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【物件オーナーへのリフォーム・リノベ提案時に役立つ】子育て世帯向け共同住宅に最大50万円の補助金!宅配ボックス設置で物件価値UP!

記事公開日:2024/09/26

最終更新日:2024/10/02

皆さんは、子育て世帯を支援するための住宅環境が改善されつつあることをご存知ですか?

国土交通省が推進している「子育て支援型共同住宅推進事業」が、その取り組みの一例です。この記事では、この事業の概要と、特に新たに追加された「宅配ボックス設置支援」についてお伝えします。子どもたちが安全に育つ環境を作るために、どのような施策が実施されているのか、一緒に見ていきましょう。

子育て支援型共同住宅推進事業とは?

「子育て支援型共同住宅推進事業」とは、共同住宅(賃貸住宅や分譲マンション)を対象に、子どもを持つ世帯が安心して暮らせるよう、住宅環境の整備を支援する制度です。具体的には、子どもの安全確保に資する設備の設置や、居住者間の交流を促進する施設の設置に対して補助金が交付されるものなんです。令和4年1月にスタートしたこの事業は、令和6年度の募集を2024年4月1日から開始しています。

参照:国土交通省|令和6年4月1日 プレスリリース

参照:国土交通省|子育て支援型共同住宅サポートセンター

安全確保に向けた設備の設置支援

まず、子どもたちの安全を確保するための設備の設置に対して補助が行われます。例えば、転落防止の手すりや補助錠、防犯性の高い窓や玄関ドアなど、住宅内での事故や不審者の侵入を防止するための設備が対象です。これらの支援により、親たちが安心して子育てに専念できる環境を整えることが目的です。

住民間の交流を促す施設設置への支援

次に、居住者同士の交流を促すための施設の設置にも補助が行われます。多目的室やキッズルーム、さらには遊具や水遊び場、砂場などが対象です。こうした施設を通じて、親同士のつながりが生まれ、地域全体で子育てを支える温かいコミュニティが形成されます。

子育て世帯に嬉しい!「宅配ボックス設置補助」がスタート!

どのくらい補助額がもらえるの?

今回特に注目したいのが、2024年4月1日から新たに支援対象に加わった「宅配ボックスの設置支援」です。この支援により、物件オーナーは便利で安全な宅配ボックスを設置することができ、入居者にとっても大きなメリットとなります!

今回の宅配ボックス設置補助は、この制度の拡充の一環として実施されるもので、条件にもよりますが、15万円~最大50万円の設置補助を受けることができるんです!これまで、転落防止の手すりや補助錠の設置、防犯性の高い窓や玄関ドアの設置などが対象でしたが、ここに宅配ボックスが加わったことで、さらに充実した子育て環境が実現できるようになりました。

支援補助イメージはどんな感じ?

例えば、150万円の宅配ボックスを設置する場合・・・

150万円×子育て世帯の入居率(3割~10割)×補助率(1/3)=15万円~50万円の範囲で支援可能になります。

※子育て世帯の入居率に応じて支援額が異なります。

参照:国土交通省 子育て支援型共同住宅サポートセンター|宅配ボックス設置補助チラシ

宅配ボックス設置補助の詳細をチェック!

設置補助の条件とは?

対象となるのは、以下の要件を満たす「共同住宅」です。

・建築基準法上の「共同住宅」又は「長屋」であること。(既存の住宅のみ。新築は対象外)

・補助対象共同住宅における子育て世帯の入居率が3割以上であること。

・対象共同住宅の住戸部分の床面積の平均が40㎡以上であること。(バルコニーや外からアクセスできるパイプスペースは含みません。)

・対象住戸を含む建築物は新耐震基準に適合していること。

・対象となる宅配ボックスの設置は、共同住宅のエントランス等の共用部に設置するものに限り、各住戸前に設置するものは対象としないこと。(補助対象は1棟につき1箇所のみ)

・設置する宅配ボックスは『子育てエコ(旧こどもエコ)支援事業』登録商品であること。

・補助対象共同住宅の全ての住戸が、子どもの転落による事故防止対策が講じられていること。

これらの条件を満たす物件をお持ちのオーナーに対して、ぜひこの補助制度を活用してコミュニケーションを図ってみるのはいかがでしょうか?

参照:国土交通省 子育て支援型共同住宅サポートセンター|令和6年度補助金交付申請等要領

参照:国土交通省 子育て支援型共同住宅サポートセンター|宅配ボックス設置補助チラシ

物件オーナーとコミュニケーションを図るヒント

物件オーナーにとっても、宅配ボックスの設置は入居者の満足度を高くする手段となります。ご存知のとおり、宅配ボックスがある物件は現在も人気があり、入居希望者が増える傾向にあります。また、国の補助制度を利用することで、初期投資を抑えることができるのも大きな魅力です。「宅配ボックス設置補助」は、物件オーナーとの会話の中でトークのネタとして持ち出すと、より親密な関係を築くことができるかもしれません。

物件オーナーとのコミュニケーション例

「お部屋探し時に需要が高い設備ですので、差別化を図る為にも設置検討いかがですか?」

「国から宅配ボックス設置の補助金が出ることをご存知ですか?補助金の活用をすることで、物件の価値向上に繋がりますので、ぜひご検討お願いします!」

すでにこのような提案は実践されているかもしれませんが、今回の補助金の話題にさりげなくふれることで、オーナーの関心を惹きつけられることもあるかもしれません。

まとめ

「子育て支援型共同住宅推進事業」の宅配ボックス設置補助は、物件オーナーにとっても、入居者にとってもメリットが大きい制度だと思います。

物件オーナーは、この補助を活用することで、より魅力的な物件を提供し、入居率向上につなげることができます。入居者は、安全で便利な住環境を得ることができ、子育てを安心して楽しむことができるようになります。今回ご紹介した「宅配ボックスの設置支援」は、現代の生活スタイルにマッチした良い施策と言えるでしょう。

松本千治(CHINTAI)

この記事を書いた人

新卒で入社した自動車ディーラーで営業職を9年、本部人事担当を2年経験したのち、2020年に株式会社CHINTAIへ入社。

CHINTAI入社後、経営管理室で新卒および中途採用・労務管理を経験したのち、現在の営業企画グループへ異動。
クライアントである不動産会社様との対話を大切にし、サポート業務やサービスの活用促進を担当しながら、不動産会社様向けの情報発信メディアであるCHINTAI JOURNAL運用も担当。

【★マツの一言★】
今回は、国土交通省が推進している事業を取り上げてみました!普段、店舗様より「オーナー様とのコミュニケーションネタが欲しい」というお声でしたので、皆様のお役に立つ記事をこれからも発信していきます!

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