿入口から入れて、排出口から出てきたら取り出すという作業を汚れの度合いに合わせて5~10回ほど繰り返しましょう。クリーニングペーパーを通すことで、ゴムローラーについた糊汚れが落ちます。

クリーニングペーパーは、カレンダーやカタログなど厚口用紙で代用可能です。一方、コピー用紙のような薄口用紙を使うと故障の原因なるため使用は控えましょう。

2.本体を清掃する

本体の挿入口や排出口、外側についた汚れは中性洗剤を水で薄め、それをやわらかい布につけて拭き取ります。ただし、加工直後は熱を持っているので、十分に冷ましてから作業しましょう。

また、作業をする際には、間違って電源が入らないようにコンセントからプラグを外すことも忘れないでください。

ラミネーターの使い方を覚えて日々の仕事に活かそう!

ラミネーターは、慣れるまでは上手にラミネートするのが難しいかもしれませんが、作業の工程は比較的シンプルで、練習すれば自分の好きなように加工できます。ラミネート加工をしておけば、汚れてもかんたんに拭き取れる他、破れたり濡れたりすることもないので、大事な資料や広告をきれいな状態で保つことができます。

資料や広告だけでなく、店舗のお知らせや社員カードなどもラミネートできるので、ラミネーターを上手に使いこなし、仕事の幅を広げましょう。

「CHINTAI JOURNAL編集部」の画像

CHINTAI JOURNAL編集部

この記事を書いた人

CHINTAI JOURNAL編集部は、営業活動に役立つ情報や業務効率化するための工夫をはじめとして、賃貸仲介業務に「おもしろさ」と「ライフハック」を提供します。