イケノウハウ

【文例付き】賃貸オーナー向けDMの効果的な作り方!思わず連絡したくなる訴求ポイントを解説

最終更新日:2025/10/21

記事公開日:2025/08/21

「オーナー様ともっと密にコミュニケーションを取りたい」「管理戸数を伸ばしたいが、具体的な手法が見つからない」…そんな悩みを抱えていませんか?

その悩み、ダイレクトメール(DM)なら解決できるかもしれません。

ここでは、DMを営業活動の一つとして活用し、オーナー様との継続的な接点を創出することで、物件仕入れや管理受託の増加につなげる実践的な手法を解説します。

特に、管理戸数拡大に向けた具体的な営業手法を模索している営業スタッフの方、オーナー様との関係構築方法がわからずに悩んでいる方、DM営業を日々の営業活動に効果的に組み込みたいと考えている方におすすめの内容となっています。

オーナー様との信頼関係を段階的に深めるDM戦略と、それを営業プロセスに組み込む具体的な方法、さらには物件仕入れ・管理受託獲得まで見据えた文面テンプレートまで紹介します。DMを単なる宣伝ツールから、安定的な売上向上の仕組みへと変えていきましょう。

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DMが賃貸オーナーの関心を高める理由

インターネットが普及した今だからこそ、DMは大きな可能性を秘めています。なぜなら、オーナー様は日々お忙しく、情報を自ら探す時間が限られていることが多いからです。そうした中で、手元に直接届くDMは、オーナー様が抱える課題に対する具体的な解決策を提示してくれる、貴重な情報源になります。

オーナー様に自社の存在を知ってもらう第一歩として、DMはオーナー様との信頼関係を築くための、効果的な手段と言えるでしょう。

DMには他の広告媒体にはない「個人に寄り添った提案」ができるという大きな強みがあります。オーナー様も毎日忙しく、物件管理に関する情報を自分から積極的に探す時間は限られています。そうした中で手元に届くDMは、抱えている課題に対する具体的な解決策を提示してくれる貴重な情報源になります。

デジタル広告が溢れる時代だからこそ、手書きの一言を添えたり、オーナー様の状況に合わせて丁寧に作り込んだりしたDMは特別感を生み出し、関心を引く強力なツールになるのです。

賃貸オーナーの信頼を勝ち取るDM作成のポイント

DMはただ送ればいいというものではありません。オーナー様の信頼を勝ち取るための重要なポイントを押さえる必要があります。

定型ではなくそれぞれのターゲット層に合わせて作る

オーナー様と一口に言っても、所有物件の数や築年数、立地条件、そして抱えている悩みは実に様々です。画一的なDMでは、オーナー様の心に響くことはありません。

物件の空室に悩むオーナー様には、満室にするための具体的な施策や、類似物件での入居率アップの実績をアピールしましょう。原状回復工事が高額で空室が放置されているオーナー様には費用を抑えた原状回復の提案や、工事業者との連携による適正価格での施工実績を紹介します。管理の手間を減らしたいオーナー様には管理業務を代行するメリットや、サブリースのメリットを提示することも効果的です。

相続問題を抱えているオーナー様には相続税対策としての不動産活用提案や、相続手続きのサポート実績をアピール、士業連携もあればなお良しです。売却を検討しているオーナー様には適正な査定価格の提示や、売却時期の最適化提案を行いましょう。

このように、それぞれの状況に応じた具体的な解決策を提示することで、DMの開封率と反響率は格段に向上します。

賃貸オーナーの悩みに寄り添った内容を意識する

オーナー様が求めているのは、自社のサービスを一方的に売り込まれることではありません。まずは「何に困っているのか」「どんな未来を望んでいるのか」といった悩みに真摯に寄り添うことが重要です。

ただし、オーナー様の利益と仲介会社・管理会社の利益が相反する場面もあることを理解しておきましょう。真にオーナー様の立場に立つなら、目の前の悩み解決だけでなく、その先の長期的なサポートまで視野に入れた提案が必要です。

例えば空室解決では、「空室が多い→満室にする施策提示→満室達成」で終わりではありません。満室になった後の退去防止策や入居者満足度向上の取り組みまで、仲介時から盛り込んでおくことが重要です。

このように、一時的な問題解決にとどまらず、オーナー様の資産価値向上と長期安定経営をサポートする姿勢を示すことで、「信頼できるパートナー」として認識してもらえるようになります。

具体的な解決策とメリットを提示するように心がける

DMには、オーナー様の悩みを解決するための具体的な手法を記載しましょう。どの会社でも提案できるような一般的な内容では差別化になりません。自社独自の取り組みや実績に基づいた、具体性の高い提案が効果的です。

空室対策

InstagramやTikTokを活用した動画による物件紹介、バーチャル内見システムの導入による遠方顧客の取り込み、共用部清掃の定期実施による美観向上といった自社独自の広告・集客手法を提示しましょう。

過去の案内経験に基づく改善提案

「過去の案内で『洗面台が古い』という声が多かったため、低コストでの交換を提案」「内見者の多くが駐輪場の狭さを気にされたため、効率的な配置変更をご提案」といった、実際の経験に裏打ちされた具体的な解決策を提示することで、オーナー様は「この会社は実際に現場を知っている」と感じ、相談への第一歩を踏み出しやすくなります。

自社の強みと実績を伝える

オーナー様に「この会社に任せたい」と思ってもらうためには、自社の強みや実績を明確に伝えることが不可欠。業界の最新動向を取り入れた先進的な事例を具体的に示すことが重要です。

継続的な学習と最新情報の活用として、業界研修参加や不動産フェア参加で得た知見の管理物件への導入実績をアピールしましょう。

また、時代に合わせた設備・サービス提案では、ネット無料にとどまらずIoT住宅への転換により家賃3,000円アップを実現した事例や、スマートロック導入で内見件数30%アップ・成約率15%アップのような具体的な数字を示します。

入居者属性に応じたきめ細かな対応として、外国人入居者には多言語対応可能な保証会社を選定してトラブル0件を維持している実績や、地域密着の強みを活かした独自の取り組みを紹介するなど、「この会社なら安心して任せられる」という信頼感を醸成できます。

開封して読みたくなるようなデザインと色合いを意識する

どんなに良い内容でも、読まれなければ意味がありません。最近では、プロレベルのDMを簡単に作成できる環境が整っています。 Canva、Adobe Expressなどのオンラインデザインツールを活用すれば、不動産業界向けテンプレートを選択し、社名や内容を変更するだけで完成します。Before→After形式でリフォーム実績を視覚的に訴求したり、管理物件の外観写真や共用部の清掃状況を掲載したりすることで効果的にアピールすることが可能です。

背景は白やクリーム色で統一して文字の可読性を確保し、重要なポイント(連絡先・特典内容)は赤やオレンジで強調しましょう。これらのツールを活用すれば、デザイン経験がなくても質の高いDMを短時間で作成できます。

DMを読んだあとにどう行動すればいいかを明示する(明確な導線を引く)

DMを読んだオーナー様に、次にどうしてほしいかを明確に伝えることは重要ですが、オーナー様との親密度や抱えている悩みの内容・緊急度によって、最適な導線は大きく異なります。

初回接触のオーナー様

「まずは資料請求から」「無料の市場調査レポートをお送りします」といったハードルを下げた軽いアクションから始め、過去に接触があるオーナー様には「前回ご相談いただいた件について、新たな提案があります」といった具体的な提案への期待感を演出しましょう。

緊急性の高い課題

「今すぐお電話ください(平日〇〇時まで対応)」「LINE相談なら即日回答可能」といった迅速な対応を強調し、複数の連絡手段を提示します。

オーナー様によって好みの連絡手段は異なるため、電話相談、メール問い合わせ、LINE相談、対面相談といった選択肢を提示し、それぞれにQRコードや連絡先を明記することで、最も取りやすいアクションを選んでもらえます。

DMを作成して実際に郵送するまでのフロー

DM作成から郵送までの流れを具体的に解説します。

1.ターゲット層の細分化

空室悩み、原状回復課題、相続問題など、オーナー様の状況別にリストを分類します。

2.状況別コンテンツ企画

各層の悩みに対応した自社独自の解決策と実績を盛り込んだ内容を企画します。

3.テンプレート活用によるデザイン作成

無料デザインツールで効率的にプロ仕様のDMを作成し、印刷します。

4.配布方法の選択と実行

親密度別の導線を設定し郵送。新店舗開業時など社名告知が目的の場合は、印刷会社やポスティング会社へ依頼して広域配布することも効果的です。

5.反響分析とリスト更新

反応の有無、判明した新たな課題をもとにリストを更新し、1に戻って継続的に精度を高めます。

このPDCAサイクルにより、最終的な物件仕入れ・管理受託へとつなげていきます。重要なことは、一度DMを送って反応がないからとやめるのではなく、継続することです。

賃貸オーナー向けDMの文章例

一般的なシチュエーションを想定したDMの文章例を3つご紹介します。ぜひ、自社の強みや実績に合わせてカスタマイズしてみてください。

文章例1. 築古物件の空室解消提案

シチュエーション:築年数が古い物件を所有するオーナー様に対し、空室対策としてリノベーションや家賃設定の見直しを提案するDM

拝啓〇〇様

突然のお手紙失礼いたします。
〇〇不動産の〇〇と申します。

〇〇アパート様(物件名)を拝見するたび、その立地の良さと建物の魅力に、
私どもはいつも心を惹かれております。

さて、最近の賃貸市場では、ほんの少しの工夫で劇的に入居者が決まる事例が数多く見られます。
例えば、築25年の類似物件で、半年空室だったお部屋が、
たった1週間の募集でご成約に至ったケースがございます。

私どもが行ったのは、
・物件の「第一印象」を刷新する戦略的なアプローチ
・ターゲット層に響く、写真や募集文の工夫
・エリアの特性を活かした独自の集客方法
といった、費用対効果の高いご提案でした。

〇〇アパート様も、その本来の魅力を最大限に引き出すことで、
空室期間の短縮や、安定した収益に繋げられると確信しております。

つきましては、一度〇〇アパート様について、
私どもの視点から現状を分析させていただき、
その物件の強みをさらに引き出すためのご提案をさせていただけませんでしょうか?
もちろん、ご相談は無料です。

「話だけでも聞いてみようかな」
そう思っていただけましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご連絡をお待ちしております。

敬具
会社名 氏名
(名刺を同封しております)

文章例2. 管理会社の自社への変更提案

シチュエーション:現在、他の管理会社と契約しているが、サービスに不満を感じている可能性があるオーナー様に対し、管理会社の変更を提案するDM

拝啓〇〇様

突然のお手紙失礼いたします。
〇〇不動産の〇〇と申します。

賃貸経営において、入居者様からの夜間や休日のトラブル連絡に、
不安を感じることはございませんか?

迅速な対応は、入居者様の満足度を維持し、長期入居に繋げるための最も重要な要素の一つです。
しかし、管理会社によっては緊急時の対応が遅れ、
それが退去に繋がってしまうケースも少なくありません。

私たち〇〇不動産は、オーナー様が安心して賃貸経営を続けられるよう、
24時間365日の緊急対応体制を整えております。夜間でも専門のコールセンターが対応し、
必要に応じて提携業者や当社社員が迅速に駆けつけることで、入居者様の「困った」に最速でお応えします。

「入居者満足度の向上と、それに伴う安定した賃貸経営」。
これが、私たちが最も大切にしていることです。

実際、管理を移管されたオーナー様の9割が「もっと早く変更すればよかった」とおっしゃいます。
もし今の管理体制に少しでもご不満やご不安をお持ちでしたら、
一度お話を聞かせていただけませんか?

管理費は現状と変わらずに、入居者様へのサービス品質を向上させる具体的なご提案をさせていただきます。
もちろん、ご相談は無料です。

オーナー様からのご連絡を心よりお待ち申し上げております。

敬具
会社名 氏名
(名刺を同封しております)

文章例3. 入居者募集の条件変更提案

シチュエーション:物件の空室が続くオーナー様に対し、新しい集客手法や入居者募集の提案をするDM

拝啓〇〇様

突然のお手紙失礼いたします。
〇〇不動産の〇〇と申します。

賃貸経営において、「なかなか空室が埋まらない」とお悩みではありませんか?

インターネットで情報を探すのが当たり前になった今、
従来の募集方法だけでは、物件の魅力が埋もれてしまうことも少なくありません。

私たち〇〇不動産は、最新の賃貸市場を常に分析し、
従来の募集方法にとらわれない新しいアプローチで、
オーナー様の物件を「選ばれる物件」へと導くサポートをしています。

具体的には、
●時代のニーズに合わせた募集条件の見直し:
 ⇒ペット飼育可能やSOHO利用可能など、多様なライフスタイルに対応した柔軟な提案。

●最新のSNS活用
 ⇒InstagramやTikTokでの動画紹介など、若年層に響くWeb集客。

●フレキシブルな契約条件
 ⇒I短期契約や家具家電付きオプションなど、入居者の「あったらいいな」を叶える工夫。

過去には、〇〇マンションから徒歩3分の類似物件で、
ペット飼育可能への条件変更と動画広告を組み合わせることで、
わずか3週間で満室になった実績もございます。

もし現在の入居者募集活動にご不満やご不安をお持ちでしたら、
ぜひ一度、当社のノウハウについてお話させていただけませんか?

オーナー様の物件の強みを最大限に引き出すためのご提案をさせていただきます。

お電話、またはメールにて、お気軽にご相談ください。

敬具
会社名 氏名
(名刺を同封しております)

デジタルな時代だからこそDMを使いこなそう

この記事では、オーナー様に響くDMを作成するためのポイントと、すぐに使える文章例をご紹介しました。

DMは単なる宣伝ツールではなく、オーナー様との継続的な関係構築を図り、最終的な物件仕入れ・管理受託につなげる営業活動の核となる重要な手段です。重要なのは、一度のDMで結果を求めるのではなく、オーナー様の状況や悩みに寄り添った内容を定期的に発信し、信頼関係を段階的に深めていくことです。

今回ご紹介したターゲット層の細分化、自社独自の強みの訴求、そして親密度に応じた行動導線の設計を実践していただければ、従来の一方的な営業から、オーナー様に「相談したい」と思ってもらえる関係へと変化させることができます。

さらに、DMの反響を分析し、継続的にリストやアプローチを改善していくことで、安定的な売上向上の仕組みを構築できるでしょう。ぜひ、この記事を参考に、オーナー様との長期的な信頼関係を築く第一歩として、効果的なDM営業を始めてみてください。

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ライター紹介ks

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この記事を書いた人

不動産会社に勤務、大学卒業から不動産業に20年従事、現在は現場を離れ経営企画の立場から全社的な統括を行う。現在は兼業ライターとして、不動産関連の記事を執筆中。

■現在の職業/肩書き/資格など
経営企画 宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
総合不動産企業 経営企画室 室長

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