営業マンバイブル

独立?管理職?不動産仲介営業で培う強みと、あなたに合ったキャリアパスとは?

記事公開日:2024/11/07

最終更新日:2024/11/07

不動産キャリアについて素材

不動産仲介営業職に従事する中で「どんなスキルが身についているのか」「自分の強みが仕事に役立てられるのか不安」と悩む方は少なくありません。毎日の業務に追われ、やりがいやキャリアの方向性に迷うこともあるでしょう。

そこで今回は、賃貸仲介営業を通じて身につく具体的なスキルや強みについて解説します。記事を読むことで、自分の仕事に対する新たな視点や成長の手応えを感じ、今後のキャリアにも自信を持って取り組むヒントが得られるでしょう。賃貸仲介業で働く方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産仲介営業職に従事することで培われる強み・スキル

不動産仲介営業職は、顧客にとって最適な物件を提案し、契約に至るまでをサポートする役割を担います。ここでは、不動産仲介営業職で培われる強みやスキルについて解説します。

コミュニケーション能力

不動産仲介営業職に従事する中で、多くの関係者と接する機会があり、自然と高いコミュニケーション能力が求められます。主に接する相手としては、以下が挙げられます。

主に接する相手

・個人の顧客
・法人の顧客
・他の不動産会社
・家賃保証会社
・リフォーム業者
・保険会社

顧客や他業種とのやり取りが頻繁に発生するため、相手に合わせた柔軟な対応が必要です。

例えば、初めて部屋探しをする個人顧客には、物件の特徴や契約内容を分かりやすく説明する力が求められます。一方、法人顧客には、より迅速かつ具体的な提案や解決策を提供することが重要です。

さらに、契約書の内容や賃貸条件に関する交渉力も不可欠であり、信頼関係を構築する能力が鍛えられます。

また、他の不動産会社との情報共有や、家賃保証会社との連携では、円滑に取引を進めるための協調性が必要です。リフォーム業者や保険会社とのやり取りも、顧客の要望や必要に応じた調整力が重要です。

これらの経験を通じて、不動産仲介営業職では高いコミュニケーション能力が培われます。顧客との信頼関係を築くことで、最終的には契約率の向上に貢献できるでしょう。

営業・マーケティング力

不動産仲介営業職の仕事は、単に物件を紹介するだけではなく、以下のような「営業力」が必要です。

必要な営業力

・顧客のニーズを正確に把握する
・要望に合った提案を行う
・成約に導く

賃貸仲介では、特に顧客の希望を的確に聞き取り、その条件に合った物件を迅速に提案できるかが成果に大きく影響します。顧客とのやり取りを通じて、適切な物件を提案し、成約に導く営業スキルが着実に向上していくでしょう。

また、マーケティング力もこの職業で培われる重要なスキルです。特に、以下のような多岐にわたるスキルが求められます。

培われるスキル

・地域の賃貸市場や相場を調査する力
・効果的な広告戦略を立てる力
・長期的な関係を築くための顧客管理能力

これらのスキルを活かすことで、営業成績と顧客満足度の両方を高め、信頼される営業担当としての地位を確立できます。

ビジネスマンとしての事務処理能力

不動産仲介営業職では、営業力だけでなく事務処理能力も重要なスキルです。日々の業務では、以下のような多くの事務作業が発生します。

日々発生する事務作業

・契約書類の作成
・顧客情報の管理
・電話やメール対応
・スケジュールの調整

例えば、賃貸契約書を正確に作成することや、入居希望者とのやり取りをスムーズに行うためのメールや電話対応が求められます。

また、スケジュール管理がしっかりできることで、複数の案件を同時に進行させる能力が培われ、業務効率が大幅に向上します。

事務処理スキルを高めることで、より多くの顧客に対応できるようになり、結果として業務全体の効率アップが可能になります。

不動産に関する知識

不動産仲介営業職に従事することで、不動産に関する幅広い知識が身につきます。この職種では、以下のような専門知識が求められます。

求められる専門知識

・不動産取引に関する知識
・税金関係に関する知識

宅地建物取引業法や借地借家法などの法律の理解はもちろん、不動産の所有権や抵当権といった取引に必要な基本知識も欠かせません。

例えば、借主が入居中に部屋の修繕費をどちらが負担するかを決める規定が法律に基づいていなければ、顧客が本来負担しなくてもよい費用を請求されるような事態が発生する恐れがあります。

また、物件に抵当権が付いているのを知らずに契約を進めてしまうと、支払いが滞った際に、物件が差し押さえられる可能性があることを顧客に説明できず、後でトラブルになるでしょう。

さらに、賃貸借契約における税金の取り扱いや消費税の適用についても日常的に理解しておくことで、顧客に適切なアドバイスをすることが可能です。

不動産に関する知識を深めることで信頼される営業担当者となり、顧客との強い信頼関係を築くことができます。

不動産仲介営業職から年収アップを目指すキャリアパス

不動産仲介営業職で年収アップを考える際、いくつかの選択肢が存在します。ここでは、具体的な選択肢を実際のエピソードと合わせて詳しく解説します。

独立する

不動産仲介営業職としての経験を積む中で、独立を視野に入れる方も少なくありません。

投稿者の実体験

私自身、会社員時代には毎日の業務をこなすだけでなく、将来的に独立した際に自分がどのように顧客を獲得し、ビジネスを運営するかを常に考えていました。会社員であれば、会社の看板が信頼を後押ししてくれますが、独立後は自分自身を売り込む力が求められます。

日々、顧客との信頼関係を築くために誠実な対応と迅速な問題解決を意識して行動し続けたことが、将来の独立への土台となりました。

独立することで、会社に縛られずに自由なビジネス展開が可能となり、収入を大きく引き上げるチャンスがあります。成功すれば、収入は会社員時代よりも飛躍的に増加する可能性がありますが、それには強い営業力と信頼関係の構築が欠かせません。

現在の業務で培ったスキルや顧客対応の経験が、独立後の収入アップに直結するでしょう。

昇進(マネジメント職)を目指す

不動産仲介営業職で経験を積む中で、昇進してマネジメント職を目指すことはキャリアアップの一つの道です。単に営業成績を上げるだけでなく、チーム全体をまとめ、部下の成長を支援するリーダーシップが求められます。

投稿者の実体験

私が管理職を目指していた時期には、部下の育成に重点を置きました。新人営業と同行し、顧客とのやり取りで直面する課題を共有しながら、信頼関係を築く方法や成約までの方法を指導しました。

管理職に昇進することにより、年収アップが期待できます。管理職は個人の成果だけでなく、チーム全体の成果が報酬に反映されるため、責任が大きい分、収入も増加する可能性があります。

結果として、昇進はキャリアの大きなステップアップとなるでしょう。

現役職におけるトッププレイヤーを目指す

現在の役職でトッププレイヤーになるためには、営業成績を常に高い水準で維持する能力が必要です。顧客のニーズを的確に把握し、要望に合った物件を迅速に提案する力が重要となります。また、競合との差別化を図り、独自の視点で顧客に最適な価値を提供する力も求められます。

投稿者の実話

私がトッププレイヤーを目指していた時期には、他の営業スタッフが休んでいる休日も積極的に物件の案内を行い、顧客とのコミュニケーションを継続することで成約率を高めていました。

最新の市場動向や物件情報を常に把握し、最適な選択肢を提案できるよう準備を怠らなかったことが成功につながりました。

トッププレイヤーとして活躍することで、営業成績に応じた報酬やインセンティブを得られ、年収アップにもつながります。高い成果を出し続けることで、充実したキャリアと大きな達成感を得られるでしょう。

不動産仲介営業職として従事するうえで意識したいこと

日々の業務に追われていると、キャリアや将来について考える時間が十分に取れないと感じることがあるかもしれません。

しかし、不動産仲介営業職は、単に物件を紹介するだけの仕事ではなく、自分自身を成長させる大きなチャンスが広がる職業です。忙しさに流されず、明確な目標を定めて意識的に成長を図ることが重要です。

また管理職として働く方には、部下の育成やチーム全体の成長を視野に入れた行動が求められます。自身の経験を生かして後輩に適切なアドバイスを与え、チーム全体のスキル向上を促すことが、最終的には自分の成長にもつながるでしょう。

目標を持って日々の業務に取り組むことで、将来の選択肢が広がります。この機会に、自分の可能性を改めて見つめ直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

不動産仲介営業職は、単なる営業職を超え、さまざまなスキルや強みを身につけることができる職業です。コミュニケーション能力、マーケティング力、事務処理スキル、不動産知識といったスキルは、今後のキャリアにも大きな強みとなります

特に賃貸仲介業で培われた柔軟な対応力は、多くの場面で役立つでしょう。自分の可能性を信じて、日々の業務を一つひとつ丁寧にこなしていくことで、さらなる成長が期待できます。

自分の成長を楽しみながら、次のステップに進んでいきましょう。

不動産ライター 岩井 佑樹

合同会社ゆう不動産/岩井 佑樹

この記事を書いた人

これまで不動産関連SEO記事を500本以上作成。
日ごろから心がけていることは、記事を読む人が「どんなことで悩んでいるのか」「どんなことを知りたいのか」など。不動産業界10年の経験と知識、アパート大家の観点から書く記事で不動産の悩みを解決している。現役で不動産業に携わり、現場の「リアル」に触れているからこそ発信できる記事作成が強みの「不動産特化Webライター」

■現在の職業/肩書き/資格など
不動産会社代表/宅建士資格

CHINTAI JOURNAL
レビュー:  
 0 コメント