記事公開日:2022/07/07
最終更新日:2022/09/18
ビジネスマンとして働きだすと、職場内で「ビジネス用語」を耳にすることが増えてきます。意味の知らない用語をその都度調べていては、業務に支障をきたすかもしれません。
そこで今回は、ビジネスマンが覚えておくべき基礎的なビジネス用語を45個解説します。日常的に使用される用語も多いので、まとめて理解・習得しておきましょう。特に新社会人や営業未経験といった人は、社内だけではなく取引先との商談でもスムーズに会話できるよう、あらかじめ把握しておくことをおすすめします。
職場でよく使うカタカナのビジネス用語45種を解説します。ビジネスシーンで使用される単語の意味を解説するので、業務をスムーズに進められるよう理解・習得しておきましょう。
まずは、あ行のビジネス用語から解説していきます。すでに知っている単語もあるかもしれませんが、あらためて見直していきましょう。
アイスブレイクとは、初対面の際にお互いの緊張感をやわらげる会話や行動です。ビジネスシーンにおいては、以下のように活用します。
アウトソーシングとは、自社業務に必要な人材・技術などを外部委託・調達することです。「外注」「派遣」などアウトソーシングと似た言葉はあるものの、それぞれ意味が異なるので理解しておきましょう。
アサインとは、「割り当て」「任命」などを意味する言葉です。
ASAP(アサップ)とは、「as soon as possible(できるだけ早く)」の略語です。誰かに仕事を依頼するとき、対応を求める際などに使います。
アジェンダとは「行動計画」という意味で、ビジネスシーンにおいては業務の予定やプロジェクトの進行計画などを指します。
アテンドとは、「誰かに付き添う」「接待する」などの意味を指します。来客時の対応や誰かを案内する際に使用する言葉です。
アポとはアポイントメントの略語で、「約束」を意味します。主に、打ち合わせや商談の約束を取り付ける際などに使用する言葉です。
アライアンスとは、企業間での連携や協力体制などを意味します。M&Aとは意味が異なるため、それぞれの違いを理解しておきましょう。
インセンティブとは、ビジネスシーンにおいて「成果報酬」や「報奨金」などの意味です。不動産営業の場合、自身の売上に対するインセンティブ(成果報酬)が発生します。ボーナス(賞与)とは意味が異なるので、それぞれの違いを見ていきましょう。
エスカレーションとは、上司への「報告」「要請」など下から上へアプローチするという意味です。顧客からのクレームやトラブル発生時の対応など、上司から指示を仰ぐために使われます。
エビデンスとは、裏付けとなる「証拠書類」「記録」のことを指します。メールや請求書、議事録などをエビデンスとして残し、後に起こりうるトラブルを未然に防ぐものです。
OJTとは、先輩や上司に付いて業務における能力を養う、新人社員の研修方法のひとつです。マニュアルではわからないノウハウを吸収できる研修方法であり、知識を自身のスキルとして落とし込む効果に期待できます。
オンスケとは、スケジュール通りに業務や作業が進んでいる際に使う言葉です。ビジネスシーンにおいては、業務やプロジェクトなどの進捗確認・報告などで使用されます。
次に、か行のビジネス用語を7個解説します。営業マンなら知っておきたい単語もたくさんあるので、あ行の単語と一緒に少しずつ覚えていきましょう。
クライアントとは「顧客」「取引先」などを意味する言葉で、仕事の依頼や受注を受けた際、相手方の企業・個人に対して使用します。
クロージングとは「商談成立」「契約締結」など、業務における最終段階を指します。不動産営業の場合、物件の売買・賃貸などで顧客との契約締結の際に使われます。
KPI(重要業績評価指標)とは、目標達成に向けた進捗を具体的な数値で示す指標です。セールスにおいては、成約数や訪問回数、受注件数などに目標値を設定します。目標値に対する現時点での達成度を把握できれば、営業戦略や方針を変更してスピーディーに対応できます。
コアコンピタンスとは、自社ならではの「能力」「事業」を指す言葉です。他社には真似できない企業の中核となる力として定義されており、ビジネスシーンでは以下のような使われ方をします。
コミットとは、結果への「約束」「積極性」などの意味を指します。責任を持って約束を取り付け、相応の覚悟で取り組む姿勢という重みのある言葉です。類似する言葉として、プロミスやフルコミットなどがあるため、それぞれの違いについても理解しておきましょう。
コンセンサスとは、全員または複数人の意見が一致するという意味です。ビジネスシーンでは合意を得るという意味でも使われ、社内の部署や得意先などから合意を得て仕事を進める際に使用します。
コンプライアンスとは、「法令遵守」という意味です。企業としての信用を失わないよう、社会のルールや法律などに合わせて社内規定・研修などを行います。
続いて、さ行のビジネス用語を解説します。代表的なのは2つなので、覚えるのにそれほど時間がかからないかもしれません。
サマリーとは、「概要」「要約」などを意味します。大量のデータやボリュームのある文章を短くまとめる際に使用されます。
スキームとは、計画の枠組みや戦略、構想などの意味があります。単なる計画(プラン)ではなく、目標達成に必要な計画の枠組み・仕組みです。
次はた行のビジネス用語を解説します。こちらも3つだけなので、さ行の用語と一緒に押さえておくようにしましょう。
タスクとは、割り当てられた「仕事」「作業」などの意味があります。プロジェクトや会議の作業工程を最小単位に区切る際にも使われる言葉です。
テレコとは、「互い違い」「入れ違い」といった意味の言葉です。ビジネスシーンにおいては、作業手順や資料ページなどが間違っている際に使われます。
デフォルトとは、「債務不履行」「当たり前になっていること・もの」などを指します。業種やシーンによって使われ方が異なるものの、営業職の場合は「素の状態」という意味で使用されます。
た行の次はな行のビジネス用語を覚えましょう。2つご紹介しますので、それぞれの特徴を押さえておいてください。
ナレッジとは、企業の利益に繋がる知識や情報という意味です。個人が習得した知識・スキルではなく、企業にとって付加価値のある知識・情報でなければなりません。
NRとはノーリターンの略語で、「帰社せずに直帰する」という意味です。営業職の場合、外回りへ出る際に自分の行動管理表などへNRと記載します。
次に、は行のビジネス用語を10個解説していきます。営業マンならではの単語もあるので、詳しく見ていきましょう。
バッファとは、「余裕を持たせる」「予備を用意する」といった意味で使われる言葉です。バッファの対象は幅広く、時間や人材、お金なども含まれます。
BtoCとは「ビジネスtoカスタマー」の略語であり、企業が一般消費者を対象としてビジネスを行うことです。たとえば、マンションやアパートなどの居住用賃貸物件を仲介する不動産業者は、BtoCのビジネスモデルといえます。
BtoBとは「ビジネスtoビジネス」の略語であり、消費者ではなく企業に対してビジネスを行うことです。不動産業界であれば、企業向けの不動産販売や土地の確保などがBtoBとして挙げられます。
PDCAとは、以下4つのサイクルを回して業務改善を目指す手法です。
PDCAサイクルを回すことで、見えていない課題・問題が浮き彫りになり、業績アップや目標達成などを実現できます。
フィックスは「決定」「確定」などを意味する言葉で、スケジュールや資料作成などを最終決定する際に使用されます。
フィードバックには、相手に「評価」「意見」を伝えるという意味があります。そのため、資料や原稿、企画などを作成した際、上司・先輩からアドバイスをもらうこともフィードバックです。
フェーズとは「段階」「局面」を意味する言葉で、業務・プロジェクトなどの進捗工程を区切る際に使用します。フェーズで区切ることにより、進捗の遅れや優先順位などが明確化されます。
ブランディングとは企業の魅力やイメージを形作り、企業価値をアップさせる戦略です。手法は多種多様で、ロゴマークやキャッチコピーなどを使ってブランドイメージを確立させる方法もあります。
ブレストとはブレインストーミングの略語で、グループディスカッションにおける手法のひとつです。複数人が自由に意見を出し合い、アイデアを形作っていきます。
ベネフィットとは「恩恵」「利益」を意味する言葉で、ビジネスシーンにおいては商品・サービスを購入した顧客が得られる恩恵を意味します。メリットと意味が異なるため、それぞれの違いも理解しておきましょう。
続いて、ま行のビジネス用語をご紹介します。日常会話でも使っている用語もあるので、比較的覚えやすいかもしれません。
マストとは「絶対」「必須」という意味で、避けては通れない業務・要件などがある際に使用します。
メソッドとは「方法」「方式」という意味で、○○メソッドというような使われ方もします。たとえば、前述したPDCAサイクルは業務改善メソッドです。
メンターとは「指導者」という意味で、新人社員をサポートする制度としても存在します。前述したOJTとは内容・目的が異なるので、それぞれの意味を理解しましょう。
最後に、ら行のビジネス用語を6つご紹介します。使用頻度が高い単語も多いので、意味を取り違えなよう注意してください。
リスクヘッジとは、想定される「危険」を防ぐという意味を指します。リスクの洗い出しを行って発生頻度や損失を分析し、具体的な防止対策を講じるまでがリスクヘッジです。
似た言葉に「リスクマネジメント」がありますが、リスクヘッジとは意味合いが異なるので違いを理解しておきましょう。
リスケとは「リスケジュール」の略語で、計画・日程の再調整という意味があります。表現がカジュアルなので、取引先や顧客相手には使用を控えましょう。
リテラシーとは、「理解力」「応用力」などの意味があります。○○リテラシーという形で表現されることもあり、状況によってリテラシーの対象は変化します。
リマインドとは「再確認」「通知する」といった意味があり、打ち合わせや商談のスケジュール確認などで使用されます。
レスポンスには「返事」「応答」などの意味があります。たとえば営業職の場合、メールの返信や顧客からの反応について説明する際に使う方も珍しくありません。
ローンチとは、自社の新商品・サービスを世の中へ「公開」「発表」することです。開発のスタートや企画段階で発表するのではなく、顧客への提供開始の際にローンチという言葉を使用します。
ビジネス用語は多種多様で、活用シーンによって意味が変わる言葉も少なくありません。各用語の意味・ニュアンスを理解して、スムーズに会話できるよう準備しましょう。
注意点として、用語によっては和製英語も含まれています。イメージする言葉とは意味が異なる可能性もあるため、ビジネスシーンにおける表現を理解しておいてください。