記事公開日:2022/03/03
最終更新日:2023/11/16
営業リーダーに抜擢されるというのは誇らしいことであり、仕事へのやりがいにも繋がります。しかし、リーダーに選ばれたものの、どうすればうまくチームを引っ張っていけるのか、尊敬されるリーダーになるにはどうしたらいいのか不安になる方もいるかもしれません。
そこで今回は、尊敬される営業リーダーの特徴や必要なスキル、営業マネージャーとの違いなどを解説していくので、部下のマネジメントで困っている方はこれからの仕事に役立ててみてください。
目次
営業リーダーとは、自分の成績だけでなくチーム全体の成果を上げることを目標に掲げ、チーム全体を引っ張っていく人のことです。リーダーが先頭に立って成果を上げるためのビジョンを示し、異なる価値観や個性をもつチームメンバーが同じ方向を目指せるように指示を出していくというのが主な仕事です。具体的な仕事内容としては、自分のノルマを達成するという通常業務以外に、成績が上がらないメンバーに適切なアドバイスを行ったりするなど、チームが目標としている数字を達成できるように部下を指導するという業務が加わります。
営業リーダーに似ている役割として、営業マネージャーというものがあります。どちらもチーム活動の維持や成果達成の促進を担っているという共通点はありますが、目標達成へのアプローチやチーム管理の仕方に違いがあります。
営業マネージャーの役割 | 営業リーダーの役割 |
仕事やタスクの具体的な指示 | メンバーへ仕事やタスクを最善に尽くすための落とし込みをする |
結果の追跡と管理 | 結果を出すためにメンバーの営業力を引き出しつつ、それぞれがもっているスキルや才能を最大限に発揮させる |
短期的な目標に集中し達成させるための指導を行う | 目の前の業務をこなしながら、目標達成のため臨機応変に営業戦略を練る |
このように、営業マネージャーはチームが目指す目標やタスクの決定や管理、調整などを行います。組織が決めた目標をメンバー全体で共有し、達成できるように実践的に導いていく営業リーダーの業務内容とは違うということを頭に入れておきましょう。
リーダーとしての業務を円滑に進めるには、営業チームメンバーに尊敬されることが重要です。どんなビジョンを示しても、「この人にはついていけない」と思われてしまったら目標は未達で終わってしまいます。尊敬される営業リーダーはどういう人なのか、その特徴を詳しく見ていきましょう。
尊敬される営業リーダーは、営業チームメンバーが働きやすい環境づくりに注力しています。働きやすい環境は企業や業種ごとに異なりますが、主に以下の点を意識した環境づくりが大切です。
営業リーダーというだけでは難しい部分もあるかもしれませんが、尊敬される営業リーダーは、メンバーが営業活動に集中できる環境を整えることも怠りません。
達成すべき目標を、明確かつ無理のない範囲に設定しているのも、尊敬されるリーダーの特徴です。
ただ売上高を設定するだけでなく、どのような営業戦略で達成を目指すかを明確に伝え、それをチームで共有することを実践するリーダーは尊敬されます。一方、あまりにも無謀で達成できないような目標ではチームメンバーのやる気も下がり、お互いの関係も悪化してしまうおそれがあります。
仕事における、自分の弱点や苦手分野を把握しているリーダーは尊敬されます。組織の上に立つ人の中には「自分は完ぺき」と思い込み、部下ができないことを叱責したり見下したりする人も少なくありません。当然ですが、こういった人間が尊敬されることはありません。
自分の欠点を把握しているリーダーは、チームメンバーの弱点や苦手分野も把握しているので、足りない部分をお互いにサポートし合ったり、協力し合ったりして業務を円滑に進めていきます。もちろん上下関係は大事ですが、「自分は完ぺきじゃない」ということを認めて、目標達成のためにチーム一丸となり協力し合える環境を作るリーダーは尊敬されます。
尊敬されるリーダーは、営業チームメンバー(営業マン)を信用しています。どんな人でも、「信用されている」と思えばその期待に応えるために頑張りますし、「この人にならついていける」という気持ちも生まれます。一方、「信用されていない」と感じればチームメンバーも「リーダーを信用しない」という気持ちになり、尊敬もされません。
チームメンバーが失敗したときには一緒に原因を探り、次は自分で解決できるようにと促していくことも、営業リーダーの大事な仕事のひとつです。成長を促す指導をすればメンバー自身も自分の成長を実感でき、リーダーに対して尊敬の念が生まれます。また、社員の成長は組織全体の底上げに繋がり、今後の人材育成にも良い影響を与えます。
アメとムチの使い分けが上手にできるのも、尊敬されるリーダーの特徴です。実力より少しハイレベルな仕事を与えればチームメンバーはやる気を刺激されますし、レベルの高い仕事を任されることでモチベーションもアップします。
ただし、「信頼して任せる」というだけではうまくいかないこともあります。そういった場合は、業務内容をチェックして正しく「叱る」ことも必要です。特に、手抜きによって仕事を失敗したときはその都度注意しなければなりません。
「信頼」というアメと、「叱る」というムチを使い分けができるリーダーに対しては、部下からの信頼も厚くなり尊敬に繋がります。
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