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【女性営業スタッフの身だしなみ徹底講座:足元編】伝線も怖くない!ストッキング&足元インナーの選び方とマナー

最終更新日:2025/07/29

記事公開日:2025/07/29

お客様と直接向き合う女性営業スタッフにとって、足元は想像以上に重要なポイントです。「ストッキングはマナー?」「どんな種類を選べばいいの?」「伝線したらどうしよう…」といった悩みを抱えていませんか?

足元から清潔感を保ち、好印象を与えることで、お客様とのコミュニケーションもよりスムーズになります。そこで今回は、女性営業スタッフが足元から好印象を与えるためのストッキング選びの基本、伝線対策、快適に過ごすためのインナー活用術、そして正しいお手入れ方法までをわかりやすく解説します。

これを読めば、足元の不安を解消して、自信を持ってお客様に接することができるようになるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

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女性の営業職にストッキング着用はマナー?

かつて「女性営業職はストッキング着用必須」という風潮がありましたが、近年、その認識は変わりつつあります。ビジネスシーンの服装規定は変化しており、ストッキング着用を厳しく求める企業や業界は減りつつあるのが現状です。

しかし、営業職はお客様に与える印象がビジネスの成否を左右します。特に年配の方や保守的な業界のお客様の中には、ストッキング着用を「きちんとした身だしなみ」と認識している方もいらっしゃることも事実です。

そのため、ストッキングの着用は、職場の雰囲気や業界の慣習に合わせて判断するのが賢明です。 例えば社内では着用しなくても、重要な取引先との商談や会食などフォーマルな場では着用しておいたほうが無難でしょう。

営業職向けのストッキングの選び方

お客様に好印象を与えるストッキングを選ぶには、丈、色味、そして着用シーンに合わせた機能性が重要です。

ストッキングの丈

ストッキングの丈は、着用する服装やシーンに合わせて選びましょう。

10分丈(パンティストッキング)

足先からウエストまでをカバーする、最も一般的なタイプです。スカートやワンピース着用時に素肌が見える心配がなく、最もフォーマルで安心感があります。

ひざ丈(ショートストッキング)

ひざ下までの長さで、パンツスタイルに便利です。手軽に着用でき、トイレでの上げ下げも楽ですが、座った時にパンツの裾が上がって素肌が見えないよう、丈の長いパンツを選ぶなど配慮が必要です。

くるぶし丈(フットカバー・パンプスカバー)

パンプスなどを素足で履いているように見せたい場合に着用します。足元の蒸れや靴擦れ防止が主な目的で、カジュアルな印象を与えるため、フォーマルな場面ではなく、服装規定が緩やかなオフィスや内勤時、休憩時などに限定して使いましょう。

ストッキングの色味

ストッキングの色味は、肌に自然に馴染むナチュラルなベージュ系が基本です。自分の肌より明るすぎたり、暗すぎたりすると不自然に見えるため、必ず試着して肌の色に合うものを選びましょう。

肌色に近いベージュ

最もビジネスシーンに適しており、健康的な足元を演出します。

ライトベージュ/オークル系

肌のトーンを明るく見せたい方や、黄みがかった肌色の方におすすめです。

ダークベージュ/ブラウン系

健康的な小麦色の肌の方や、秋冬の重めの服装に合わせたい場合に良いでしょう。

ブラック/チャコールグレー

フォーマルな弔事や特定のドレスコードがある場合に限定し、通常のビジネスシーンでは避けるのが無難です。

ストッキングの色味は、肌に自然に馴染むナチュラルなベージュ系が基本です。自分の肌より明るすぎたり、暗すぎたりすると不自然に見えるため、必ず試着して肌の色に合うものを選びましょう。

店頭で選ぶときは、ストッキングを手の甲に当てて、肌との境界線がぼやけて見える色を選ぶのがコツです。また、太ももの内側など、普段日焼けしにくい部分の肌色を基準にすると、より自然な仕上がりになります。

【賃貸仲介営業スタッフ向け】着用シーン別おすすめストッキング

賃貸仲介営業スタッフの仕事は、オフィスワークからお客様との内見までさまざまです。それぞれのシチュエーションで最適なストッキングを選び、清潔感を保ちましょう。

オフィスワーク・社内業務時

パンツスタイルなら、快適で手軽なひざ丈ストッキングがおすすめです。足の蒸れや靴擦れが気になる場合は、フットカバーを活用しましょう。ただし、来客対応のない社内業務時だけにしておき、素足に見えないよう注意が必要です。

お客様との初顔合わせ・重要商談時

フォーマルで安心感のある10分丈(パンティストッキング)の肌色に近いベージュを選びましょう。スカートやワンピースを着用するときは特に、素肌が見える心配がない10分丈が、お客様にきちんとした印象を与え、好感度アップにつながります。

物件内見時(季節問わず)

動き回ることが多いため、伝線リスクを考慮し、予備のストッキングを携帯しておくと安心です。夏場は接触冷感や吸湿速乾機能付きの薄手タイプ(〜30デニール)を、冬場は発熱・保温機能付きの厚手タイプ(60デニール〜)を選ぶと快適です。

階段の上り下りや狭い場所の移動も多いほか、設備の説明で立ったり座ったりを繰り返すことを考えると、伝線しにくい加工が施された商品を選ぶとさらに安心です。

ストッキングの天敵!伝線しづらい履き方

デリケートなストッキングは、ちょっとしたことで伝線してしまいます。伝線リスクを最小限に抑えるには、履く前の準備と丁寧な動作が大切です。

爪の先端やささくれを滑らかに整え、ハンドクリームで指を滑らかにしてから履き始めましょう。急がず座って、両手でたぐり寄せるようにゆっくりと足を通すのがコツです。つま先やかかとをしっかりフィットさせ、シワやたるみができないよう均等に引き上げれば、余計な負荷がかかりません。

指輪や時計などのアクセサリーが引っかからないよう、細心の注意を払うことも忘れないようにしましょう。

業務中に伝線してしまった時の緊急対処法

どれだけ気をつけても伝線してしまうことはあります。そんな時のために、以下のアイテムをポーチに忍ばせておきましょう。

ストッキングの伝線に備えて持っておきたいアイテム

・予備のストッキング
・透明なマニキュア
・ヘアスプレー
・のり(液体タイプかスティックタイプ)

伝線の広がりを防ぐには、透明なマニキュアを少量塗って乾かすのが効果的です。マニキュアがない場合は、ヘアスプレーを軽く吹き付けたり、液体のりやスティックのりを少量塗ったりすることでも応急処置が可能です。

しかし、最も確実な備えは、予備のストッキングを常に携帯しておくことです。予備の準備があれば、突然の伝線にも落ち着いて対応し、お客様に不快感を与えることなく業務にあたることができるでしょう。

ストッキングを快適に着用するポイント

ストッキングを快適に着用し、常に清潔感を保つためには、日々の適切なお手入れと、足元の快適性を追求するアイテム選びが重要です。

着用後は正しくお手入れする

ストッキングを長持ちさせるには、適切なケアが欠かせません。

ストッキングの洗濯は、生地を傷めないよう細心の注意が必要です。基本的には、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして優しく手洗いすることをおすすめします。

どうしても洗濯機を使用する場合は、必ず目の細かい洗濯ネットに入れ、弱水流で洗いましょう。漂白剤は生地を傷める原因となるため、使用は避けてください。

乾燥させるときは、直射日光が生地の劣化を早めるため、風通しの良い日陰で自然乾燥させることが大切です。乾燥機は縮みや伝線の原因となるため使用せず、時間をかけて丁寧に乾かすことで、ストッキングを長く美しく保つことができます。

また、保管方法を工夫することで、ストッキングの劣化を防ぎながら使いやすく整理できます。効果的なたたみ方として、まずストッキングを縦半分に折り、つま先からウエストに向かって巻いていきます。最後にウエスト部分を裏返して全体を包むと、コンパクトにまとまります。

この方法ならすっきりと収納でき、色や種類が一目で判別できるため選びやすくなります。また、丈夫なウエスト部分が外側にくることで、ストッキング全体を保護する効果も期待できるでしょう。

丁寧なお手入れが、ストッキングを長く美しく保つ秘訣です。

季節に合わせた厚さ・性能のストッキングを選ぶ

ストッキングの厚さはデニールで示され、季節や着用シーンに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

季節デニール数(厚さ)特長・機能
30デニール以下接触冷感、吸湿速乾、UVカット機能
春・秋30~60デニール消臭・抗菌機能付き
60デニール以上発熱、保温、着圧機能

夏場は30デニール以下の薄手で透明感のあるタイプがおすすめです。涼しさを重視するなら、接触冷感、吸湿速乾、UVカット機能などが付いたものを選ぶとより快適に過ごせるでしょう。

春と秋には30〜60デニールの適度な透け感と保温性があるタイプが適しています。この時期は気温の変化も大きいため、汗をかいたときのことを考えて消臭・抗菌機能付きを選ぶと安心です。

冬場は60デニール以上の厚手で保温性の高いタイツに近いタイプを選びましょう。発熱、保温、着圧機能などが付いたものが多く、防寒対策に優れているため、寒い季節でも足元を暖かく保つことができます。

このように季節に応じてデニール数を調整することで、一年を通して快適にストッキングを着用できるでしょう。

靴擦れ・汗・蒸れを防ぐためのインナー(フットカバー)を導入する

パンプスを履く機会が多い営業スタッフにとって、靴擦れ、汗、蒸れは大きな悩みです。これらの不快感を軽減し、足元を快適に保つために、インナー(フットカバー)の活用が効果的です。

フットカバーは足と靴の摩擦を軽減し、靴擦れを防ぐ役割を果たします。特に新しいパンプスや慣れない靴を履く際には、クッション性のあるタイプを選ぶとより効果的でしょう。

汗や蒸れ対策には、吸湿速乾素材のフットカバーを選ぶことが重要です。足の汗を効率的に吸収し、蒸れを軽減することで、ニオイの発生も抑えられます。抗菌・防臭機能が付いたものを選べば、さらに安心して使用できます。

フットカバー選びでは、かかと部分にシリコンなどの滑り止めが付いているタイプを選ぶことをお勧めします。これにより、靴の中でフットカバーが脱げにくくなり、一日中快適に過ごせます。また、パンプスを履いた際にフットカバーが見えないよう、靴の形や色に合わせた目立たない色・丈のものを選ぶことも大切です。

さらに、素材にもこだわりたいところです。綿やシルク混の天然素材は肌触りが良く、長時間履いても快適です。営業活動で一日中歩き回ることを考えると、耐久性も重要なポイントとなるでしょう。

足元から始まる信頼づくりで営業成果を向上させよう

女性営業スタッフにとって、足元の身だしなみはお客様に好印象を与える大切なポイントです。ストッキングの選び方から日々のケアまで、ちょっとした気配りが営業活動をよりスムーズに進める助けとなります。

お客様や職場環境に合わせたストッキング選び、季節に応じたデニール調整、肌色に馴染む色味選び、重要な商談での10分丈着用など、TPOを意識した選択を心がけましょう。

正しい履き方と丁寧なお手入れを習慣化し、伝線などの緊急事態に備えて対処アイテムと予備のストッキングを携帯しておくことで、足元の不安を解消できます。フットカバーの活用による快適な足元環境も、一日中の快適さを支えてくれるでしょう。

これらのことを実践できれば、自信を持ってお客様と向き合えるようになり、足元からの丁寧な身だしなみがお客様との良好な関係づくりにつながっていくはずです。足元から充実した営業活動を送りましょう。

ライター紹介ks

ks

この記事を書いた人

不動産会社に勤務、大学卒業から不動産業に20年従事、現在は現場を離れ経営企画の立場から全社的な統括を行う。現在は兼業ライターとして、不動産関連の記事を執筆中。

■現在の職業/肩書き/資格など
経営企画 宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
総合不動産企業 経営企画室 室長

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