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賃貸営業で店舗異動したらまず覚えたい!仕事を円滑に行うための情報リスト

記事公開日:2024/02/07

最終更新日:2024/02/07

店舗異動後に覚えること

「今回の人事異動で他店舗への異動が決まったけれど、どう動けばいいのかわからない」というお悩みをお持ちの賃貸営業マンも多いでしょう。この記事では、異動後の新店舗で行うべきことや、挨拶メールの例文を紹介します。この記事を読むことで、異動先の新店舗ですぐに仕事を円滑に進められるでしょう。

店舗異動後、まずは覚えておきたい情報リスト【店舗関係】

店舗を異動した後、まずは新しい店舗の情報を把握しておきたいものです。ここでは、異動先の店舗で覚えておきたい情報リストを紹介します。

社員それぞれの名前と役職

仕事をするうえで、良好な人間関係は欠かせません。仕事を円滑に進めるためにも、まずは異動先店舗の社員の名前と役職を覚えましょう。はじめての出社前に、あらかじめホームページのスタッフ情報などで名前を覚えておくと効果的です。新しく異動してくる社員が事前に名前を覚えてくると、印象が良くなります。また、それにより、自分の顔と名前を早く覚えてもらえるようになるでしょう。

賃貸営業は、周りのフォローがあって成り立つものです。良好な人間関係を築ければ、営業活動が円滑に進むでしょう。

FAXなどの各種機器の場所と使い方

賃貸営業は、紙の資料を使ったり、FAXを利用したりする頻度が高いため、まずはFAXやプリンターなどの場所と使い方を把握しましょう。

賃貸営業の重要な業務のひとつとして、FAXによる物確があります。物確をスムーズに行えなければ、すべての業務が滞ってしまいます。店舗によって違う機種のプリンターが設置されていることもあるため、使い方がわからない場合は、素直にほかの社員に聞くようにしましょう。

物件情報や契約書の管理方法と場所

物件情報や契約書は、営業活動に欠かせないものです。そのため、早い段階で営業活動に専念できるよう、物件情報と契約書の管理方法や保管場所を把握しておきましょう。とくに、物件情報はお客様対応で頻繁に利用するものです。接客中に物件資料の場所がわからず、手間取ってしまうと成約率が落ちてしまうため、とても重要なことだといえます。

また、物件情報は、パソコンで管理されていることがほとんどです。全店舗で同じ物件管理システムが導入されていれば問題ありませんが、別のシステムが導入されている場合は、早めに操作方法に慣れておくといいでしょう。

契約書は、お客様の個人情報も含まれている重要な書類です。データはパソコンで管理されていますが、原本を管理する場所が決められている場合、保管場所の確認を忘れずに行いましょう。店舗独特の管理方法もあるので、うまく対応することが重要です。

内見や営業に使う社用車の有無と場所

賃貸営業では、お客様との内見や物件の下見など、移動手段として車が必要不可欠です。異動後の店舗に社用車があれば、ガレージの場所を確認しましょう。店舗の敷地内にガレージがあれば良いですが、都市部にある店舗の場合は、離れた場所にガレージがあることもあります。お客様の案内時に困らないよう、社用車の利用方法も含めて早めに把握しておきましょう。

また、物件の下見やお客様の自宅へ伺う際に、バイクや自転車を利用できる店舗があります。近場への外出時はこれらのほうが役に立つため、使用可能かどうかを確認しておくと便利です。

店舗異動後、まずは覚えておきたい情報リスト【管理物件・地域性】

次に、管理物件や地域性など、営業成績に関係する情報についてのリストを紹介します。

お客様の問い合わせ傾向と主要エリア

お客様から電話やメールでお問い合わせを受けた際、あらかじめお客様の問い合わせ傾向を知っておくと、スムーズに営業活動ができます。問い合わせ傾向を知るためには、担当する地域にどのような特徴があるのかを知りましょう。

地域には、以下のような特徴があります。

  • 大学が近くにあり、学生の需要が高い
  • ファミリー物件が多く、子育て世帯がメインである
  • 商業施設や商店街が多く、テナントがたくさん存在している
  • 企業や工場が多い

上記の特徴から、お客様の問い合わせ傾向を知れます。異動したら、できるだけ早く周辺エリアを自分の目で確認し、担当する地域がどのような特徴を持っているのかを把握しましょう。

また、担当するエリア内で、人気のエリアと不人気のエリアも把握することが重要です。人気のエリア内にある物件のほうが成約率が高くなるため、営業活動を効率的に行えます。

特別な扱いが必要な管理物件

異動後の店舗には、特別な扱いが必要な管理物件があるかもしれません。そのことを知らなければ、これまで築いてきたオーナー様との信頼関係が崩れてしまう可能性があります。

特別な対応が必要な物件として、以下が挙げられます。

  • 物件の名義人とは別に特定の担当者がいる
  • 契約手続きを自宅ではなく別の場所で行う
  • 長年の付き合いがあるオーナー様の物件

上記の管理物件では、対応方法を間違うと、店舗にとって大きな損失につながる可能性があります。そのため、あらかじめ特別な扱いが必要な管理物件を、社員から聞き取っておくことが重要です。

担当エリアの競合他社

担当するエリア内には、さまざまな管理会社やオーナー様が存在します。それらを知ることで、営業活動をさらに有利に進められるため、必ず確認しておきましょう。

具体的には、エリアで多くの物件を管理している管理会社や仲介会社、物件の所有者などです。お客様から物件の問い合わせがあった際に、すぐ案内できるよう準備することが重要です。

店舗異動になった際の挨拶例・メール文章例

店舗を移動する際、今までお世話になった店舗と異動先の店舗、そしてお客様への挨拶は欠かせません。ここでは、それぞれに送る挨拶のメールの文章例を紹介します。

異動前の元店舗の社員にこれまでのお礼を伝えるときの挨拶

店舗の異動が決まった際は、できるだけ早く異動前の元店舗の社員へ感謝を伝えましょう。挨拶のメールの例は、以下のとおりです。

件名:異動のご挨拶(◯◯店・氏名)
本文:◯◯店 各位

お疲れ様です。▲▲です。

突然ですが、●月●日付で◯◯店から△△店へ異動となりました。
在籍中は、◯◯店の皆様から多くのご指導をいただき、心から感謝申し上げます。

以降の業務は、□□さんに引き継がせていただきます。今後の連絡は□□さんまでいただけると幸いです。

ここで学んだことを活かし、△△店のお役に立てるよう尽力してまいります。
今後とも、変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

私の今後の連絡先:◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

異動前の元店舗に挨拶文を送るうえでの注意点は、ネガティブな内容を書かないことです。不本意な異動だとしても、元店舗の社員への感謝と、新天地でも活躍するというポジティブな内容の挨拶文にしましょう。

異動前の元店舗のお客様にこれまでのお礼を伝えるときの挨拶

異動前の元店舗でお世話になったお客様にお礼を伝える挨拶も紹介します。

件名:異動のご挨拶(株式会社■■ ◯◯店・氏名)
本文:◆◆様

いつもお世話になっております。
株式会社■■の▲▲でございます。

突然ではございますが、この度●月●日付で◯◯店から△△店へ異動となりました。
◆◆様には、◯◯店着任時から大変お世話になり、多くのことを学ばせていただきました。
心から感謝申し上げます。

なお、後任として以降の業務は、□□が引き継がせていただきます。
□□の連絡先:□□□□□□□□□□

後日、改めてご挨拶に伺う所存でございます。
取り急ぎメールにてご報告させていただきます。
今後も、変わらぬご愛顧いただけますと幸いです。

私の今後の連絡先:◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ここでの注意点は、お客様への感謝をしっかり伝えることです。また、後任の担当者へスムーズに引き継げるよう、後任の名前や連絡先を伝え忘れないようにしましょう。

異動後の新店舗で社員にこれからお世話になる旨を伝えるときの挨拶

異動後の新店舗の挨拶では、これから直接お世話になる社員へ、自己紹介と今後の抱負を伝えます。異動後の新店舗での挨拶例は、以下のとおりです。

件名:異動のご挨拶(△△店・氏名)

本文:△△店 各位
お疲れ様です。
▲▲です。

この度、●月●日付で◯◯店から△△店へ異動となりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

◯◯店では、■■市、■■市を担当しておりました。
今後は□□市を担当することになります。

◯◯店で培った経験と知識を活かし、△△店のお役に立てるよう精進してまいります。
不慣れでご迷惑をかけることもございますが、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

異動後の新店舗でお客様にこれから担当になる旨を伝えるときの挨拶

異動後の新店舗で、新たに担当になるお客様への挨拶も重要です。メールの例文は、以下のとおりです。

件名:異動のご挨拶(株式会社■■ △△店・氏名)
本文:◆◆様

いつもお世話になっております。
株式会社■■の▲▲と申します。

この度、前任である□□が人事異動に伴い、◯◯店へ転勤となりましたので、新任として私▲▲が担当させていただくことになりました。
これまでの経験と知識を活かし、◆◆様のお役に立てるよう精進してまいります。
ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

後日、改めてご挨拶に伺う所存でございます。
取り急ぎメールにてご報告させていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

私の連絡先:◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

異動先のお客様へも、自己紹介と今後の抱負を忘れてはいけません。さらに、あらためてご挨拶に伺うことも付け加えておきましょう。

まとめ

今回の記事では、店舗異動した後に覚えておきたいリストを紹介しました。店舗異動後の重要なポイントは、お客様に迷惑がかからないよう、営業活動の準備を整えることです。また、異動前の元店舗の社員やお客様へ、感謝を忘れずに伝えることも重要なポイントです。

この記事を参考に、店舗異動をスムーズに行い、新店舗でもすぐに成果を出せる賃貸営業マンを目指しましょう。

記事の監修者_あきら

あきら

この記事を書いた人

元不動産営業のWEBライター。12年以上の不動産営業を経験。売買仲介、賃貸仲介、新築戸建販売、賃貸管理、売却査定等、あらゆる業務に精通している。住まいに関することや、不動産取引で失敗しないコツ、不動産営業への転職のお手伝い、不動産営業のノウハウ等を発信中。不動産業界経験者にしかわからないことを発信することで、敷居が高い不動産をもっと身近に感じてもらいたいです。さらに、不動産取引で少しでもお得になるような情報も発信しています。

■現在の職業・肩書き・資格など
宅地建物取引士 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 賃貸不動産経営管理士 / 不動産特化WEBライター

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