イケノウハウ

【不動産シーン別】おすすめの手土産は?選び方次第でオーナーとの良好関係を結ぶ!

最終更新日:2025/10/10

記事公開日:2025/07/14

不動産の業務では、オーナー様や取引先との信頼関係を築くために、手土産を用意する場面が多くあります。しかし、どのような品を選び、いつ、どの程度の価格帯が適切なのか悩む方も少なくありません。

そこでこの記事では、挨拶や謝罪といった場面ごとの相場やマナー、実務で役立つ具体的な商品例を解説します。手土産の基本的な考え方から実践的な選び方までを分かりやすく整理していますので、ぜひ参考にしてください。

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そもそもなぜ「手土産」は必要?

手土産は、ただの贈り物ではなく、信頼関係を築くための重要なきっかけとなります。

不動産業界では、オーナー様や取引先と良好な取引関係を築けるかどうかに関わります。とくに初対面や節目のタイミングで手土産を渡すことで、礼儀や心遣いが伝わり、相手に良い印象を与えることが可能です。

反対に、同じ商談内容でも、手ぶらで訪問するのと気の利いた手土産を持参するのとでは、相手の反応や信頼度に大きな差が生まれます。さらにトラブルや謝罪の場面でも、誠意を示す手段として効果的です。

「気配りができる」「丁寧な対応をする会社だ」と感じてもらえることで、その後の関係が円滑になり、再取引にもつながります。つまり、手土産は営業力を高める実践的なツールのひとつといえるのです。

シーン別・手土産の相場と渡すタイミング

不動産業務の現場では、状況に応じて適切な手土産の金額や渡すタイミングを見極めることが求められます。ここでは、3つのシーンごとに、適正な価格帯と好印象を与える渡し方のポイントを解説します。

挨拶訪問・お礼等の場合…3,000~5,000円

初回訪問や成約後のお礼など、節目のご挨拶には3,000〜5,000円程度の手土産が適しています。

高額すぎると相手に気を遣わせ、安すぎると形式的に見られる可能性があるため、相場内に収めるのが無難です。原則として、玄関先や応接室に通された直後に渡すのが望ましいでしょう。

「本日はご挨拶に伺いました」と一言添え、紙袋から出して丁寧に手渡しましょう。お礼の訪問でも、会話の始めに渡すことで、礼儀と感謝の気持ちが自然に伝わります。

接待・会食の場合…3,000~5,000円

会食などの接待では、事前に予約や段取りを整えていただいたお礼として手土産を用意すると、相手に好印象を与えられます。相場は3,000〜5,000円程度が目安です。

渡すタイミングは、帰り際が適しています。「本日はありがとうございました。お口に合えば幸いです」と一言添えて、さりげなく手渡すのがスマートです。

特に個人オーナー様との接待では、手ぶらで帰すのは失礼と受け取られることもあるため、上質な和菓子やお茶などを事前に用意しておくと安心です。

謝罪の場合…3,000~10,000円

物件の不具合や契約の遅延などで迷惑をかけた際は、謝意を明確に伝えるため、やや高めの手土産を用意するのが一般的です。相場は3,000〜10,000円程度で、金額は迷惑の程度や相手との関係性を踏まえて判断しましょう。

渡すタイミングは訪問直後ではなく、まず謝罪の言葉を伝えたあと、「ささやかではございますが」と添えて手渡すのが礼儀です。品物の内容以上に、誠意が伝わるかどうかが重要です。

のし紙を付けて丁寧に包装された品を選ぶと、より真摯な印象を与えられます。

不動産業界で手土産が必要になるシーン

ここでは、実務の中でも特に手土産の効果を実感しやすい代表的な3つのシーンについて、具体的に解説します。

管理会社が自分の会社に変更した場合

管理会社の変更は、オーナー様にとって不安を感じやすいタイミングです。そのため、初回訪問時の対応が今後の信頼関係を大きく左右します。書類の説明だけでなく、心配りのある手土産を添えることで、「安心して任せられる会社」という印象を与えやすくなります。

たとえば、個包装の焼き菓子とともに管理体制を説明したパンフレットを用意すれば、丁寧で信頼感のある対応として受け取られやすくなります。こうした対応は、継続的な取引や他物件の管理委託へ発展することにもつながるでしょう。

オーナー様が新たなお客様をご紹介くださった場合

紹介によって生まれるつながりは、営業活動の中でも特に信頼性が高く、成約につながりやすいルートといえます。紹介元であるオーナー様への感謝を形で示すことで、関係性の維持・強化にもつながります。

紹介を受けたあとは、早めにお礼の訪問を行い、丁寧な言葉とともに手土産をお渡しすることで、感謝の気持ちを具体的に伝えることができます。こうした姿勢は、オーナー様との信頼関係をより深めるうえでも効果的です。

(不動産売買)決済が完了した場合

売買契約が無事に完了し、決済・引渡しを迎える日は売り手・買い手にとって大きな節目となります。このタイミングで、祝意を込めた手土産を渡すことで、営業担当者だけでなく会社全体の印象を高めることが可能です。

とくに、丁寧な言葉を添えて手渡すことで、感謝や安心感が相手に伝わりやすくなります。こうした対応は信頼を積み重ねることにつながり、将来的な紹介や継続的な関係の構築にも結びつきます。

手土産を選ぶ際のポイント(マナー)

ここでは、手土産を選ぶ際に押さえておきたい5つのマナーを解説します。

要冷蔵(冷凍)のものは避ける

要冷蔵や冷凍の商品は、相手に保管や持ち帰りの負担をかける可能性があるため、手土産としては避けるのが無難です。

打合せ先によっては冷蔵設備がない場合も多く、その場での対応が難しくなります。特に現場訪問や外出中の対応が多い法人相手では、常温保存できる焼き菓子やお茶類などが適しています。

季節によっては傷みやすいため、夏場はとくに注意が必要です。

個包装のものを選ぶ

手土産は複数人で分けていただくこともあるため、個包装のものが適しています。

たとえば、オーナー様の家族や、複数の社員が受け取る場合でも、分けやすく手間がかかりません。一方で、切り分けが必要なケーキなどは、その場で準備の手間が発生し、扱いにくくなります。

衛生面でも個包装は安心感を与えるため、配慮のある手土産として好印象を持たれやすいでしょう。実用性にも配慮することで、気配りが伝わります。

日持ちがするものを選ぶ

手土産は、渡した当日にすぐ食べてもらえるとは限らないため、数日から1週間以上日持ちする商品を選ぶのが基本です。とくに不動産業では、急な予定変更や突発的な訪問も多く、あらかじめ用意しておける常温保存の品が重宝されます。

日持ちがし、持ち運びにも適した商品例は以下のとおりです。

商品例

・焼き菓子
・煎餅
・お茶の詰め合わせ

これらは保存性に優れ、幅広い世代にも好まれやすいのが特徴です。

一方で、生菓子や生クリームを使った洋菓子は傷みやすく、相手に気を遣わせる恐れがあるため避けたほうが無難です。

手土産が高すぎると相手に気を使わせてしまうので注意

高額な手土産は一見丁寧に思われがちですが、相手によっては「お返しが必要なのでは」と心理的な負担を与える可能性があります。とくに長期的なお付き合いを前提とするオーナー様には、気軽に受け取れる価格帯を選ぶことが大切です。

一般的には前述の通り3,000〜5,000円程度が適正とされ、それ以上は謝罪や特別な事情がある場合を除き避けたほうが無難です。価格を抑えつつも、包装やブランドで高級感を演出する工夫が好印象につながります。

相手の会社の近くで買うと「急ごしらえ」と思われてしまうので注意

訪問直前に、相手のオフィス近くで購入した手土産は、準備の手間を省いた印象を与えてしまう恐れがあります。

有名百貨店や地元の老舗などで事前に選んだ品であれば、「わざわざ用意してくれた」と好意的に受け取られやすくなるでしょう。一方で、駅前のコンビニや商業施設で買った商品は、“ついで”や“急ごしらえ”と見なされることがあります。

とくに信頼関係を大切にしたいオーナー様とのやり取りでは、「事前に準備していた」ことが伝わるよう、余裕を持った対応を心がけることが大切です。

おすすめの手土産購入場所とおすすめの商品

手土産は購入場所によって選択肢の幅が大きく変わります。ここでは、営業担当者が活用しやすい「デパート・百貨店」「通販サイト」「ショッピングモール・駅ナカ」で購入可能なおすすめ商品をそれぞれ2点ずつ解説します。(商品情報及び価格は2025年7月時点での情報であり、変更や終売の可能性がある点にご注意ください)

デパート・百貨店

百貨店では、高級感のある包装や、品質に定評のあるブランド商品が揃っており、大切なオーナー様への手土産として安心して選ぶことができます。格式や信頼感を重視したい場面でも適しており、初回訪問や節目の挨拶など、信頼関係の構築において有効な手段となります。

デパート・百貨店で買えるおすすめの手土産

アンリ・シャルパンティエ「フィナンシェ・マドレーヌ詰合せ2種12個入」1,998円(税込)

12個セットでありながら個包装・常温保存対応。高級感のある化粧箱と賞味期限が約21日以上あるため、営業用途に向いています。

商品URL:https://www.yokumoku.jp/products/5d70b5f0dbbfdc006fd21e87/%E3%80%9030%E6%9C%AC%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%80%91%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB

ヨックモック「シガール(30本入り)」2,700円(税込)

バターをたっぷり使った生地をロール状に焼き上げた一品。軽やかな食感とやさしい甘さで、世代を問わず好まれます。個包装かつ缶入りで見栄えも良く、あらゆるシーンに適した手土産です。

商品URL:https://www.yokumoku.jp/products/5d70b5f0dbbfdc006fd21e87/%E3%80%9030%E6%9C%AC%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%80%91%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB

通販サイト

営業先へ直行する日やスケジュールが立て込んでいる時には、あらかじめ手土産を用意しておける通販サイトの活用が便利です。信頼できるブランドの商品を選んでおけば、日程に余裕がない場面でも安心して持参できます。

自宅やオフィスに配送できるため、準備の手間を省きつつ、品質の高い品を確保できる点も大きなメリットです。

通販サイトで買えるおすすめの手土産

北川半兵衛商店×ザ・スウィーツ「餡フィナンシェ(15個入)」3,780円(税込)

宇治抹茶や和三盆など、和素材を活かした上品な焼き菓子の詰合せ。高級感のある化粧箱入りで、格式を重んじる法人向けの贈り物としても好まれます。個包装・常温保存で実用性にも優れています。

商品URL:https://shaddy.jp/gs_front/shouhin/251051057/?srsltid=AfmBOoqtED7JrmFpKylpzVY9UDBpMO4EjlPC5XQsHeDTa3u0l6Dp7cXX

資生堂パーラー「ラ・ガナシュ(18個入)」2,160円(税込)

ベルギー産の上質なチョコレートに、さくさくのココアクランチを加えたなめらかな口どけのチョコレート。ノワール(ビター)とブラン(ホワイト)の2種アソートで、3層の味わいと食感が織りなすハーモニーが魅力です。化粧箱入りで見栄えも良く、銀座ブランドとしての信頼感もあるため、性別や年齢を問わず喜ばれる手土産です。

商品URL:https://parlour.shiseido.co.jp/food_products/onlineshop/detail.html?prod_id=0000000714&srsltid=AfmBOopN1aQh-ZT4omOaKMWO25QOL9fMbw-if1wn9QizPPYnupAVb8oi

ショッピングモール・大型スーパー(駅ナカショップ含む)

急な訪問前や出先での手配に便利なのが、駅ナカショップやショッピングモールです。信頼できる定番商品を選べば、「とりあえず感」のない気遣いが伝わります。

ショッピングモール・大型スーパーで買えるおすすめの手土産

新潟味のれん本舗「マカダミアナッツおかき大箱(56枚入)」4,190円(税込)

国産もち米ともち粉を使い、香ばしいマカダミアナッツを練り込んだ一品。塩味ベースで軽やかな食感に仕上げられ、甘みとコクが広がる上品な味わい。贈答にも最適な大容量タイプです。

商品URL:https://www.ajinoren.co.jp/shop/g/g3449/?gad_source=1&gad_campaignid=20576992037&gbraid=0AAAAADhK3THM2TkDsibhT1ZLK9Ljf8Zto&gclid=EAIaIQobChMIz9myvomdjgMVV-gWBR2ezxLFEAQYAyABEgLXs_D_BwE

ガトーフェスタ ハラダ「グーテ・デ・ロワ 化粧缶中(52枚入)」2,700円(税込)

バターの風味豊かなラスクで知られる定番商品。上品なパッケージと安定した品質で、ビジネスシーンでも好印象を与えます。全国の百貨店や駅ナカでも取り扱いがあり、入手しやすい点もポイントです。

商品URL:https://shop.gateaufesta-harada.com/shop/g/gR2/

まとめ

不動産業界における手土産は、信頼構築や円滑な関係づくりに欠かせない営業ツールです。挨拶や謝罪、紹介対応などの場面では、適切な相場や渡すタイミング、選び方に配慮することで好印象を与えやすくなります。

保存性・配りやすさも重要な要素です。手土産を“誠意のかたち”として活用することで、信頼の蓄積や将来的な紹介にもつながります。日々の業務に取り入れ、より良い関係づくりを目指しましょう。

不動産ライター 岩井 佑樹

合同会社ゆう不動産/岩井 佑樹

この記事を書いた人

これまで不動産関連SEO記事を500本以上作成。
日ごろから心がけていることは、記事を読む人が「どんなことで悩んでいるのか」「どんなことを知りたいのか」など。不動産業界10年の経験と知識、アパート大家の観点から書く記事で不動産の悩みを解決している。現役で不動産業に携わり、現場の「リアル」に触れているからこそ発信できる記事作成が強みの「不動産特化Webライター」

■現在の職業/肩書き/資格など
不動産会社代表/宅建士資格

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 by CHINTAI JOURNAL編集部
皆さんのオススメの手土産教えてください!

業界業種、職種問わず、皆様のオススメの手土産があれば、ぜひ教えてください!
皆様の事例なども勉強させていただければ!