最終更新日:2025/10/10
記事公開日:2025/07/15
賃貸営業の現場では、お客様との信頼関係構築が何よりも重要です。そのために、身だしなみ、特に「足元」への配慮が欠かせないことをご存知でしょうか?お客様は意外とあなたの靴を見ています。汚れた靴やだらしない靴は、それだけでお客様に不信感を与えかねません。
今回は、賃貸営業スタッフの皆さんが自信を持ってお客様と向き合えるよう、ビジネスシーンにふさわしい靴の選び方から、内見時における靴の脱ぎ方・スリッパのマナー、そして気になる靴のニオイ対策、日々のメンテナンス方法まで、足元に関するあらゆる疑問を解決します。


目次
賃貸営業スタッフにとって、靴選びで重要なポイントは「ビジネスシーンにふさわしいデザイン」を選ぶことです。派手すぎず、上品で落ち着いたデザインの靴を選ぶことで、どんなお客様にも好印象を与えることができます。
特に内見時には、お客様の目線が自然と足元に向かう機会が増えるため、靴選びは想像以上に重要な要素となります。ここでは、営業職が初めての方や、どんな靴を選べばいいか迷っている方のために、安心して履けるビジネスシューズのデザインをご紹介します。
賃貸営業の仕事では、お客様との信頼関係が何より大切です。身だしなみの中でも、特に足元の印象は重要で、適切な靴を選ぶことでお客様からの信頼を得やすくなります。
営業職が初めての方や、どんな靴を選べばいいか迷っている方のために、ビジネスシーンで安心して履ける靴のデザインをご紹介します。基本的には、派手すぎず上品で落ち着いたデザインを選ぶのがポイントです。

つま先部分に装飾が一切ない、最もシンプルな靴です。どんなスーツにも合わせやすく、清潔感のある印象を与えます。「これを選んでおけば間違いない」という安心感があるので、初めてビジネスシューズを購入する方には特におすすめです。

つま先部分に横一直線の縫い目が入っているデザインです。プレーントゥと並んで最もフォーマルな靴とされており、ビジネスシーンでは非常に信頼感の高い印象を与えます。迷った時はこのタイプを選べば、まず失敗することはありません。

つま先に鳥の翼のようなW字型の装飾が施されているデザインです。他のタイプに比べて華やかな印象になるため、少しカジュアルな雰囲気もあります。ただし、装飾が控えめで色が落ち着いているものであれば、ビジネスシーンでも問題なく着用できます。

一般的な靴紐ではなく、ベルトとバックルで足を固定するデザインです。ベルトが1本の「シングルモンク」と2本の「ダブルモンク」があります。適度な個性を演出しながらもきちんとした印象を保てるのが特徴です。

女性の場合は、シンプルなパンプスが基本です。ヒールの高さは3〜5cm程度が歩きやすく、長時間の営業活動にも適しています。つま先は丸型やアーモンド型など、足に負担をかけにくい形を選びましょう。色は黒やネイビー、ベージュなど落ち着いた色合いが理想的です。
ただし、賃貸営業では物件の内見時に靴を脱ぐ機会が多いため、脱ぎ履きしやすいデザインを重視することも大切です。バックルの開け閉めが面倒に感じる場合や、ヒールが高すぎて内見時の移動に支障がある場合は、より実用的なデザインを選ぶのが無難でしょう。
また、どのタイプを選ぶにしても、黒、ネイビー、濃いブラウンなどの落ち着いた色を選び、常に清潔に保つことが大切です。
・本革
通気性が良く、履くほどに足に馴染み、エイジング(経年変化)を楽しめるのが魅力です。耐久性も高く、適切に手入れすれば長く使えます。高級感があり、お客様に良い印象を与えやすいでしょう。
・合皮
比較的安価で、水に強く、手入れがしやすいという利点があります。ただし通気性が悪く、蒸れやすい傾向があり、耐久性も本革に劣ります。ビジネスシーンでの使用を考えると、本革を選ぶのがおすすめです。
・黒
最もフォーマルで、どんな色のスーツにも合わせやすく、引き締まった印象を与えます。迷ったら黒を選びましょう。
・ダークブラウン
黒ほど堅苦しくなく、柔らかな印象を与えます。ネイビースーツやグレースーツと相性が良く、おしゃれ感を演出できます。ただし、あまりに明るいブラウンはカジュアルすぎる印象を与えるため、注意が必要です。
賃貸営業スタッフは、お客様を内見に案内するため一日中歩き回ることが多い仕事です。そのため、クッション性があり、足にフィットする歩きやすい靴を選ぶことが非常に重要です。いくら見た目が良くても、歩きにくい靴では疲労がたまり、業務に支障をきたしかねません。
購入する際は、実際に履いてみて、つま先に適度なゆとりがあり、かかとがしっかりフィットするかを確認しましょう。インソール(中敷き)のクッション性もチェックポイントです。必要であれば、市販のクッション性の高いインソールを入れることも検討しましょう。
内見などで頻繁に靴を脱ぎ履きする機会があるため、スムーズに着脱できる靴を選ぶことも大切です。
紐靴の場合でも、穴の数が少なめ(3〜4つ程度)であれば、比較的脱ぎ履きしやすいでしょう。また、脱ぎ履きが多いからと言っても、かかと部分を踏むなどのマナー違反はご法度です。シューホーン(靴べら)を携帯して、靴を大切に扱うよう心がけてください。

お客様に良い印象を与えるためには、靴を脱ぐ際のマナーも非常に重要です。特に、内見先やお客様のご自宅、家主さんや管理会社などを訪問するときは、細心の注意を払いましょう。
①玄関に到着したら、お客様に一言挨拶
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②玄関の正面を向いたまま靴を脱ぐ。この時、背中をお客様に向けないように注意
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③脱いだ靴は向きを変えてつま先を玄関の外に向け、きれいに揃える
かがんで直すのが難しい場合は、一旦上がってから振り返って直しても構いません。靴のかかとが揃っていると、とても丁寧な印象になります。
また、慌てて脱いだり、脱ぎ散らかしたりするのは厳禁です。ポイントは脱いでから揃えることにあります。揃えてから脱ごうとすると、どうしてもお客様におしりを向けることとなり、失礼な印象を与えてしまいます。
一連の動作をスムーズに行えるよう、日頃から意識して練習しておくと良いでしょう。
夏場など、通勤用のスニーカーやパンプスで出勤してしまうこともあるかもしれませんが、お客様の物件やご自宅、事務所に上がる際は、素足のまま上がるのは絶対に避けましょう。衛生面だけでなく、お客様に不快感を与えかねません。
常にストッキングや靴下を着用するのはもちろんですが、急な訪問や予期せぬ状況に備えて、以下のアイテムを準備しておくと安心です。
内見時に貸し出し用のスリッパがない場合や、お客様に直接物件に上がってもらう際に、清潔な使い捨てスリッパをサッと差し出せるようにしておきましょう。お客様への細やかな気遣いは、信頼関係の構築に繋がります。携帯用のコンパクトなタイプがおすすめです。
万が一、靴下が汚れたり濡れたりした場合に備えて、清潔な替えの靴下をカバンに入れておくと良いでしょう。
靴を履くときは必ず利用したいアイテムです。シューホーンを利用して靴を履くことで、靴のかかと部分の痛みが和らぎますので、靴を長持ちさせる効果もあります。
賃貸仲介店舗では、お客様用スリッパとして使い捨てではないビニール製やレザー調のスリッパを用意している場合があります。これらのスリッパも、靴のマナーの延長線上として丁寧に扱うことが大切です。
①玄関に用意されたスリッパをまずお客様に先に履いていただく
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②次に自分。バタバタと音を立てずに静かに履く
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③内見を終えて物件から出る際は、スリッパのつま先を入り口に向けてきれいに揃えておく
スリッパの清掃と管理も重要な業務の一つです。使用後はアルコール除菌シートで拭くなど、毎回清潔にする習慣をつけましょう。特に夏場は念入りな清掃が必要です。また、週に一度は中性洗剤でより徹底した清掃を行い、傷みや汚れが目立ってきた場合は迷わず新しいものに買い替えましょう。
また、スリッパが綺麗に整備されていないと、スリッパ裏に付着した砂利などが原因でフローリングを傷つけてしまうことがあります。賃貸物件は家主さんの大切な資産であり、賃貸仲介会社にとっては貴重な商品です。こうした細かな配慮が、お客様からの信頼と物件保護の両方につながりますので、スリッパの整備は大切な仕事だという認識を持ちましょう。

どんなに完璧な身だしなみをしていても、靴から嫌なニオイが漂っていては台無しです。お客様を不快にさせないためにも、靴のニオイ対策はビジネスマナーとして徹底すべきポイントです。
靴のニオイを防ぐには、ニオイの原因を知って、毎日きちんとケアすることが一番大切です。
靴が臭くなる原因は、靴の中で増えた雑菌です。足の裏はとても汗をかきやすく、汗と一緒に出る皮脂や角質が雑菌のエサになってしまいます。靴の中は空気がこもって湿気も多いため、雑菌がどんどん増えて嫌なニオイを作り出すのです。
手軽にできる対策として、消臭スプレーがおすすめです。靴を脱いだ後や履く前にシュッとひと吹きするだけで、すぐに効果が実感できます。乾燥剤や除湿剤を靴の中に入れておけば、湿気を取り除いて雑菌が増えるのを防げます。
長期的な対策なら消臭インソールが効果的で、時々新しいものに交換するだけで継続的にニオイを抑えられます。重曹を靴の中に振りかけたり、古い靴下に入れて靴に入れておいたりするのも簡単で効果的です。
家にあるもので今すぐ試せる方法もあります。10円玉を靴の中に2枚ずつ入れておくと、銅の抗菌作用で雑菌を減らせます。また、固形石鹸を靴の中に一晩入れておくだけでも臭いを消すことが可能です。
そのほか、新聞紙を丸めて靴に入れるのも効果があり、インクの消臭作用と紙の吸湿効果でニオイを抑えられます。コーヒーを飲む人は、出がらしのコーヒーかすも使えます。コーヒー豆の小さな穴がニオイの元をしっかり吸収してくれるからです。
靴のニオイ対策で最も効果的なのは、複数の靴をローテーションして履くことです。
どんなに清潔を心がけていても、毎日同じ靴を履き続けると汚れや汗が蓄積し、雑菌が繁殖してしまいます。これがニオイの根本的な原因になるため、靴を休ませる時間を作ることが重要なのです。
具体的には、最低でも2〜3足のビジネスシューズを用意して日替わりで履き替えましょう。靴は一度履くと足の汗を吸収して湿気を帯びるため、ローテーションすることで十分な乾燥時間を確保できます。この乾燥時間が雑菌の繁殖を抑え、ニオイの発生を防いでくれるのです。
また、ローテーションの効果はニオイ対策だけではありません。同じ靴を毎日履くと同じ部分に負荷がかかり続けて痛みやすくなりますが、休ませる時間を作ることで靴の型崩れを防ぎ、寿命を大幅に延ばすことができます。
つまり、靴のローテーションは「ニオイ防止」と「靴の長持ち」という二つのメリットを同時に得られる、いわば一石二鳥の施策と言えるでしょう。
「足元を見る」という言葉があるように、靴はその人の印象を大きく左右します。特に賃貸営業では、お客様との信頼関係が何より大切で、きちんと手入れされた靴は、あなたの丁寧な仕事ぶりや細やかな気配りを無言で伝えてくれるツールとなりえます。
逆に、汚れた靴や手入れの行き届いていない靴を履いていると、どんなに丁寧な対応をしても第一印象でマイナスになってしまいます。つまり、靴のメンテナンスは単に靴を長持ちさせるためだけでなく、お客様から「この人なら安心して任せられる」と思ってもらうための基本的なビジネスマナーなのです。
靴の手入れは難しく感じるかもしれませんが、基本的なポイントを押さえれば誰でも簡単にできるものです。
自宅で簡単にできる靴のメンテナンスに必要なアイテムを揃えておきましょう。
・靴ブラシ(馬毛ブラシと豚毛ブラシ)
・クリーナー
・靴クリーム
・やわらかい布
・防水スプレー
・シューツリー(シューキーパー)
まず、靴ブラシは2種類用意することをおすすめします。馬毛ブラシは主に埃を払うのに使い、柔らかいため靴全体を優しくブラッシングできます。豚毛ブラシはクリームを塗った後に磨き上げたり汚れを落としたりする際に使う、馬毛よりもコシのあるブラシです。
クリーナーは汚れを落として革の表面を清潔に保つために必要です。靴クリームは革に潤いを与えて色艶を保つ役割があり、油性や乳性など種類がありますが、最初は扱いやすい乳性クリームがおすすめです。靴の色に合ったものを選びましょう。
クリームを塗ったり仕上げ磨きに使ったりする布は、柔らかい綿の布が適しています。防水スプレーがあれば雨や泥から靴を守り、汚れの付着も防いでくれるため便利です。
最後に、シューツリー(シューキーパー)は靴の型崩れを防いで履きジワを伸ばす効果があります。特に吸湿性の高いシダー製など、木製のものがおすすめです。これらのアイテムを揃えておけば、自宅で十分なメンテナンスが可能になるでしょう。
これらを個別に購入するとそれなりの費用がかかるため、まずは必要なアイテムが一通り揃った安価な靴磨きセットから始めてみることをおすすめします。動画サイトには靴磨きやメンテナンスの方法を解説した動画もたくさんありますので、ぜひチェックしてみてください。
靴を脱いだら、まずシューツリーを入れて、履きジワが深く定着する前に革を伸ばし、型崩れを防ぎましょう。木製のシューツリーは靴の中の湿気も吸収してくれます。
次に、馬毛ブラシで靴全体の埃や軽い汚れを丁寧に払い落とし、縫い目や靴底の側面(コバ)の溝に入り込んだ埃も忘れずに取り除きます。その後、布にクリーナーを少量取り、靴の表面を優しく拭き取って古いクリームや頑固な汚れを落としましょう。
清潔な布や専用のブラシを使って、靴クリームを少量ずつ均一に薄く塗っていきます。革に潤いを与え色艶を保つ役割があるため、少量で十分です。塗り終えたら豚毛ブラシで靴全体を丁寧にブラッシングし、クリームを革に馴染ませて美しい光沢を生み出します。最後に清潔な柔らかい布で優しく靴全体を磨き上げれば完成です。
雨が降りそうな日や新しい靴を下ろす前には、靴から20〜30cmほど離して防水スプレーを均一にかけ、完全に乾かしてから履きましょう。日々のケアとしては、帰宅後にシューツリーを入れてブラッシングするだけでも、靴の寿命を大きく延ばし常に良い状態を保つことができます。
今回は、身だしなみの中でも見落としがちな「靴」について解説しました。
「靴は消耗品」と考えて、一足の靴を履きつぶしては新しい靴を買うという方も多いでしょう。確かに間違った考えではありませんが、交換直前の靴には傷や汚れが目立ってしまい、営業担当者の足元としては好ましくない印象を与えてしまう可能性があります。
とはいえ、靴自体が高額な買い物である上に、メンテナンス用品もさまざまな種類があるため、すべてを一度に揃えるのは経済的な負担も大きいものです。そのため、自分のできる範囲から少しずつ始めることをおすすめします。
まずはローテーション用にもう一足の靴を買ったり、とりあえず靴クリームだけ購入したり、シューツリーを入れる習慣をつけたりするだけでも、靴に対する意識は大きく変わります。これらの小さな変化でも、靴を美しく長持ちさせる効果は十分にあるのです。
ぜひこの記事を参考にして、足元からプロ意識を感じさせる営業担当者を目指してみてください。きっとお客様からの信頼も厚くなることでしょう。