最終更新日:2025/10/24
記事公開日:2025/10/27
日々、たくさんのお客様と向き合っている営業スタッフの皆さんは、このような質問を受けたことはありませんか?
「初期費用って何ですか?」 「敷金と礼金ってどちらかを払えばいいんですか?」
もちろん、初めてお部屋探しをするお客様にとっては当たり前の疑問ですが、ある程度の知識を持ったお客様との接客では、会話がスムーズに進み、物件の提案から契約まで、スピーディに話が進むことが多いはずです。
もし、すべてのお客様が後者のように、基本的な知識を身につけていたら…。
接客の質が上がり、お客様との信頼関係を築きやすくなるだけでなく、成約率もぐっと高まるかもしれません。
そんな「理想のお客様」を育てるべく、CHINTAIが正しいお部屋探しの知識を、全国の高校生に教えていることをご存知でしょうか?
本記事では、CHINTAIの副教材の取り組みについてご紹介します。
2022年、民法改正により成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、18歳以上であれば親の同意がなくても、自分の意思だけでクレジットカードを作ったり、ローンを組んだり、さらには賃貸契約を結んだりすることが可能になりました。
しかし、高校生が知識がないまま複雑な賃貸契約に臨めば、入居後のミスマッチやトラブルが考えられます。こうした背景から、文部科学省の学習指導要領が改訂され、高校の家庭科の授業で「契約」や「消費者保護」についての学習が必須となりました。
CHINTAIは、教育の流れに合わせ、お部屋探しに必要な知識を体系的に学べる副教材『高校生のためのお部屋探し&一人暮らしガイド』を制作しました。発刊から1年で1000校を超える学校より導入検討の声をいただいております。

この教材は「情報誌CHINTAI」を教材化したものです。
賃貸借契約の基本や引越し準備のポイントなど、一人暮らしを始める際に知っておくべき基礎知識を、イラストや図を多用してわかりやすく解説しています。
また、ただ情報誌を再編集したものではなく、 実際に授業で活用しやすいよう、都立府中工科高等学校で家庭科を教えている現役教師、根本佳子先生と共同で制作しました。
授業の流れを考慮した構成や、生徒が興味を持って学べるような内容を追及し、難しい「賃貸物件の人物相関図」をイラストで解説するなど、見るだけで仕組みを理解できるよう、わかりやすさに拘りました。

実際に授業で副教材を使った生徒たちからはこのような声が聞かれました。
一人暮らしには思ったよりお金がかかることがわかり、準備すべきことがイメージできた
一人暮らしにはこんなに費用が必要なのだと、現実味を感じることができた
部屋探しには妥協点や優先順位も必要と知り、具体的な選択ができるように感じた
また、副教材を授業で活用いただいた先生からはこのような反応をいただきました。
契約の仕組みの図がわかりやすい
初期費用計算ワークができるので、金額の高さに驚く生徒が多く盛り上がった
希望条件やゆずれないポイントを記入して整理できる点が良い
ここまで読んで、「高校生への教育は大切だとは思うけど、それが不動産営業スタッフにとって何のメリットとなるのだろう?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
メリット1:接客効率の向上
副教材を通じてお部屋探しや契約を学んだ若い世代を増やすことで、基本的な知識を身に着けたお客様を送客することができ、理想とするライフスタイルや価値観といった「ニーズのヒアリング」に時間をかけられるようになります。
副教材では、内見時のチェックポイントや契約内容の確認方法など、入居後に後悔しないための知識も学べる内容となっています。お客様が納得した上で契約を結ぶことで、入居後のクレームや退去時のトラブルを減らすことを目指していきます。
お部屋探しから契約まで体系的に学べる副教材は、新人営業スタッフの方の教育にもご活用いただけます。「初めてのお部屋探し」の基本を学ぶことで、お客様が抱える不安や疑問を疑似体験し、接客スキルの向上などに役立てていただけると幸いです。
CHINTAIの副教材は、単なる企業の社会貢献活動ではなく、「お部屋探しは楽しい」というポジティブなイメージを若年層に広めるとともに、不動産賃貸業界の「未来のお客様を育てる」ことを目的としています。
現在、リニューアルに向けた準備が進められており、お部屋探しや契約の知識だけでなく、「一人暮らし開始後の生活マナー」や「退去時の原状回復のルール」など、契約後の新生活で必要な知識も学べる内容にする予定です。
正しい知識を身につけ、自分で考え、自分で選んだ部屋で新生活をスタートさせる。 そんな「自立したお客様」を増やすことで、健全な賃貸仲介市場の発展にも寄与していきたいと考えております。
▼お申込みフォーム
https://form.run/@oheyasagashi-hitorigurashi-guide
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