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【2025年最新】不動産賃貸業界で役立つ資格5選!試験日や合格率・内容など解説

最終更新日:2026/01/05

記事公開日:2025/04/15

【2025年最新】不動産賃貸業界で役立つ資格5選!

③ファイナンシャル・プランニング技能士

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)は、お金に関する総合的な知識を持つ専門家としての国家資格です。

FPは家計のホームドクターとも呼ばれますが、実際は不動産運用設計や相続・事業承継設計など、不動産事業とは関係の深い領域をカバーするため、賃貸・売買・管理など、不動産に関わるなら業務領域に関わらず取得しておきたい資格です。

【公式サイト】日本FP協会

資格取得のメリットと業務で活用できるシーン

実務では、物件購入時の資金計画提案、住宅ローン選びのアドバイス、相続対策としての不動産活用提案などで活用できます。

どれも不動産実務では避けて通ることのできない相談ばかりであり、これらに対応できるかできないかで、依頼者からの信頼度は大きく変わります。ひいては、営業成果にも直結すると表現しても決して過言ではありません。

FPの資格を取得すると、多くのメリットを享受することができます。

・不動産購入に関わる資金計画のアドバイスができる
・税金や相続に関する基本的な知識が身につく
・住宅ローンの提案力が向上する
・幅広い金融知識でトータルな提案ができるようになる
・お客様からの信頼を獲得できる

一見「賃貸では不要かな」と思うかもしれません。しかし、家主さんもお客様と考えると軽視はできません。

とりわけ、家主さんは税金や相続について悩みを抱えているケースが多いため、相談に対してアドバイスができれば、個人としても会社としても大きな差別化を図ることができるでしょう。

FPの試験概要

FPの試験概要は以下のとおりです。

試験日2級:毎日受験可能(合格発表は翌月)
1級:令和7年9月14日(日曜日)
申込期限2級:随時受付
1級:令和7年7月17日~8月7日
試験会場2級:CBT試験のため、全国300箇所のテストセンターにて受講
1級:全国主要14都市の指定試験会場にて受験
試験形式1級:筆記記述式 20問
2級:学科60問(選択式)・実技40問(選択式・記述式)
受験手数料1級:20,000円
2級:11,700円
試験科目・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続、事業承継
・資産設計提案業務
合格率1級:82.4%(令和6年9月)
2級:学科44.4% 実技48.8%(令和7年1月)

※令和7年4月1日現在の情報です

特に押さえておきたいポイントと勉強を開始すべき時期

FP試験では、税制の最新動向・金融商品・不動産・ライフプランニングの知識が問われます。

特に税制は毎年変わるため、常に最新情報のチェックが必要です。合格に必要な勉強時間は2級で100〜200時間(3〜6ヶ月)、1級で300時間以上(6ヶ月〜1年)とされています。

効果的な勉強法としては、テキストで基礎を固めた後、過去問演習を繰り返し、計算問題に慣れることが重要です。資格試験の勉強と捉えるよりも、税金や金融に興味を持つことから始めると良いでしょう。

④管理業務主任者

管理業務主任者は、分譲マンションの管理業務を適切に実施するための国家資格です。分譲マンションの管理会社では、事務所ごとに一定数の管理業務主任者を置くことが法律で義務付けられているため、分譲マンションの管理業務を行うにあたっては外せない資格です。

【公式サイト】一般社団法人マンション管理業協会「管理業務主任者とは」

資格取得のメリットと業務で活用できるシーン

管理業務主任者の資格には、以下のようなメリットが存在しています。

・マンション管理における重要事項説明ができるようになる
・管理組合への提案力が向上する
・マンション管理の専門知識が身につく
・不動産管理業務の幅が広がる
・マンション管理会社への就職・転職に有利に働く

マンション管理会社には、事務所の規模に応じて国土交通省が定める人数の成年者である専任の管理業務主任者を設置することが法律で義務付けられています。

また、管理業務主任者には、下記4つの独占業務が存在しています。

・管理受託契約時の重要事項説明の実施
・重要事項説明書への記名
・管理受託契約書への記名
・管理事務に関する報告の実施

分譲マンションの管理を管理業務主任者の資格なくして行うのは不可能であるため、マンション管理業に興味がある人は取得しておきたい資格です。

管理業務主任者の試験概要

管理業務主任者の試験概要は以下のとおりです。

試験日毎年12月の第1日曜日
申込期限Web申込:8月上旬から9月下旬
郵送申込:8月上旬から8月下旬
試験会場全国主要8都市にて受験
※令和6年度実績より
試験形式50問 選択式
受験手数料8,900円(令和6年度)
試験科目・管理事務の委託契約に関すること
・管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
・建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
・マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
・上記のほか、管理事務の実施に関すること
合格率21.3%(令和6年度)

※令和7年4月1日現在の情報です

令和7年の試験概要については、令和7年6月上旬に官報への記載およびホームページへの記載をもって公表されます。受験にあたっては、正しい情報をご確認ください。

特に押さえておきたいポイントと勉強を開始すべき時期

管理業務主任者試験は、大きく出題範囲を以下のように分類することが可能です。

①法令関連の知識(区分所有法、民法、マンション管理適正化法、標準管理規約など)
②実務的な管理知識(標準管理委託契約書、会計処理など)
③建築および設備に関する技術的知識

法令関連では、どの試験でもいえることですが数字をしっかりと押さえることが重要です。興味を持ちづらい分野であるがゆえに、時間をかけて学習する必要があります。

おすすめの方法は、まずは言葉アレルギーをなくすこと。
いきなり問題から解くのではなく、言葉の意味をしっかりと理解する時間を取ることで、この分野へのアレルギー自体をなくすことができ、勉強もはかどるでしょう。

また、興味を持ちやすい建築や設備に関する分野は、深入り禁物です。試験範囲が広範にわたるため、すべてを網羅することがほぼ不可能だからです。過去問をベースにコラムを読むような感覚でテキストを何度も読み進めることで、自ずと暗記すべきワードを覚えている、という形が理想的です。

合格には300時間の勉強が必要とされていますので、遅くとも試験の半年前から勉強を始めておきましょう。

⑤マンション管理士

マンション管理士は、マンション管理に関する相談やアドバイスを行う専門家としての国家資格です。管理組合の運営や管理規約の見直しなど、マンション管理の様々な場面でサポートを行います。

【公式サイト】公益財団法人マンション管理センター「マンション管理士試験」

資格取得のメリットと業務で活用できるシーン

マンション管理士の資格取得には、多くのメリットが存在しています。

・マンション管理会社でのキャリアアップにつながる
・管理組合からの信頼獲得につながる
・マンション管理に関する総合的な知識が身につく
・マンションデベロッパーでも活躍できる

マンション管理士には法律上の独占業務はありません。しかし、マンションのストック増加と居住者の高齢化に伴い、その専門知識への需要は高まっています。

管理組合が役員不足や活動停滞などの課題に直面している現状があり、適正な運営を維持するには居住者主体の管理だけでは限界があります。そのため、マンション管理士による専門的支援が不可欠になってきているのです。

これら、マンション管理が抱えるさまざまな問題に対して、法令や実務に精通したプロとして活躍できる点が、この資格の大きな魅力です。

マンション管理士の試験概要

マンション管理士の試験概要は以下のとおりです。

試験日毎年11月最終日曜日
申込期限Web申込:令和7年8月1日(金曜日)から9月30日(火曜日)
郵送申込:令和7年8月1日(金曜日)から8月29日(金曜日)

申込期限は予定ですので、変更になる可能性があります。詳細は公式ホームページより正しい情報をご確認ください。
試験会場全国主要8都市の周辺都市、合計12地域で受験
※令和6年度実績より
試験形式50問 選択式
受験手数料9,400円(令和6年度)
試験科目・マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
・管理組合の運営の円滑化に関すること
・マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
・マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
合格率12.7%(令和6年度)

※令和7年4月1日現在の情報です

令和7年の試験概要については、令和7年6月上旬に官報への記載およびホームページへの記載をもって公表されます。受験にあたっては、正しい情報をご確認ください。

特に押さえておきたいポイントと勉強開始すべき時期

お気づきの人もいると思いますが、マンション管理士と管理業務主任者は試験範囲が極めて類似しています。そのため、ダブル受験・ダブル合格を目指す人も少なくありません。

しかし、両者には難易度の点で違いがあり、マンション管理士のほうが難易度が高いとされています。管理業務主任者の合格に必要な勉強時間が300時間とされているところ、マンション管理士では500時間の勉強が必要と言われています。

そのため、まずは管理業務主任者の勉強を始め、管理業務主任者試験に合格してから翌年にマンション管理士を受験する、というルートが現実的でしょう。

もしも単年度でダブル受験・ダブル合格を達成したいと考えるのであれば、マンション管理士ではより深い理解度が求められるため、1年前から準備をしておきたいところです。

不動産の資格を取得して専門性を武器に成長しよう

不動産業界で活躍するための5つの重要資格について詳しく解説してきました。

いずれの資格もそれぞれに特徴があるため、キャリアプランや興味に合わせて選択するとよいでしょう。

ただし、資格取得は決してゴールではなく、専門知識を身につけるためのスタート地点に過ぎません。取得した知識を実務で活かし、お客様からの信頼を獲得することが目的であることを忘れないようにしましょう。

資格取得は簡単ではありませんが、計画的な学習と継続的な努力によって必ず達成できる目標です。ぜひ今年こそ資格取得に挑戦して、あなたのキャリアに新たな可能性を切り開いてみませんか。

※本記事に掲載している各資格試験の内容は、予告なく変更される場合があります。最新かつ正確な情報については、各試験の公式ホームページにて必ずご確認ください。

ライター紹介ks

ks

この記事を書いた人

不動産会社に勤務、大学卒業から不動産業に20年従事、現在は現場を離れ経営企画の立場から全社的な統括を行う。現在は兼業ライターとして、不動産関連の記事を執筆中。

■現在の職業/肩書き/資格など
経営企画 宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
総合不動産企業 経営企画室 室長

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