記事公開日:2021/12/15
最終更新日:2022/09/18
優秀な営業マンは、ノルマにコミットするための営業ツールを積極的に活用しています。限られた時間で多くの契約を成立させるためには、膨大な顧客データやプレゼン資料、マーケティングデータ、お客様のためになる情報をしっかり管理しなければなりません。
膨大なデータを一元化し、営業活動に集中できる環境を作ってくれるのが営業ツールであり、うまく使うことで日々の売り上げもアップします。今回は煩雑な管理業務に悩んでいる方に向けて、業務効率化が図れる営業ツールの特徴や使い方について解説します。また、おすすめの営業ツールも紹介していきますので、是非チェックしてみてください。
目次
営業ツールとは、実際に営業を行う現場や営業活動で使うツールのことです。営業マンによって活用しているツールはそれぞれ異なりますが、なかにはどういったツールを使えばいいのか分からず、資料の作成や顧客管理などの業務に苦労している方も少なくありません。
優秀な営業マンは、商品よりも「自分」を売り込む道具を用意しています。もちろん、商品の魅力やメリットが分かるツールも活用していますが、営業活動で最も重要なのは担当者への信頼です。信頼できないような担当者では、どんなに商品に魅力があっても契約には繋がりません。このため、プラスαで自分を売り込む道具も活用しながら仕事に励んでいるのです。
また、営業マンはお客様との商談以外にもデータ入力や顧客管理などのデスクワークが多く、このような事務作業を効率化させるために営業支援のデジタルツールを導入する企業も増えています。
ここからは、実際に営業マンが現場で使っている営業ツールとその活用ポイントを紹介します。
会社案内パンフレットは、お客様に「誠実で信頼できる会社である」ということを示すために使われます。会社の規模や設立年月日のほか、本社や支社の住所、資本金、事業内容などを入れて作成します。
会社案内はカラーで作るのが一般的で、デザインなどの費用もそれなりにかかります。しかし、コストを抑えようとして1枚のコピー用紙で作ってはいけません。自社をアピールするためのツールがチープでは、会社のブランドが損なわれてしまう恐れがあります。
特に不動産仲介営業では、物件を販売・管理している会社への信頼が重要となるので、誠実さを感じ取ってもらえるようなものを作りましょう。
名刺はアナログなイメージがあり、載せられる情報も少ないのですが、二次元コードを利用すると多くの情報を盛り込むことができます。リンク先を動画にすれば、自己紹介動画を見てもらえるようになり、反響営業に繋げることも可能です。
提案資料とは、提案や商談後、お客様が家族と話し合うときに参考にしてもらう資料のことです。たとえば不動産営業の場合、お客様の希望に沿った物件をたくさん載せることも大事ですが、内容を詰め込み過ぎると見るのが面倒になってしまう可能性があります。そのため、物件のカラー写真や間取りなど、イメージが湧きやすい情報をメインに、見やすさを重視した資料を作りましょう。
製品カタログは、「カタログを作る目的」を明確にすることが重要です。特定の商品(物件)を売りたいのであれば、比較的目につきやすい部分にレイアウトする、多くの商品を見てもらいたいのであれば、見やすさを意識したデザインにするなど、目的に沿った内容にするのがカタログ作りのポイントです。
事例集は、お客様にとって特にリアリティのある資料といえます。例えば不動産業界でいえば、リフォームの営業の場合、どんな家をどのようにリフォームしたのか、どれぐらい快適な家になったのかなどは、事例集を見ることでわかります。また、工務店営業の場合はどういった家づくりをしているのかを伝えられるので、お客様のインスピレーションに訴えられる事例集を作っておきましょう。
サンキューレターは「お礼状」のことで、営業や商談のあとにお客様に送ります。近年は、メールやラインなどでサンキューレターを送ることが増えていますが、優秀な営業マンは手書きで出すことで他の営業マンとの差別化を図り、お客様との円満な関係を構築しています。
アナログの営業ツールも必要ですが、営業効率を一気にアップできるITツールも有用です。特に、顧客管理やマーケティングが重要な不動産業界では、営業ツールが売り上げを左右すると言っても過言ではありません。ここからは、多くの業界で人気となっているおすすめの営業ツールを9つ紹介します。
導入実績5,500社以上、利用継続95%のeセールスマネージャーRemix Cloudは、総合顧客満足度No.1のCRM/SFAです。
CRMは「Customer Relationship Management(顧客管理)」、SFAは「Sales Force Automation(営業支援システム)」のことで、データにもとづく顧客理解やマーケティングと営業の情報連携、プロモーション管理機能や案件管理機能などが搭載されているクラウドシステムです。eセールスマネージャーRemix Cloudは、マネジメントだけではなく現場営業にも対応できるツールであり、物件の管理や情報整理、物件の営業や顧客管理などを行う不動産会社にぴったりなのです。
料金は、スタンダードで1人あたり月額11,000円、閲覧のみであれば1人あたり月額6,000円と比較的リーズナブルな価格であり、導入のしやすさもおすすめポイントです。クラウドシステムは、導入しても利用方法がわからず定着しないということが懸念されていますが、eセールスマネージャーRemix Cloudは導入から稼働、定着まで専属チームがフォローしてくれるので、導入費用を無駄にすることなく使いこなせます。
Sensesは、現場ファーストで使いやすさを考え、ビジネスの成長を支援するセールス・マーケティングプラットフォームです。
企業データベースの閲覧や名刺管理、見積書管理など営業の基本となる機能はもちろん、最新の営業支援ツールも搭載されています。またCRM2.0も搭載されており、AIが案件のリスク分析を行って直接アドバイスをしてくれるので、大きな失敗を回避することができます。また、案件ボードではそれぞれの担当の進捗状況を確認できるため、組織全体での情報共有がより簡単に行えるようになるでしょう。
費用は、5人のユーザーでスタンダード機能を利用できるStarterが25,000円~(月額)、10人のユーザーでほとんどの機能を利用できるGrowthが100,000円~(月額)となっており、比較的導入しやすい価格であることも魅力です。なお、Sensesでは無料トライアルをおこなっているので、まずは使い勝手を試してみて、導入を検討することをおすすめします。
各営業マンのポテンシャルを最大限に引き出し、チームワークで成約件数増加を見込める、最適な営業ツールを提供しているのがSales cloudです。
Sales cloudを使うことで、お客様とリアルタイムな交流が実現します。また、インサイトで担当者の生産性を向上させ、部門の枠を超えたチームでの商談を推進する効果があります。営業チームに必須の機能を備えたSlackとSalesforceを連携することで、不動産の営業業務の効率化を図るという画期的なツールともいえるでしょう。
料金は、スタンダードなCRM機能を搭載したEssentialが1人につき月額3,000円、あらゆる規模のチームに対応するCRM搭載のProfessionalが1人につき月額9,000円、自社でCRMをカスタマイズできるEnterpriseが1人につき月額18,000円となっています。それぞれの料金プランで無料トライアルが試せるのはもちろん、小規模のプランから始めて、後々拡大することも可能なので、気軽に導入を検討できる営業ツールといえます。
世界25万社で導入されている実績から、初期費用無料、簡単にできるExcelやスプレッドシートからのデータ移行など、CRMやSFAを初めて導入するという企業が使いやすいシステムを整えているのがZoho CRMです。
Zoho CRMの特徴は、あらゆる企業のニーズに柔軟に対応できるソフトウエアとわかりやすいUIを備えていることです。CRM/SFAシステムの導入が難しいとされるのは、特定の企業に特化したプロセスの構築や運用システムになっていること、仕組みも複雑でユーザーの負担が大きいことの2点が挙げられます。Zoho CRMは高性能のCRMを低価格で提供しながらも、データ入力・営業のフォローアップ・見込み客のスコアリングなどのプロセスを自動化し、無駄な作業を省いて効率化しているので、不動産営業はもちろんどんな業種でも活用できます。
料金は、スタンダードが1人につき月額1,440円で、プロフェッショナルは2,400円、エンタープライズが4,200円で、アルティメットが5,400円となっており、どのプランも非常にリーズナブルな値段であることが特徴です。もちろん各プランで無料トライアルを実施しているので、使いやすいCRM/SFAシステムを求めている企業は一度トライアルを体験してみるといいでしょう。
プロポクラウドは不動産仲介営業に特化した、自動物件提案システムです。不動産営業の問題点の1つが、不動産流通標準システムの物件数の多さです。営業をする際にはお客様の希望に合う物件を検索し、ヒットした情報をメールで送付したり、郵送したりするのが一般的ですが、物件数が多いと対応しきれなくなってしまう恐れがあります。
プロポクラウドは、お客様の希望に近い物件を膨大な情報のなかから自動でピックアップし、日々の営業活動をサポートしてくれます。料金は個別見積もりとなっているので、物件探しの自動化に興味がある方は相談してみましょう。
Eightは、スマホで名刺を撮影するだけで、記載されている情報をデータ化してくれる名刺管理CRMツールです。こういったツールは誤認識があるのではと不安に思うかもしれませんが、EightはAIと人力OCRを組み合わせた最高水準の技術が搭載されており、クイックリーかつ正確なデータ化を可能にしています。
また、相手の転職や昇進など近況情報の通知や、オンラインでの名刺交換といった便利な機能も搭載されています。さらに、ほとんどの機能を無料で利用できるので、スマホに入れておいて損はないアプリといえるでしょう。
Slackは、アメリカのSlack Technology社が提供しているSaaS型のビジネスチャットツールです。
今では多くのビジネスチャットツールが広まっていますが、Slackが秀でているのは手軽な操作性です。パソコンはもちろんiPhoneやAndroidでも使用できるよう、OSに合わせたアプリがあるので、いつでもどこでも手軽にコミュニケーションが取れるようになります。
また、外部アプリとの連携も可能です。Slack1つでスケジュールを管理したり、必要なファイルを1ヶ所にまとめたりするなど、自分が使いやすいようにカスタマイズできることも魅力の1つです。
料金は、音声・ビデオ通話や直近のメッセージの閲覧、10個のインテグレーションを利用するだけであれば「フリー」のプランとなり、こちらは無料で利用できます。また、中小規模のチーム連携を強化する機能がついているプランの「プロ」は850円/月、ビジネスの拡大や効率を高めるプランの「ビジネスプラス」でも1600円/月とリーズナブルな値段なので、まずは無料のフリーで使い勝手を試してみてください。
優秀な営業マンは、売り上げに直結する業務だけに専念できるように、営業ツールをうまく活用しています。直接成果に結びつかない、顧客情報の入力やメール処理などは営業ツールを使って処理しています。
営業ツールの利便性はどんどん進化しており、活用するかしないかで営業マンの差は顕著になっていくので、自分の営業スタイルに合った営業ツールの導入を積極的に検討してみましょう。