記事公開日:2022/08/11
最終更新日:2022/09/18
企業の公式Twitterアカウントは多種多様なユーザーから注目され、実践的なマーケティング手法のひとつとして利用されています。不動産業界でもTwitter公式アカウントの活用が活発化され、各企業が独自の運用方法で人々の注目を集めており、認知度の向上や売上アップに繋げている企業も少なくありません。
今回は、Twitter公式アカウントが不動産業界で着目され始めた理由について解説します。今日からでも公式アカウント作成に向けて動き出せるよう、Twitterのおすすめ機能や活用事例なども併せてチェックしてみてください。
目次
Twitter公式アカウントとは、本物である「認証」を受けたアカウントのことです。著名人や注目を集める企業などのアカウントが本物であると認証されれば、ユーザーからの信頼を得られます。認証されると「認証バッジ(青いマーク)」が与えられ、本物のアカウントであると一目でわかります。
ただし、どの企業でも認証を受けられるわけではありません。以下の条件を満たしつつ、正式な手続きを踏む必要があります。
手続きに関しては、本人確認ができる書類や公式のWEBサイト・メールアドレスなどが必要です。これらのハードルを乗り越えることで、公式アカウントとして活動できます。
不動産業界でTwitter公式アカウントが着目されている理由は主に4つあります。
次項で詳しく見ていきましょう。
Twitterの魅力はタイムリーに情報を届けられる即時性です。各ユーザーのタイムラインには多種多様な情報が、おおよそ時系列で流れてきます。ユーザー側から見ると「今」の状況を手軽に素早く手に入れられるため、企業側もタイムリーな情報を届けやすくなります。
たとえば、新商品・サービスの発表や時事ネタに絡ませた広告などを発信することで、興味・関心のあるユーザーを効率的に集めることも可能です。
ハッシュタグ検索機能により、ターゲットユーザーへピンポイントにアプローチできます。ハッシュタグとは、特定のキーワードやトピックを分類できる機能です。
たとえば、特定のキーワードの前に「#」をつけて投稿すると、検索結果に表示されやすくなります。ハッシュタグのついたキーワードをクリックするだけでも関連する投稿が一覧表示されるため、ユーザーは気になる情報を短時間で検索可能です。
また、ターゲットユーザーに知ってほしい情報へハッシュタグをつけておけば、潜在顧客へのアプローチもできます。複数のキーワードへハッシュタグをつけて、認知度拡大や新規顧客獲得を目指しましょう。
Twitterはユーザーと相互にコミュニケーションが取れるため、より密接な関係構築も目指せます。コミュニケーションを取るには以下の方法が挙げられます。
各機能の詳細については後述しますが、上記の方法でユーザーと手軽にコミュニケーションが取れます。特にリプライはツイート画面から送信できるので、コミュニケーションへのハードルをユーザーに感じさせません。
またTwitterであれば、ユーザーが投稿する商品・サービスへの感想にもリアクションできます。ユーザーからの質問にも個別対応できるため、一方的な広告・宣伝より密接な関係構築が可能です。ユーザーと企業の距離感が縮まれば、エンゲージメントやブランドロイヤリティ向上などに期待できます。
Twitterは投稿の拡散力が高く、自社を知らないユーザーにもアプローチできます。Twitterには「リツイート」や「いいね」という機能があり、これらの機能により投稿は拡散されます。
拡散された投稿は自社のフォロワー以外にも表示されるので、商品・サービスの認知度拡大も可能ですが、必ずしも拡散されるわけではありません。情報の拡散を狙う場合は、以下のポイントを意識してみましょう。
Twitterは情報収集用のツールとしても利用されるため、ニュース系の投稿は拡散に期待できます。また、ユーザーの疑問を解決するような内容を意識するとより興味を持ってもらいやすくなります。そして、ユーザーがTwitterをチェックする時間も意識しつつ投稿を続けられれば、拡散力のある情報発信が可能です。
ここからは、Twitter公式アカウントを利用するうえで活用する、主な機能を6つ紹介していきます。各機能を活用して、顧客獲得や認知度拡大を目指しましょう。
「投稿(ツイート)」とは、Twitterに公開されるメッセージのことです。内容はテキストだけでなく写真や動画、リンクなども含まれますが、このテキストは最大140文字までしか投稿できないため、内容を吟味しましょう。
不動産会社の場合、以下のような内容で投稿するとユーザーの興味・関心を引きやすくなります。
不動産関連の情報発信に加え、エンタメ寄りの内容も投稿することで、ユーザーの目を留められる可能性があります。自社のホームページや企画・イベントのURLなどを貼り付けておけば、ユーザーのサービス利用を誘導することも可能です。
仮に不動産に関連しない情報であっても、企業や自社キャラクターのイメージに合わせた内容であればユーザーを引きつけられます。季節や時事ネタなどを絡めつつ日常的な内容を投稿し、自社のイメージづくりに繋げることも可能です。
投稿機能の特徴を以下にまとめてみたので、利用する際は参考にしてみてください。
「リツイート」とは、特定の投稿を他のフォロワーと共有する機能です。また引用リツイートという機能もあり、こちらを使うと自分のコメントも含めてリツイート(元のツイートが自分の投稿に埋め込まれる)できます。
不動産会社の場合、キャンペーンに関する投稿を行いリツイートしてもらいましょう。たとえば、「リツイートした人を対象に抽選で○○名様にキャッシュバック」といった内容の投稿を行います。リツイートにより日本中のTwitterユーザーへ情報が拡散されれば、キャンペーン参加者の母数アップに期待できます。
定期的にキャンペーンを発信できれば、新規フォロワー獲得も可能です。これにより、自社の認知度拡大や潜在顧客獲得などにも繋がります。
以下にリツイート機能の特徴をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「スペース」とは、音声を使ってユーザーとリアルタイムで会話できる機能です。テキストでのコミュニケーションとは異なり、その場で質疑応答や会話を楽しめるため、企業とユーザーの距離感をより縮められます。
不動産会社であれば、不動産に関連する疑問・質問をリプライで受け付けながら、スペースで順次回答するといった使い方ができます。あらかじめトーク内容を絞って告知しておけば、特定のターゲットに絞ったコミュニケーションも可能です。
スペースの特徴をピックアップしてみたので、これらを参考にしながら利用してみてください。
「リプライ(返信)」とは、投稿に反応・返信する機能です。ボタン1つでリプライを送信可能なため、ユーザーは企業側の投稿へ気軽に質問・相談などができます。やり取りの内容は公開されるため、よりオープンなコミュニケーションが叶います。
不動産会社の場合、リプライで質問・問合せ対応などが可能です。たとえば、賃貸物件探しのノウハウやコツに関する投稿を行い、それに対する質問・問合せに対して回答します。親しみやすさとレスポンスのスピードを意識することで、ユーザーに親近感や安心感を与えられます。
下記にリプライ機能の特徴をまとめましたので、参考にしながら使ってみてください。
「いいね」とは、投稿に対して興味・関心があることを示す機能です。いいねされた投稿はより多くの人の目に留まるため、リツイートのような拡散能力にも期待できます。
リツイートとの違いは自身の気持ちを表現するか否かで、ツイートは拡散、いいねは興味の度合いを示します。いいねする際はハートのアイコンをタップするだけであり、手軽に自分の気持ちを表現できるのが魅力です。
不動産会社の担当者であれば、関連企業のイベント情報やユーザーの投稿などへいいねをつけましょう。たとえば、自社サービスを利用して賃貸物件を見つけたユーザーがいた場合、その投稿にいいねをつけます。いいねはユーザーと交流しつつ、ポジティブなリアクションを拡散できるメリットもあるため、コミュニケーションを活発化させて自社ブランドや商品・サービスへの注目度・イメージアップを図りましょう。
以下にいいね機能の特徴をまとめましたので、実際に使う際は参考にしてみてください。
「ダイレクトメッセージ(DM)」とは、ユーザーと直接やり取りできる機能です。リプライとは異なり、やり取りの内容は公開されないため、よりプライベートなコミュニケーションが可能になります。
さらに、ダイレクトメッセージではチャットボットも利用できます。これは、こちらから選択肢を提示してユーザーに回答してもらう形式のチャットボットで、うまく使えばTwitter上でカスタマーサポートを自動化でき、人的リソースの削減が目指せます。不動産会社の方であれば、興味のあるエリアや条件などを回答してもらい、おすすめの物件ジャンルや関連コンテンツなどに誘導するのもひとつの手です。
以下にDM機能の特徴をピックアップしてみたので、実践する際は参考にしてみてください。
続いて、Twitterの公式アカウントを開設する方法について見ていきましょう。手順は2ステップなので、さっそく実践してみてください。
アカウントの作成手順は次のとおりです。
Twitterアカウントは複数作成可能なので、企業アカウントの場合はキャンペーン通知用や新商品・サービス通知用などそれぞれ使い分けることができます。
充実したプロフィール欄を作成することで、ユーザーから興味・関心を持ってもらいやすくなります。プロフィール欄には以下の要素をカスタマイズできます。
画像を設定する際は、プロフィールと関連性の高いものを選びましょう。企業イメージにも繋がるため、マスコットキャラクターやロゴマークなどがおすすめです。不動産会社の担当者なら、以下のポイントを意識してプロフィール欄を作成してみると良いでしょう。
発信情報のカテゴリを明記することで、ユーザーが何を解決できるのか伝えられます。ターゲットユーザーへピンポイントにアプローチすることへも繋がるため、プロフィール欄には具体性を持たせましょう。また実店舗の情報を載せる場合、営業時間や位置情報も併せてプロフィール欄に追加すると、ユーザーが検索する手間を省けます。
さらに、ハッシュタグ付きのキーワードをプロフィールに掲載しておけば、拡散したい情報の認知度アップに期待できます。自社のホームページのリンクも掲載し、より深く自社の魅力や商品・サービスを理解してもらいましょう。
不動産業界のTwitter公式アカウント活用事例として、「CHINTAI JOURNAL」を紹介します。CHINTAI JOURNALの運用目的・現状の活動内容は次のとおりです。
CHINTAI JOURNALでは、営業に関する情報発信を行いつつ、ユーザーに親近感を持ってもらうためエンタメ寄りの内容も発信しています。また、賃貸業に関する他ユーザーの投稿を「リツイート」「いいね」し、相互的な情報拡散にも注力していることも特徴です。お堅いイメージではなく、人間味溢れる投稿でユーザーの興味・関心を引きつけている工夫がなされているため、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
Twitter公式アカウントを作成・運用することで、企業ブランドや商品・サービスの認知度拡大、潜在顧客獲得などが見込めます。狙った効果を出すには、Twitterのメリットや各種機能を理解することが重要です。
また、他社の活用事例も参考に、公式アカウントの運用方法を検討してみてください。プロフィール作成時からコンセプトを決めて、アカウントの方向性を決定しましょう。