記事公開日:2022/09/26
最終更新日:2023/11/02
賃貸経営で重要な集客をするために、不動産ポータルサイトを活用してユーザーにアプローチをしているものの、思うような成果を出せずに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。また、効果的な活用方法や必要性がわからないといった方も少なくありませんので、売上アップのためにも不動産ポータルサイトの活用法を押さえておくようにしましょう。
今回は、不動産ポータルサイトの重要性や、ユーザーからの評判が高いポータルサイトの特徴について解説していきますので、集客についてお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
ポータルサイトのポータルには「入口」という意味があり、さまざまなコンテンツや情報の入口になるサイトのことをポータルサイトと呼びます。たとえば、何かの情報を知りたいときに使う「Google」や「Yahoo! Japan」といったWebサイトもポータルサイトのひとつであり、そのため不動産ポータルサイトは「さまざまな不動産情報が集まるWebサイト」と呼ばれています。
この不動産ポータルサイトは、賃貸物件専用のサイト、賃貸物件・売買物件の両方が掲載されているサイト、リノベ物件しか取り扱わないサイトなどその種類はさまざまです。また、掲載物件の特徴や物件掲載数、使い方や見方もそれぞれ異なります。
そして、掲載料金やユーザー利用者数も不動産ポータルサイトによって違うため、不動産会社はどのポータルサイトを利用するか検討することが重要です。そのためにも、それぞれのポータルサイトの特徴や狙っているターゲット層を知っておかなければいけません。
不動産ポータルサイトは検索結果の上位に表示されることが多く、広告の数が多いポータルサイトであればその分人の目に留まりやすいのが特徴です。そのため、自社の公式サイトだけで物件紹介を行うよりも、不動産ポータルサイトに登録して宣伝した方が戦略としては有効といえます。今は多くの人がインターネットを使って賃貸物件を探す時代のため、上位表示される不動産ポータルサイトの活用はほぼ必須といえるでしょう。
上記のような背景があることから、ポータルサイトの活用が不動産業界全体で盛んに行われるようになってきましたが、その具体的な理由は会社ごとにそれぞれ異なります。不動産ポータルサイトの活用に力を入れるべき理由は、一般的には以下の3つといわれています。
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
ユーザーは潜在ユーザーと顕在ユーザーの2つの種類に区分されており、それぞれ以下のような特徴を持っています。
つまり、「とりあえず引越しをしたい」など少々漠然な考えを持っているユーザーが潜在ユーザー、「渋谷駅周辺の1LDK賃貸物件で一人暮らしがしたい」など明確な軸を持っているユーザーが顕在ユーザーです。
顕在ユーザーは見込み客とも呼ばれ、すでに物件への興味や関心が高く、賃貸物件の契約にも積極的です。この段階のユーザーは賃貸物件の比較検討の段階に入っていることが多く、不動産ポータルサイトを使ってどの賃貸物件にするかを吟味しています。
ユーザー数を比べると、顕在ユーザーよりも潜在ユーザーの方が多いといわれています。しかし、不動産ポータルサイトには確実性が高い顕在ユーザーが多く、不動産ポータルサイトに力を入れることで顕在ユーザーにアプローチすることが可能です。
不動産に関わらず、自社で商品を訴求するよりも外部の人間・サイトからおすすめされる方が信頼性は高まります。特に、検索結果の上位に位置するポータルサイトはユーザーからの信頼が厚く、そこに掲載している不動産会社は信頼できる会社と認識されやすいです。
また、不動産ポータルサイトはすべての不動産会社が利用できるわけではありません。ポータルサイトによっては掲載審査が必要な場合があり、審査に通過しないと掲載できないことも少なくありません。反響を獲得するためにも、不動産ポータルサイトを活用して不動産会社の信頼性を高めるのは重要なポイントといえます。
不動産ポータルサイトは掲載方法が統一されており、用意されたフォームに部屋の情報や物件画像を入力するだけで物件登録ができるケースがほとんどです。物件登録が簡単な分、短時間で多くの賃貸物件が登録できるというメリットがあります。
また、ポータルサイトによってはサポートサービスや一括登録サービスなどの便利な機能が搭載されているため、インターネットの使い方に不安な人でも安心です。また、不動産ポータルサイトは集客効果が高く、集客のために不動産会社が独自の施策を行う必要もありません。
物件登録がスムーズにできる不動産ポータルサイトは、物件検索もかんたんに行えるのが特徴です。自社物件と他の賃貸物件を比較する際や、他の不動産会社が扱っている賃貸物件を検索する際も手間がかかりません。もちろん、ユーザーがスムーズに希望の物件を探せることも大きなポイントです。
不動産ポータルサイトは数が多く、どこの不動産ポータルサイトに掲載すれば良いか迷ってしまうことも少なくありません。可能であれば、利用者数が多くユーザーからの評判が高い不動産ポータルサイトを選びたいものです。ここからは、ユーザーからの評判が高い不動産ポータルサイトの特徴を紹介していきます。
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
賃貸物件を探しているユーザーは、限られた時間の中で多くの賃貸物件を比較します。操作性が悪い不動産ポータルサイトは賃貸物件を検索するのに時間がかかってしまうため、確度が高いユーザーほど離脱してしまう傾向にあります。
多くの不動産ポータルサイトには、最近見た賃貸物件の履歴が残るという機能の他、お気に入りの物件を記録できる「リスト登録」という機能が備わっていることも珍しくありません。このような不動産ポータルサイトであればユーザーのストレスが減り、「使いやすい不動産ポータルサイト」として認識してもらえるようになるでしょう。
登録されている物件数が多ければ多いほど、ユーザーはさまざまな賃貸物件を比較できます。特に部屋探し初期段階の顕在ユーザーは、多くの賃貸物件の中からお気に入りの部屋を見つけたいと思うのが心情で、選択肢が少ないと不安感を持ってしまうおそれがあります。
間取りや家賃、駅徒歩数など最低限の情報はもちろん、細かな設備や収納、セキュリティといった細かい情報が豊富かつ具体的に記載されている不動産ポータルサイトはユーザーからの評判が高いです。情報数が多いと比較検討もしやすくなるので、自然にアクセス数が増え、その結果信頼感も高まっていきます。
賃貸物件の情報が豊富でも、不動産の知識が乏しいユーザーにとってはうまくイメージできないものも多いです。このとき、物件の外観・内装が掲載されていればどのような部屋なのかを具体的に想像でき、ユーザーの早期離脱の防止に繋がります。
特に内装の雰囲気は物件情報だけでは掴むことが難しいため、わかりやすい写真を掲載している不動産ポータルサイトであれば「ユーザー目線に立っている」と判断できるでしょう。不動産ポータルサイトによって写真を掲載できる最大枚数は決められていますが、もし迷ってしまったらできるだけ多くの写真を掲載できるサイトを選ぶようにしてください。
先ほど「掲載物件数が多いサイトはユーザーからの評判が高い」と説明しましたが、取り扱う物件数が多いと詳細な検索設定をしなければお気に入りの賃貸物件を探し出すことができません。単に最寄り駅や住所だけで検索できるサイトではなく、家賃相場や通勤・通学時間などさまざまな切り口から検索できる不動産ポータルサイトであれば好みの賃貸物件を探しやすいです。
部屋へのこだわりが強いユーザーは、検索条件の絞り込みができるサイトを好みます。そのため、間取りや築年数、収納やセキュリティ、設備など細かく指定できるサイトはユーザーからの評判が高いといえます。
評判の高い不動産ポータルサイトがある一方、ユーザーが離脱しやすい不動産ポータルサイトもあるので、現在使っているポータルサイトにそのような特徴がないか一度チェックしておきましょう。ユーザー離れを起こす可能性のある不動産ポータルサイトの特徴は以下の4つです。
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
一つひとつの物件情報が少ないと、ユーザーは満足な情報を得ることができず、不動産会社に問合せなければいけません。気になる賃貸物件が複数あればより面倒に感じ、不動産会社に問合せなくても情報を得られる不動産ポータルサイトに移行する可能性が高いため、サイト内だけでユーザーの知りたい情報を網羅できるようなポータルサイトを選びましょう。ユーザー目線に立ち、賃貸物件の情報をチェックしてみるのがおすすめです。
賃貸物件の雰囲気を知るために重要な写真は、いくら数が多くても鮮明でなければ意味がありません。部屋の色味がわかりづらい、写真がぶれている、ピントが合っていないなどの不明瞭な写真が多い不動産ポータルサイトは、ユーザー離れを起こす可能性があります。
写真のクオリティは特に重要なため、実際に写真を撮る際は上記のポイントに気をつけて撮影しましょう。サイズ感や色味などできる限りリアルの状態に近づけることで、内見のときに乖離が生まれません。
サイトの見た目が悪いという理由だけでユーザーが別の不動産ポータルサイトに移ることも珍しくありません。たとえば、シンプルすぎて地味な印象を持つポータルサイトや、情報量が多すぎて見づらいポータルサイトなどが挙げられます。
掲載料金や登録のしやすさなど不動産会社目線でのポータルサイト選びも重要ですが、ユーザー目線に立って使いやすい不動産ポータルサイトを選ぶように心がけましょう。
賃貸物件を探すユーザーは、PC・タブレット・スマホなどさまざまなデバイスから検索します。不動産ポータルサイトが一部の端末しか対応していなければユーザーは不便を感じ、別のポータルサイトを利用する可能性が高いです。
スマホでもPC向けの画面になって見にくいポータルサイトや、反対にスマホ用の画面しかないポータルサイトはマルチデバイスでは使いづらいため、不動産ポータルサイトを比較する際は使用端末の情報もチェックすることをおすすめします。
さまざまな物件情報が集まる不動産ポータルサイトは、多くの人の目に留まりやすく集客効果が高いツールのひとつです。顕在ユーザーへのアプローチやユーザーからの信頼度などを考えても、不動産ポータルサイトの活用は必須といえます。
数多くある不動産ポータルサイトのうち、機能性や実用性が高いポータルサイトを選ぶことが重要です。今後の集客に大きく関わってくるので、ユーザー目線に立ち、ユーザーからの評判が高い不動産ポータルサイトを選ぶようにしましょう。