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【基礎編】覚えておくべきカタカナのビジネス用語70選+賃貸仲介用語19選!

記事公開日:2022/07/07

最終更新日:2024/01/11

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賃貸仲介営業マンとして働きだすと、職場内やお客様との会話の中で「ビジネス用語」を耳にすることが増えてきます。意味の知らない用語をその都度調べていては、業務に支障をきたすかもしれません。

特に賃貸仲介営業マンは、社内で賃貸物件にまつわる商談や話合いのなかで、専門的な用語を用いる場面が多いです。そのなかで、知らないビジネス用語があり、わざわざ調べていたらキリがないので、よく頻出する用語を先に押さえておくのがおすすめです。
そこで今回は、賃貸仲介営業マンとして覚えておくべき基礎的なビジネス用語を89個解説します。賃貸仲介営業の現場などで日常的に使用される用語も多いので、まとめて理解・習得しておきましょう。特に新社会人や営業未経験といった人は、社内だけではなく取引先との商談でもスムーズに会話できるよう、あらかじめ把握しておくことをおすすめします。

※下記の関連記事では新人営業研修・人材育成を成功させるためのポイントやアイデアを紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。

職場でよく使うカタカナのビジネス用語70選

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職場でよく使うカタカナのビジネス用語70個を解説します。ビジネスシーンで使用される単語の意味を解説するので、業務をスムーズに進められるよう理解・習得しておきましょう。

あ行

まずは、あ行のビジネス用語から解説していきます。すでに知っている単語もあるかもしれませんが、あらためて見直していきましょう。

アイスブレイク

アイスブレイクとは、初対面の際にお互いの緊張感をやわらげる会話や行動です。ビジネスシーンにおいては、以下のように活用します。

<アイスブレイクの例>
  • 業界内の話題:最近は○○社で○○の新規開発が進んでいますね
  • 地域や周辺の話題:この辺りでおすすめのレストランがあれば教えていただけませんか

アウトソーシング

アウトソーシングとは、自社業務に必要な人材・技術などを外部委託・調達することです。「外注」「派遣」などアウトソーシングと似た言葉はあるものの、それぞれ意味が異なるので理解しておきましょう。

<アウトソーシング・外注・派遣の違い>
  • アウトソーシング:外部委託先の企業が業務の指揮を執って、課題発見や解決、企業の成長などへ繋げる
  • 外注:コスト削減を目的に、決められた範囲の業務のみを遂行してもらう
  • 派遣:必要な人材を派遣してもらい、業務に関する指示や指導は依頼元がすべて行う

アグリー

アグリーとは「賛成する」「同意する」という意味です。会議などの場面で意思表示をするときに使います。反対を意味する言葉は「ディスアグリー」ですが、日本では一般的に「アグリーできません」と表現することが多いです。

<アグリーの使用例>
  • 会議の場面:私もその意見にアグリーです。
  • 会話中:その考え方にはアグリーしかねます。

アサイン

アサインとは、「割り当て」「任命」などを意味する言葉です。

<アサインの使用例>
  • プロジェクトへの割り当て:本プロジェクトには〇〇部をアサインします
  • 役職の任命:新しい支店の店長には〇〇さんをアサインしました

ASAP(アサップ)

ASAP(アサップ)とは、「as soon as possible(できるだけ早く)」の略語です。誰かに仕事を依頼するとき、対応を求める際などに使います。

<ASAPの使用例>
  • 資料作成を依頼:今日の会議で使う資料ですが、ASAPで準備しておいてください
  • 相手に回答を要求:○○社にはASAPで回答してもらおう

アジェンダ

アジェンダとは「行動計画」という意味で、ビジネスシーンにおいては業務の予定やプロジェクトの進行計画などを指します。

<アジェンダの使用例>
  • プロジェクトの計画:今回のプロジェクトにおけるアジェンダを発表します
  • 会議の予定表:来週の社内会議のアジェンダを作成しておいて

アジャスト

アジャストとは「調節する」「調整する」という意味で使われるケースが多いですが、争いごとを「調停する」という意味もあります。

<アジャストの使用例>
  • 会議の場面:隔たりがあった両者の意見をアジャストできた。
  • 会議の予定:出席者20人のスケジュールをアジャストしなければならない。

アテンド

アテンドとは、「誰かに付き添う」「接待する」などの意味を指します。来客時の対応や誰かを案内する際に使用する言葉です。

<アテンドの使用例>
  • 来客時の対応:明日来られる○○様のアテンドお願いします
  • 案内する場合:新入社員の研修にアテンドしてきます

アプローチ

アプローチとは「近づく」「交渉をもちかける」「仕掛ける」という意味で使うことが多い言葉です。しかし、建築用語で使われるときは、道路から玄関までの通路を意味します。

<アプローチの使用例>
  • お客様への対応:最初のアプローチが重要です。
  • 建築用語:この物件は、エントランスまでのアプローチが長いのが特徴です。

アポ

アポとはアポイントメントの略語で、「約束」を意味します。主に、打ち合わせや商談の約束を取り付ける際などに使用する言葉です。

<アポの使用例>
  • 打ち合わせの約束:明日、○○様との打ち合わせのアポを取ってきます
  • 相手への確認:恐れ入りますが、アポイントメントはお取りいただいていますか?

アライアンス

アライアンスとは、企業間での連携や協力体制などを意味します。M&Aとは意味が異なるため、それぞれの違いを理解しておきましょう。

<アライアンスとM&Aの違い>
  • アライアンス:複数の企業が互いの利益追求のために協力・提携する
  • M&A:企業の合併、買収

イシュー

イシューとは、ビジネスの場面では「問題」「課題」や「論点」を意味し、議論の場面で使われることが多い言葉です。

<イシューの使用例>
  • 議論の場面:イシューがずれているようなので、今一度明確にする必要がある。
  • 個人の課題:当面のイシューは基礎を固めることです。

インセンティブ

インセンティブとは、ビジネスシーンにおいて「成果報酬」や「報奨金」などの意味です。不動産営業の場合、自身の売上に対するインセンティブ(成果報酬)が発生します。ボーナス(賞与)とは意味が異なるので、それぞれの違いを見ていきましょう。

<インセンティブとボーナスの違い>
  • インセンティブ:社員個人の成績に対して支払われる報酬
  • ボーナス:企業の業績によって額が変動する報酬

インポッシブル

インポッシブルは「不可能なこと」や「ありえないこと」を意味します。有名な映画のタイトルでも使われているので、意味自体は知っている人が多いのではないでしょうか。

<インポッシブルの使用例>
  • 納期について:3日後の納期はインポッシブルといわざるを得ない
  • プレゼンの提出期限:今日中に提出なんていわれてもインポッシブルだよ。

ウィンウィン

英語の「win」を重ねて「双方が勝つ」、つまり自分と相手の双方にメリットがあることを意味します。しかし、契約の場面など、真剣な場面で相手に使うのはおすすめしません。身内で使う言葉だと心がけましょう。

<ウィンウィンの使用例>
  • 取引先との関係性:○社とはウィンウィンの関係である。
  • 最大のテーマ:お客様とウィンウィンの状態になれば成功である

エスカレーション

エスカレーションとは、上司への「報告」「要請」など下から上へアプローチするという意味です。顧客からのクレームやトラブル発生時の対応など、上司から指示を仰ぐために使われます。

<エスカレーションの使用例>
  • 顧客対応の場合:○○様からのクレームが入っているのですが、エスカレーションしてもよろしいでしょうか
  • 上司への相談を促す:○○さんにエスカレーションした方がいいよ

エビデンス

エビデンスとは、裏付けとなる「証拠書類」「記録」のことを指します。メールや請求書、議事録などをエビデンスとして残し、後に起こりうるトラブルを未然に防ぐものです。

<エビデンスの使用例>
  • 議事録の確認:会議のエビデンス資料を用意しておいてください
  • 商談における資料(見積書や契約書など):○○様との商談でエビデンスを忘れないように

OJT(オージェイティー)

OJTとは、先輩や上司に付いて業務における能力を養う、新人社員の研修方法のひとつです。マニュアルではわからないノウハウを吸収できる研修方法であり、知識を自身のスキルとして落とし込む効果に期待できます。

<OJTの使用例>
  • 新人研修の告知:来週の研修はOJTにて行います
  • 研修用資料の作成:OJT用のマニュアル作成をお願いします

オピニオン

オピニオンとは「意見」「見解」を意味します。オピニオンを単独で使うよりも「セカンドオピニオン」や「パブリックオピニオン」など、○○オピニオンとして使うことが多いようです。

<オピニオンの使用例>
  • セカンドオピニオン:1人の意見だけでは決断できないので、セカンドオピニオンを求めたい。
  • パブリックオピニオン:パブリックオピニオンを調査してから、最終判断をしたい。

オンスケ

オンスケとは、スケジュール通りに業務や作業が進んでいる際に使う言葉です。ビジネスシーンにおいては、業務やプロジェクトなどの進捗確認・報告などで使用されます。

<オンスケの使用例>
  • 進捗報告:プロジェクトは今のところオンスケで進んでいます
  • 進捗確認:○○の件、オンスケですか?

か行

次に、か行のビジネス用語を9個解説します。営業マンなら知っておきたい単語もたくさんあるので、あ行の単語と一緒に少しずつ覚えていきましょう。

キャパシティ

キャパシティとは「容量」「収容能力」や「作業量」などを意味する言葉です。会場などの場合は収容人数を意味しますが、ビジネスの場面では受け入れられる仕事量や作業能力を意味し、省略して「キャパ」という場合もあります。

<キャパシティの使用例>
  • 仕事量:もう余裕がなくキャパシティ(キャパ)オーバーの状態です。
  • 収容人数:あの会場のキャパシティは200人です。

クリア

クリアとは「条件を満たす」「基準を超える」などを意味する言葉です。「ゲームをクリアする」など、ビジネスの場面以外でも日常的に使われています。

<クリアの使用例>
  • 条件について:お客様の条件をクリアする物件を探す。
  • 掲げた目標について:今回の目標を全員クリアできました。

クライアント

クライアントとは「顧客」「取引先」などを意味する言葉で、仕事の依頼や受注を受けた際、相手方の企業・個人に対して使用します。

<クライアントの使用例>
  • 商談に向かう場合:今日はクライアント先に向かって○○の件について詳細を詰めていきます
  • 約束を取り付ける場合:クライアントとのアポを取っておいてください

クロージング

クロージングとは「商談成立」「契約締結」など、業務における最終段階を指します。不動産営業の場合、物件の売買・賃貸などで顧客との契約締結の際に使われます。

<クロージングの使用例>
  • 商談成立へ向けた最終確認:○○様との商談の件、契約できるように気合を入れてクロージングしてね
  • 業務の進捗確認:見積もり提示から2週間経ったけど、クロージングできそう?

KPI(ケーピーアイ)

KPI(重要業績評価指標)とは、目標達成に向けた進捗を具体的な数値で示す指標です。セールスにおいては、成約数や訪問回数、受注件数などに目標値を設定します。目標値に対する現時点での達成度を把握できれば、営業戦略や方針を変更してスピーディーに対応できます。

<KPIの使用例>
  • 社内へのスローガン:KPIを意識して、社内一丸で目標達成に取り組みましょう
  • 後輩へのアドバイス:トップ営業マンは個人でKPIを設定しているから、○○さんも見習ってみてね

コアコンピタンス

コアコンピタンスとは、自社ならではの「能力」「事業」を指す言葉です。他社には真似できない企業の中核となる力として定義されており、ビジネスシーンでは以下のような使われ方をします。

<コアコンピタンスの使用例>
  • 会議中の発言:新規事業を立ち上げるうえで、我が社のコアコンピタンスをあらためて再確認すべき
  • 競合他社の分析:○○社の技術はコアコンピタンスといえます

コミット

コミットとは、結果への「約束」「積極性」などの意味を指します。責任を持って約束を取り付け、相応の覚悟で取り組む姿勢という重みのある言葉です。類似する言葉として、プロミスやフルコミットなどがあるため、それぞれの違いについても理解しておきましょう。

<コミット・プロミス・フルコミットの違い>
  • コミット:責任の重みが強い言葉
  • プロミス:形式的な約束を取り付ける際に使う言葉
  • フルコミット:最大限努力して責任を全うする際に使う言葉

コンセンサス

コンセンサスとは、全員または複数人の意見が一致するという意味です。ビジネスシーンでは合意を得るという意味でも使われ、社内の部署や得意先などから合意を得て仕事を進める際に使用します。

<コンセンサスの使用例>
  • 得意先から合意を得る:○○社からのコンセンサスは取れていますか?
  • 会議で使用する:コンセンサス方式で会議を進めましょう 

コンプライアンス

コンプライアンスとは、「法令遵守」という意味です。企業としての信用を失わないよう、社会のルールや法律などに合わせて社内規定・研修などを行います。

<コンプライアンスの使用例>
  • 社内研修について:新人のコンプライアンス研修を行います
  • 社内規定について:我が社でもコンプライアンス意識を高めるべきです

さ行

続いて、さ行のビジネス用語を解説します。代表的なのは4個なので、覚えるのにそれほど時間がかからないかもしれません。

サマリー

サマリーとは、「概要」「要約」などを意味します。大量のデータやボリュームのある文章を短くまとめる際に使用されます。

<サマリーの使用例>
  • 会議内容について:会議内容のサマリーを各部署に共有しておくことを忘れないように
  • 売上データについて:先月分の売上のサマリーを出しておいてください

スキーム

スキームとは、計画の枠組みや戦略、構想などの意味があります。単なる計画(プラン)ではなく、目標達成に必要な計画の枠組み・仕組みです。

<スキームの使用例>
  • 業務の進捗確認:来週の会議までにスキームを完成させてください
  • 会議での提案:自社でも○○社のような強固なスキームが必要です

スタディ

スタディとは、直訳すると「勉強する」ですが、ビジネスの場面では「よく考える」「検証する」という意味で使われます。ケース+スタディで「ケーススタディ」にして使われることも多い言葉です。検証を行い、理論を導き出すという意味合いになります。

<スタディの使用例>
  • 交渉の場面:この件についてはスタディしてから回答させていただきます。
  • ケーススタディ:ケーススタディを重ねて、解決方法を探ろう。

ゼロベース

ゼロベースとは「ゼロの状態から始める」「最初からやり直す」などの意味があり、再出発を意味する言葉です。

<ゼロベースの使用例>
  • 企画について:この案件はゼロベースで見直す必要がある。
  • 話し合いの場面:今まで話し合いを重ねてきましたが、ゼロベースで考え直したい。

た行

次はた行のビジネス用語を解説します。こちらも6個だけなので、さ行の用語と一緒に押さえておくようにしましょう。

タイト

タイトとは、直訳すると「堅い」「きつい」などを意味する言葉です。しかし、ビジネスシーンで使う場合は、スケジュールなどが詰まっていて厳しい状況を意味します。

<タイトの使用例>
  • スケジュール管理:タイトなスケジュールになりそうなので、気を引き締めて頑張ります。
  • 工事現場:タイトな工期になりそうですが、計画通りに完成できそうですか。

タスク

タスクとは、割り当てられた「仕事」「作業」などの意味があります。プロジェクトや会議の作業工程を最小単位に区切る際にも使われる言葉です。

<タスクの使用例>
  • 進捗の報告:今日のタスクは16:00に完了します
  • 会議について:会議のタスク整理をお願いできますか

テレコ

テレコとは、「互い違い」「入れ違い」といった意味の言葉です。ビジネスシーンにおいては、作業手順や資料ページなどが間違っている際に使われます。

<テレコの使用例>
  • 納品物の間違い:○○社の品物をテレコで納品してしまった
  • データの間違い:この2つのデータ、テレコになっていませんか

ディスカッション

ディスカッションとは「議論」や「討論」を意味する言葉です。複数の人数で、意見を交わす場面などで使われます。

<ディスカッションの使用例>
  • 面接の場面:10分のグループディスカッションで意見をまとめてください。
  • 問題が起きた場面:まず担当者同士でディスカッションの時間を作りましょう。

デフォルト

デフォルトとは、「債務不履行」「当たり前になっていること・もの」などを指します。業種やシーンによって使われ方が異なるものの、営業職の場合は「素の状態」という意味で使用されます。

<デフォルトの使用例>
  • 顧客への注意喚起:弊社の商品はデフォルトのまま使用しても問題ございません
  • 社内での日常会話:○○社の社長は怒りっぽいのがデフォルトですよね

ドキュメント

ドキュメントとは「文書」や「書類」を意味し、一般的にWordやExcelを利用して作成した文書などを指します。特にGoogleドキュメントはクラウド上で文書を作成できるので、複数人で管理するのに便利なアプリケーションです。

<ドキュメントの使用例>
  • 提出物:Googleドキュメントで作成し、明日までに提出してください。
  • 記録を残す:ドキュメント形式で記録を残してください。

な行

た行の次はな行のビジネス用語を覚えましょう。3個ご紹介しますので、それぞれの特徴を押さえておいてください。

ナレッジ

ナレッジとは、企業の利益に繋がる知識や情報という意味です。個人が習得した知識・スキルではなく、企業にとって付加価値のある知識・情報でなければなりません。

<ナレッジの使用例>
  • 部下との会話:今回の成果を見るに、君のナレッジは会社への貢献度が高いね
  • 面接中の会話:あなたのナレッジがあれば、我が社はさらに飛躍できそうです

ニュートラル

ニュートラルとは「中立」や「中間的」を意味する言葉です。なお、車を運転する場面において、ニュートラルは「ギアが入っていない状態」をいいます。

<ニュートラルの使用例>
  • 相手との関係性:○○氏とはニュートラルな関係性を保ちたいと思っている。
  • 職場での関係性:職場ではニュートラルな気持ちでいることが重要です。

NR

NRとはノーリターンの略語で、「帰社せずに直帰する」という意味です。営業職の場合、外回りへ出る際に自分の行動管理表などへNRと記載します。

<NRの使用例>
  • 予定の確認:○○さんはNRなので、今日は戻らないそうです
  • 予定の報告:今日は直帰する予定なので、スケジュールボードにNRと書いておいてもらえますか

は行

次に、は行のビジネス用語を14個解説していきます。営業マンならではの単語もあるので、詳しく見ていきましょう。

バッファ

バッファとは、「余裕を持たせる」「予備を用意する」といった意味で使われる言葉です。バッファの対象は幅広く、時間や人材、お金なども含まれます。

<バッファの使用例>
  • 予算に対して使う:今回の予算案には十分なバッファも持たせてあります
  • 在庫に対して使う:バッファまで出荷してしまったので、在庫補充が必要です

ハンドリング

ハンドリングとは「操作」「対応」や「管理する」を意味する言葉です。ITの分野では、プログラミングなど特定の状況に対応するときにも、ハンドリングといいます。車を運転する場面では、そのままの意味で「ハンドル操作」を意味します。

<ハンドリングの使用例>
  • 仕事の内容:この事案はハンドリングが難しいので、注意が必要である。
  • 仕事の内容:気をつけてハンドリングを続けてください。

BtoC(ビートゥーシー)

BtoCとは「ビジネスtoカスタマー」の略語であり、企業が一般消費者を対象としてビジネスを行うことです。たとえば、マンションやアパートなどの居住用賃貸物件を仲介する不動産業者は、BtoCのビジネスモデルといえます。

<BtoCの使用例>
  • 会議中の会話:BtoCの販売事業を促進するべく、新規顧客獲得に乗り出しましょう
  • 自社PR:弊社はBtoC向けのサイト制作に注力してきましたので、御社の広報活動にもお力になれるかと思います

BtoB(ビートゥービー)

BtoBとは「ビジネスtoビジネス」の略語であり、消費者ではなく企業に対してビジネスを行うことです。不動産業界であれば、企業向けの不動産販売や土地の確保などがBtoBとして挙げられます。

<BtoBの使用例>
  • 会議中の会話:弊社のBtoBビジネスは売上が順調に伸びているので、品質改善にもコストとリソースを割いていきましょう
  • 企画の採用:私のBtoB向けサービスが企画会議で採用された

PDCA(ピーディーシーエー)

PDCAとは、以下4つのサイクルを回して業務改善を目指す手法です。

<PDCAサイクル>
  • P(プラン):計画を練る
  • D(実行):計画を実行する
  • C(評価):実行内容を評価して分析する
  • A(改善):評価・分析内容から今後の改善方法を検討する

PDCAサイクルを回すことで、見えていない課題・問題が浮き彫りになり、業績アップや目標達成などを実現できます。

<PDCAサイクルの使用例>
  • 上司からの指示:PDCAサイクルを回して来月の目標を達成させてください
  • 先輩から後輩へのアドバイス:失敗をそのままにするのではなく、PDCAサイクルを回すことが大事だよ

フィックス

フィックスは「決定」「確定」などを意味する言葉で、スケジュールや資料作成などを最終決定する際に使用されます。

<フィックスの使用例>
  • スケジュール調整:商談スケジュールをフィックスします
  • 商談:今回の商談はこの条件でフィックスしました 

フィードバック

フィードバックには、相手に「評価」「意見」を伝えるという意味があります。そのため、資料や原稿、企画などを作成した際、上司・先輩からアドバイスをもらうこともフィードバックです。

<フィードバックの使用例>
  • アンケートの評価:各支店で取ったアンケートのフィードバックをお願いします
  • 研修内容の見直し:新人研修の内容をフィードバックして、全体の質を上げていきましょう

フェーズ

フェーズとは「段階」「局面」を意味する言葉で、業務・プロジェクトなどの進捗工程を区切る際に使用します。フェーズで区切ることにより、進捗の遅れや優先順位などが明確化されます。

<フェーズの使用例>
  • プロジェクト管理:今回のプロジェクトは6段階のフェーズで管理します。
  • 進捗状況の確認:第3フェーズで遅れが出ているので、今すぐにでも解決に取り組むべきです

プロセス

プロセスとは「過程」「手順」や「工程」を意味する言葉です。ビジネスの場面以外でも、比較的よく使われています。

<プロセスの使用例>
  • 仕事の成果:成果はもちろんのことだが、プロセスも重要である。
  • 仕事の進め方:どのようなプロセスで進めるか、再検討する必要がありそうだ。

ブランディング

ブランディングとは企業の魅力やイメージを形作り、企業価値をアップさせる戦略です。手法は多種多様で、ロゴマークやキャッチコピーなどを使ってブランドイメージを確立させる方法もあります。

<ブランディングの使用例>
  • 会議中の会話:まずはブランディングを意識して、新商品の開発に取り組みましょう
  • 企画の提案:認知度拡大に向けて、自社そのもののブランディングを図りませんか

ブレスト

ブレストとはブレインストーミングの略語で、グループディスカッションにおける手法の1つです。複数人が自由に意見を出し合い、アイデアを形作っていきます。

<ブレストの使用例>
  • 会議で使用:明日の会議はブレストを取り入れて、柔軟にアイデアを出し合おう
  • 相手へのアドバイス:何人かでブレストをして、相手の考えを理解することも大切

ベネフィット

ベネフィットとは「恩恵」「利益」を意味する言葉で、ビジネスシーンにおいては商品・サービスを購入した顧客が得られる恩恵を意味します。メリットと意味が異なるため、それぞれの違いも理解しておきましょう。

<ベネフィットとメリットの違い>
  • ベネフィット:購入・契約した先にある体験や恩恵
  • メリット:商品・サービスそのものの利点

ペンディング

ペンディングとは「見送り」や「先送り」を意味する言葉です。ビジネスの場面では「保留」の意味合いで使われ、中止するニュアンスはありません。

<ペンディングの使用例>
  • 進めている案件について:いったん、この案件はペンディングにします。
  • スケジュール管理:上司のスケジュールが決定するまで、会議はペンディングになりそうだ。

ポートフォリオ

ポートフォリオとは、もともと「書類ケース」を意味する言葉です。一般的には、クリエイターが自分のスキルを示すために作る「作品集」を表します。しかし、金融業界では「投資家が所有する金融商品の一覧表」を示すなど、業界によって多少異なるのが特徴です。

<ポートフォリオの使用例>
  • 就活や転職の場面:ご自身のポートフォリオをご提出ください。
  • 金融業界:ポートフォリオを組むことによって、リスクを分散できます。

ま行

続いて、ま行のビジネス用語をご紹介します。日常会話でも使っている用語もあるので、比較的覚えやすいかもしれません。

マスト

マストとは「絶対」「必須」という意味で、避けては通れない業務・要件などがある際に使用します。

<マストの使用例>
  • 顧客との商談:日当たりの良さがマスト条件ということでしたので、今回はこちらの物件をご用意しました
  • 会議での会話:新商品開発にあたっては、○○素材はマストです

マネジメント

マネジメントとは、もともと「経営」を意味する英単語です。しかし、ビジネスの場面では「組織運営」や「経営管理」を意味する言葉として使われています。

<マネジメントの使用例>
  • 人事の評価:○○さんのマネジメント力は評価に値する。
  • 営業成績について:マネジメント次第で、営業成績は上向くだろう。

メソッド

メソッドとは「方法」「方式」という意味で、○○メソッドというような使われ方もします。たとえば、前述したPDCAサイクルは業務改善メソッドです。

<メソッドの使用例>
  • 研修での指導:スキルアップを目指すには、これから解説するメソッドを理解してください
  • 社内での会話:まずはメソッドを習得して資格取得を目指すよ

メンター

メンターとは「指導者」という意味で、新人社員をサポートする制度としても存在します。前述したOJTとは内容・目的が異なるので、それぞれの意味を理解しましょう。

<メンターとOJTの違い>
  • メンター:課題解決やモチベーション維持など、メンタル面のサポートが目的
  • OJT:業務を通じて技術や知識を教えることが目的

や行

続いて、や行のビジネス用語をご紹介します。よく使われている用語ですが、再確認しておきましょう。

ユニーク

ユニークとは「個性的」「独特な」「類を見ない」などを意味します。日常でよく使われている言葉ですが、面白いという意味はありませんので、注意しましょう。

<ユニークの使用例>
  • 会議の場面:それはユニークな発想ですね。
  • 就職活動:ユニークな人材を求めます。

ら行

最後に、ら行のビジネス用語を10個ご紹介します。使用頻度が高い単語も多いので、意味を取り違えなよう注意してください。

リスクヘッジ

リスクヘッジとは、想定される「危険」を防ぐという意味を指します。リスクの洗い出しを行って発生頻度や損失を分析し、具体的な防止対策を講じるまでがリスクヘッジです。

似た言葉に「リスクマネジメント」がありますが、リスクヘッジとは意味合いが異なるので違いを理解しておきましょう。

<リスクヘッジとリスクマネジメントの違い>
  • リスクヘッジ:リスクマネジメントの一環であり、ある側面に対するリスク防止の対策を講じる
  • リスクマネジメント:体系的なリスク管理を行い、幅広いリスクへ対応する

リスケ

リスケとは「リスケジュール」の略語で、計画・日程の再調整という意味があります。表現がカジュアルなので、取引先や顧客相手には使用を控えましょう。

<リスケの使用例>
  • 打ち合わせ日の変更:今日の打ち合わせはリスケされたみたい
  • 発送日の変更:発送日を来週にリスケしてほしいと取引先から連絡がありました

リソース

リソースとは「資源」を表す言葉ですが、ビジネスの場面では「時間」「人材」や「資金」を示す言葉として使われます。

<リソースの使用例>
  • 新規事業:新規事業を立ち上げるためには、人的リソースが不足しています。
  • 先方への報告:現在のリソースの確保を、最優先事項としています。

リテラシー

リテラシーとは、「理解力」「応用力」などの意味があります。○○リテラシーという形で表現されることもあり、状況によってリテラシーの対象は変化します。

<リテラシーの使用例>
  • 日常会話:最近は年齢に関わらず、インターネットリテラシーを持つ人が多いですよね
  • 後輩へのアドバイス:○○さんのコミュニケーションリテラシーを見習ってね

リマインド

リマインドとは「再確認」「通知する」といった意味があり、打ち合わせや商談のスケジュール確認などで使用されます。

<リマインドの使用例>
  • 資料の提出期限を再度連絡:明日が締め切りだから、リマインドメールを出しておいて
  • 会議のスケジュール確認:3日後の会議に出席する人へリマインドお願いします

レコード

レコードとは「記録」「履歴」を意味する言葉です。音楽を記録した円盤をレコードというため、円盤をイメージする人もいるかもしれません。しかし、Excelでは「行」を示します。

<レコードの使用例>
  • Excelを使う:それぞれ氏名・性別・年齢でレコードを作ってください。
  • 会議の場面:会議の内容をレコードする。

レスポンス

レスポンスには「返事」「応答」などの意味があります。たとえば営業職の場合、メールの返信や顧客からの反応について説明する際に使う方も珍しくありません。

<レスポンスの使用例>
  • 相手からの反応を待つ:先日の商談結果は先方からのレスポンス待ちです
  • 従業員への評価:彼はレスポンスが早いので助かる

ロジック/ロジカル

ロジックとは「論理」や「理屈」「道筋」などを意味する言葉です。ロジックは名詞、形容詞として使う場合はロジカルになります。

<ロジック/ロジカルの使用例>
  • 営業戦略:ロジックを積み上げて戦略を練る
  • 論理的な思考:いかなる難題も、ロジカルシンキングによって解決できる。

ロール

ロールとは、「役割」や「役目」「任務」を表す言葉です。ロールプレーイングやロールモデルなど、言葉を重ねて使うケースが多いです。ロールモデルとは、模範的な人を示します。

<ロールの使用例>
  • 新人研修:営業の場面をロールプレーイングして、実践に備える。
  • 社内の人材:彼女は我が社のロールモデルとなる人だ。

ローンチ

ローンチとは、自社の新商品・サービスを世の中へ「公開」「発表」することです。開発のスタートや企画段階で発表するのではなく、顧客への提供開始の際にローンチという言葉を使用します。

<ローンチの使用例>
  • 会議での会話:この企画内容ではローンチできない
  • 社内での通知:部品の納品が遅れているので、新商品のローンチは延期となりました

賃貸仲介営業でよく使う・聞くカタカナのビジネス用語19選

ここでは、賃貸仲介営業でよく使われるカタカナのビジネス用語を10個ご紹介します。業務をスムーズに進めるために、習得して実際に活用してみましょう。

あ行

まず、あ行の賃貸仲介営業でよく使う、ビジネス用語を2個ご紹介します。聞いたことがあるという人が多いかもしれません。

インスペクション

不動産や建築業界でインスペクションといえば「既存住宅状況調査」を意味します。講習を受けた建築士のみが行える調査です。

AD(エーディー)

advertisement(アドヴァタイズメント)の略です。仲介手数料は賃料の1ヶ月分と決まっています。仲介手数料では補いきれない場合に、賃貸管理会社や大家が仲介会社に対して支払う費用のことをいいます。早く客付けしてもらいたいときなどに支払われます。

エルディ―ケー(LDK)

LDKとは「リビング」「ダイニング」「キッチン」の略で、間取りを意味する言葉です。

か行

次に、か行の賃貸仲介営業でよく使う、ビジネス用語を3個ご紹介します。

カウンターキッチン

ダイニングの方を向きながら、作業ができるように配置したキッチンです。対面式キッチンともいいます。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインとは「値上がり益」を意味する言葉です。主に不動産や株など、売却したときに得られる利益を指します。

クッションフロア

クッションフロアとは床材の一種で、CFシートともいいます。ビニール系の素材で色柄が豊富にあり、手入れが楽なことがメリットです。賃貸物件の床材としてよく使われています。

さ行

さ行の賃貸仲介営業でよく使う、ビジネス用語を32個ご紹介します。

サブリース

サブリースとは、アパートなどをオーナーから一括して借り上げて、個人や法人へ貸し出す形態をいいます。オーナーは賃料収入が保証されるため、安定して収入を見込めるのが魅力です。しかし家賃相場の変化によっては、賃料が下げられる可能性があります。

システムキッチン

システムキッチンとは、ガスコンロやグリル、シンクなどが一体型になったキッチンを指します。ワークトップ(天板)につなぎ目がないのが特徴です。

シンク

シンクとはキッチンの一部で、排水溝がついた「流し」の部分を指します。

た行

た行の賃貸仲介営業でよく使う、ビジネス用語を1個ご紹介します。すでにご存知かもしれません。

ディンプルキー

近年賃貸住宅で採用されている、比較的防犯性の高い鍵です。鍵の表面にくぼみ(ディンプル)があることから、ディンプルキーといわれます。

従来型のディスクシリンダーキーよりもピッキングしにくく、耐久性が高いのが特長です。従来型の鍵に比べて複製が難しいため、合鍵を作る場合は費用が高くなり、日数もかかります。

テラスハウス

隣家と接合して建てられており、一戸建てのように見える集合住宅です。隣家とは壁で隔てられています。

は行

は行の賃貸仲介営業でよく使う、ビジネス用語を31個ご紹介します。

パイプスペース

給排水管やガス管などを、集約して格納されている空間です。扉がついていますが、基本的には収納などとして利用することはできません。図面には通常略して「PS」と表記されます。

フリーレント

入居後の一定期間賃料が無料になるサービスや、無料期間がある物件をさします。初期費用を抑えることができるため人気があります。1〜2ヶ月を無料としているケースが多いですが、中にはもっと長い期間を設けている物件もあります。一定期間以内に解約した場合は、違約金として、フリーレントで浮いた分の家賃を請求されることがあります。

プロパティマネジメント

不動産のオーナーに代わって、不動産の価値向上と収益アップを目指し、不動産を管理する役割をプロパティマネジメントといいます。

ま行

賃貸営業の場面で使う、ま行のビジネス用語を1つ紹介します。

メーターボックス

電気や水道、ガスなどのメーターが収納された場所をさします。検針する必要があるため、基本的には玄関の外などに配置されます。図面などには、略して「MB」と表示されることが多いです。

り行

賃貸営業の場面で使う、り行の3つのビジネス用語を紹介します。

リーシング

広義ではリースすることをいいます。一般的には商業用不動産の賃貸を支援する業務を意味し、賃貸仲介や収益性をアップするためのサービスをさします。似た言葉には、プロパティマネジメントがあります。

リフォーム / リノベーション

リフォームとは、設備や内装などを新しく改修し、新築のように回復させることを意味します。一方リノベーションとは、間取りの変更や水回りの位置を変えるなど大規模な工事を行い、機能性やデザイン性を高める改修を意味します。

リロケーション

リロケーションとは、転勤などによって一定期間だけ空き家になる住宅を預かり、賃貸物件として貸し出す業務やサービスをさします。オーナーから住宅を借り上げて、個人や法人へ貸し出すというサブリースの形態をとる、リロケーションを専門に扱う会社もあります。

わ行

最後に、わ行の賃貸仲介営業でよく使う、ビジネス用語を1個ご紹介します。

ワンルーム

ワンルームとは間取りを表す言葉で、居室の中にキッチンがあるタイプです。居室の外にキッチンがある場合は、1Kと表現します。

カタカナ表記のビジネス用語を覚えて日々の仕事をスマートにこなそう

ビジネス用語は多種多様で、活用シーンによって意味が変わる言葉も少なくありません。各用語の意味・ニュアンスを理解して、スムーズに会話できるよう準備しましょう。

注意点として、用語によっては和製英語も含まれています。イメージする言葉とは意味が異なる可能性もあるため、ビジネスシーンにおける表現を理解しておいてください。

桜木 理恵

この記事を書いた人

大学在学中に宅地建物取引士に合格。新卒で大手不動産会社に入社し、念願の不動産仲介営業として約8年従事。その後結婚・出産を機にハウスメーカーのリフォームアドバイザーに転身し5年ほど勤務。現在は不動産の知識や経験を活かし、フリーランスのWebライターとして活動。保有資格は他に2級ファイナンシャル・プランニング技能士と管理業務主任者。

■現在の職業・肩書き・資格など
Webライター / 宅地建物取引士 / 管理業務主任者 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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