エピソード

聞いて落着万事解決!!革新的な取り組みで多くのお客様から支持を集める不動産会社とは?

記事公開日:2023/06/23

最終更新日:2024/01/11

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YouTubeで多くの特長あるコンテンツを配信中!防音物件に特化した不動産会社の実態とは?

株式会社万事屋本舗 代表 高木貴徳さん

お客様の利益優先をコンセプトに、多くの方から支持を集める株式会社万事屋本舗様。代表自ら積極的に自社で動画制作をし、多くの特長あるコンテンツを配信しています。また、防音物件に特化した不動産会社として、配信者やミュージシャンへ防音特化の物件を多数案内。仲間内で紹介を頂け、お客様が途切れないという個性ある会社様に「あれこれ」をお聞きしたいと思います!

高木さんはじめまして!本日はよろしくお願いします。

本日お伺いしたいテーマは【聞いて落着万事解決!!革新的な取り組みで多くのお客様から支持を集める不動産会社とは?】となっております。防音物件のことから、仲介不動産会社のSNS運用のコツなどお伺いできればと思います。

よろしくお願いします!

郵便配達員から賃貸不動産業界へ

さっそくなんですが、高木さんが不動産業に携わるまでのご経歴をお聞きしてもよろしいでしょうか?

高校を出てから3年ほど神奈川県の郵便局で郵便配達をしていました。そのあと、郵政民営化になっちゃうタイミングで「自分にスキルを身につけなくては」と思い、不動産業界に飛び込んで、とある会社の店舗で5年、本社で4年、合計9年間働きました。

なぜ郵便配達員から不動産業界へ転職しようと思ったのでしょうか?

自分が引っ越しするときに、不動産屋さんの仕事がすごく面白そうに見えたんです。部屋を見るのが好きだったんでしょうね、お部屋に行って「あなたはこういうのがいいんじゃない!」って言うのが面白そうに見えてその仕事がいいなと思いました。

転職後は、どのようなお仕事をされていたんでしょうか?

文京区にある店舗で営業マンとして働いたのちに責任者を任されていたんですけど、あまり面白くなかったんですよね(笑)。その後本社に移動することになり、監査室というバックヤードの仕事をしていたんです。このままのんびり仕事をしようと思っていたんですけど、会社がそれを許してくれなくて(笑)。

その後、新しいプロジェクトに移動になりまして、新しいことを始める前に、本社の中のさまざまな仕事を一旦整理するような仕事をしました。そこでみんなが知ることのない不動産業の裏側の仕組みをだいたい覚えてしまったんです。最後は店舗開発、出店戦略の仕事をしていました。

す、すごいご活躍ですね!

ありがとうございます(笑)

そうすると不動産のことをある意味すべて知ってしまったんですね。賃貸仲介のバックヤードから、営業、管理、物件を集めるとこまで一通りやったので。フランチャイズの加盟開発では全国に営業していくので、結果全国の不動産会社の社長さんとお会いする機会も増えてきました。どうやったら不動産業がうまくいくのか等の情報を集めていたら、いろんな意味で全部知ってしまって…つまんないというか自分のキャリアをどうしようかと思い始めました。

さらりと「不動産の全てを知ってしまった」とすごいことを……。

そうですね~。やっていけば理屈は分かりますよ(笑)。

独立開業を意識していく中で「不動産屋さんって大きさじゃないな」と思ってきまして。不動産業って「人」の商売じゃないですか。会社が大きくなり、たくさん従業員が増えると経営者の「想い」が伝わらなくなって、結局お客さん主義じゃなくなってくるんですね。組織向けになってしまい、革新的なことをしたくても保守的になってしまうんです。

笑顔の高木さん

時代はSNS、YouTube

今調べ物をする時ってYouTubeやSNSで検索するのが一般的になっていますよね。なので「もうちょっとSNSに力を入れるべき!」と、会社に伝えていました。
しかも賃貸ってF1、M1層が主流じゃないですか。特にその世代の人たちにとって、SNS戦略って特に重要ですよね。

ターゲット層がSNS世代なのに、なぜかそれに背を向けるという不思議な業界だったので「これってもしかしてチャンスがあるかも」「一人で情報発信ができるSNSだからこそ、独立して小さい規模で始めたとしても、そこに時間割くことができる」って思ったんです。

たしかに……考えてみたら会社のホームページで情報を得る人は私の周りにもいません(笑)tiktokやツイッターも多いです。

コツコツ2、3年やればSNS戦略で大手に勝てると思いました。こっちが継続して続ければ、お金をかけた大手さんにも対抗できると思ったんです。これはチャンスだなと思って。
前勤めていた会社で「SNSをやりましょう」と訴えたのですが、リスクしか口に出さずやってくれなかったので「自分でやろう」と思い独立を決意しました。

店舗名の由来や貴社の取り組み・特色をお教えください。

実は、独立して不動産会社を立ちあげたとき、売買も貸事務所もやっていたので、なんでもやろうという思いで「万事屋」という名前を付けました。
「事」っていれてるのは、「万屋」だとなんでも売っていますという意味なのですが、間に「事」をいれることで「なんでもやります!」という意味になるんですね。


また、会社の顔となるホームページについても、通常の不動産会社のウェブサイトとは、異なるものになるよう意識しています。

と、尖っている……!
「普通」の不動産会社のホームページとは具体的にどういうことでしょうか?

例えば、社員のプロフィール画像について、通常の「普通」のウェブサイトとは異なる形にしました。それはプロフィール写真の代わりに「キャラクター」を作ったんです。

縁起の良い狸を選んだ理由は、ただ単に私自身の体型が狸に似ているからです(笑)。従業員が退職しても、また、歳を重ねて顔写真が変わったとしても、更新する必要がないため、問題ありません。

株式会社万事屋本舗のホームページ画像

不動産業界では、一般的にホームページのデザインや運用にあまりこだわらない傾向があります。ただ単にホームページを作るだけでは、集客にはつながりません。そのことに不動産業の方々は、気づいていないんです。

自己紹介ページの画像

か、可愛い!

僕の「想い」が一から全部入っています。

最初は、物件情報をホームページに掲載するつもりはありませんでした。私たちはコンセプトに重点を置いた不動産業を展開したかったのです。しかし、実際に始めてみると、物件情報がないと誰も訪れてくれないことがわかり、後から追加することにしました(笑)。

YouTubeでの活動についてお教えください。

YouTubeを活用する目的は、YouTubeから直接問い合わせを増やすことではなく、ウェブサイトに訪れてもらうことです。ツイッターやインスタグラム、YouTubeなどを通じて、弊社の名前やコンテンツに興味を持ってもらうことが重要です。

だけど普通の不動産屋さんって、3〜4ヶ月経つとYouTubeに飽きてしまう傾向があるんですね。その理由は、問い合わせを獲得するために取り組んでいるにも関わらず、結果的に問い合わせが得られないことによるものです。

創立直後お客様数0だったのに100件以上お問合せを獲得した復活劇とは

緊急事態宣言の真っ只中に不動産業を始めたのですが、その影響もあり、お客様を獲得することができず、「どうしようか」と思っていました。そんな時、偶然にも知り合いの不動産会社から防音マンションの紹介を受けたんです。

しかし、その防音マンションはまだ部屋が埋まっていない状態でした。他の賃貸物件よりも家賃が2割高く、カーペットや洗面台も普通のマンションと比べておしゃれではなく、さらにガスより不人気傾向があるIHが採用されていたため、入居者を獲得するのが難しい状況でした。

しかし、お客様も少なく、暇な状態が続いていたため「うちでも取り扱ってみるか!」と思い、ネットなどで調べてみたところ、このマンションの防音性の高さに驚きました。

私自身、高校時代にバンドをやっていたので、そのニーズは理解できます。もしもバンドメンバーが2人で上京した場合、狭いスペースでも割り勘で安価かつ防音性のある部屋が求められるんです。

偶然の防音マンションとの出会い!
そこから客付けするために具体的にどのような工夫をされましたか?

「コメントの書き方やアプローチ方法を変えてみるといいのでは?」と考え、すぐにブログで情報発信を始めました。また、物件の写真にもこだわり、積極的にYouTubeに動画をアップロードしました。

これらの取り組みの結果、緊急事態宣言が解除されると、驚くほどの数のお問い合わせが殺到しました。「YouTubeで見ました」「ブログを拝見しました」「他の不動産屋さんよりも詳細に情報が掲載されていたのでお問い合わせしました」といった声が多く寄せられました。

たしかに。防音という特色のある部屋探しをするなら、より詳しい方にお願いしたいです!

防音マンションの需要を感じるようになりました。テレワークが推奨されるようになり、以前は音に悩んでいなかった人々も自宅で仕事をするようになり、防音性が気になり始めたため、多くのお問い合わせをいただくようになりました。その後、なんとか状況を持ち直すことができました!

こんな時代だからこそ、防音マンションのニーズが上がってきたんですね!
音楽関係の方へのアプローチ方法の変更、時代の変化によって万事屋本舗さんは、防音マンションに特化した不動産屋さんへ変化したんですね!

実は最初は、防音マンションに特化した不動産業と言われることに抵抗を感じていました。ですが現在では…「当社は防音マンションに特化しております」と自信を持って言っています(笑)。さらに、YouTubeでも防音に関する動画が人気を集めています。

高木様が防音室で歌っている動画みました!最後声がカスカスになっていて、社長が体を張っている姿に好感が持てました!

あれ、7回ぐらい歌っているんです(笑)

お客様からの紹介も多数!

お客さんって記事から来られる方もいらっしゃると思うんですけど「紹介」とかもあるんですか?

お客様の中には、YouTuberの方が多いです。ただし、私は基本的にチャンネル名を尋ねることはありません。なぜなら、聞いてしまうとワクワクしてしまったりすることがあるからです(笑)。

世界的なバイオリニストさんや、登録者数100万人を超えるYouTuberの方とか、いろいろなお客様がいます。1時間ぐらいかけて内見します。防音の性能を時間をかけてご説明させていただいております。

YouTubeの始め方、成功させるコツを教えて下さい。

YouTubeを始めた時から、制作会社や専門のディレクターに依頼することは決めていました。

企業のYouTube活用として「適度な更新で100本動画をアップロードせよ」が、セオリーなんですけど、不動産屋さんってみんな投稿したことがないから、動画1本1万回再生くらいはされると勘違いしちゃうのと、飽きっぽくて挫折しちゃうんですよね。

しかも、不動産会社の社長さんって忙しいじゃないですか。そうすると20本ぐらいで「お問い合せが来ないしいいや」とか、「チャンネル登録者数3人だし……」と理由を付けてやめちゃうんです。
 
なので必ず制作会社やディレクターを入れることは重要です。その時たまたま社員の知り合いで、ディレクションをやってくれる人がいたので、その方に依頼しました。なのでコツは誰か動画に強いスタッフをいれて、めげずに更新することですね。

簡単な道のりではないけど、しっかり続ければ成果がでる……ってことでしょうか?

その通りです。そんなにすぐ伸びないと思った方がいいです。収益化まで3年かかりましたもん。3年間でお金はかかりましたけど、広告費として考えたり、「メディアを作れるので知名度が上がるし良くない?」と思いますね。

あとは社長がやらないとダメですね絶対。今後も面白いことをやっていけたらと思ってます。

今後のビジョンについて教えて下さい。

基本的には大きくしない。社員数は10名ですら嫌です。最大5~6名で、それ以上は増やしたくないです。

ビジョンをお聞きするとき、「会社を大きくしたい!」とかはお聞きしたことありますけど、「絶対に大きくしない!」は初めてです。

うちって結構尖っているところがあるじゃないですか。店舗に犬とか猫もいて自由にやっているので。

私たちの方針は「少ない人数で頑張る」ということです。管理業務も、自分たちの見える範囲で行い、一人ひとりのお客様に丁寧なサービスを提供しています。また、「自分たちはお客様との距離感を近く保ちたい」という理念もあります。

他にも、私たちが楽しそうに取り組んでいれば、お客様も楽しいと感じると思うんです。とにかく、楽しいことを追求しようと考えています。

将来のビジョンとしては、リゾートマンションを手頃な価格で購入し、自由にリフォームして、その過程を動画にするということも考えています(笑)。温泉街などにある物件を購入し、私たちが思うようにリフォームして動画にしたいです。「防音室を作るなんてどうだろう?」といったアイデアも出ています(笑)。私たちが面白いと思うことをみんなで共有し、実現していければと思っています。

絶対、面白いと思います。早く見たいです!

賃貸仲介業の「これから」について高木様の思いをお教えください。

将来的に賃貸は、単に「住む場所」というよりも「利用する場所」としての役割が増えると考えています。例えば従来の賃貸物件は、住む場所を固定したくない人や、まだ物件を購入できない人が、寝食するための場所としてのみ利用するものと捉えられていました。働く場所は会社であり、学ぶ場所は学校であり、寝食する場所は家など、それぞれの役割が明確に分かれていました。

しかしながら、現在は多様性の時代であり、学ぶことも働くことも家で行えるようになりました。オンラインで学習したり、オンラインで働いたりすることが一般的になっています。

このような変化の中で、今まで以上に防音へのニーズが高まっていると言えます。

住むというよりかは「使う」ものになってくるんですね!

そのため、単に賃貸物件として広告を出すだけでは十分ではなく、その物件が、具体的にどのような利用をできるのかを明確にアドバイスし、さらにお客様に寄り添うことが、賃貸仲介業において重要になっていくと考えています。

今よりもっと賃貸物件の特色を説明していくことが重要となってくるということですね。

私自身の経験から言えば、現在の世の中では「サラリーマンが主流」という状況がずっと続くとは限らないと感じています。特に防音マンションの仲介を通じてYouTuberの方々とお会いする機会がありますが、若い世代でも年齢に関係なく収益を上げることができる時代になっています。

一般的なワンルームなどが単に「住む場所」としてではなく、スタジオや作業部屋、アトリエなどとして「使われる場所」となっていくと考えています。

そのような状況になった際、お客様への提案方法については、単に「キッチンが新しいです」とか「おしゃれな白のフローリングです」といったご提案よりも、よりターゲットを明確に定めることが重要だと思います。私たちも現在、物件ごとにターゲットを明確に定めて取り組んでいます。

どのようなニーズやライフスタイルを持つ方なのか、明確にこちらがイメージすることで、より魅力的な物件として提供することができます。

高木さんが「個人的にやりたいこと」や「今後どうなりたいか」について教えて下さい

50代でリタイアしたいです。今42歳です(笑)。

それはなぜでしょうか?

賃貸仲介に携わる方って20代、30代が多いと思うんですよ。それはお客様と感覚が近いからだと思うんですね。実際に現場をやっていて思ったんですけど、30代40代になると管理業に移動する営業さんが多いんですけど、能力云々の問題じゃなく、単純にお客様と目線が合わなくなっていくからだと思うんです。

僕は、Googleで物事を調べますけど、今の子たちはSNSで調べるじゃないですか。中小企業なんて、だんだん独裁的になっていくので50代のおじさんがなにか言っててもよくならないと思うんです。

若い子に社長業は任せてしまって、僕は頑張ってアパ―トを建てたりしょうと思ってます。

もし、50代で引退された後の野望などはございますか?

賃貸仲介業としては大きくしないですけど、違う事業を始めたいです。エステサロンとか車の販売とか、グループ会社として5~6人の会社がいっぱいある感じですね。

「儲かるからやる」は絶対にせずに「好き」だからやっていきたいです。好きだと、根詰めて考えられますもんね。

これからも、高木さんのご活躍から目が離せません!
本日は、貴重なお話ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました!

■株式会社万事屋本舗■

〒174-0071
東京都板橋区常盤台4-11-10
リトルズトーンラシクラス平和公園1階
TEL:03-5609-7380
営業時間:10:00~19:00
(定休日:毎週水曜日・年末年始・夏季休暇)

さくらさん

坂東笑顔

この記事を書いた人

自然が大好きです。好きな食べ物は味噌煮込みうどんです。
みなさんに寄り添った記事を作っていきたいです。

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