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寝不足でも仕事を乗り切る方法とは?睡眠の質を高めるコツも紹介

記事公開日:2022/08/18

最終更新日:2024/01/11

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健康を維持するうえで、質の良い睡眠を取ることは特に重要な要素といわれています。しかし、なかには業務量の多さによって残業が続いてしまい、睡眠不足の状態になっている方も少なくありません。

特に賃貸仲介営業マンの場合は、車を運転してお客様を物件の場所まで運んだり、賃貸契約に関する書類を扱う場面が多いでしょう。もし寝不足のまま仕事を行って、お客様にとって困るようなミスや失敗を行うことは、もちろん避けたいですよね。
今回は、ビジネスシーンや賃貸仲介営業の現場において睡眠不足で悩んでいる方に向けて、寝不足のときに試してほしい方法を5つご紹介します。また、睡眠の質を高める方法も解説していきますので、睡眠不足で悩んでいるビジネスパーソンや賃貸仲介営業マンはぜひ参考にしてください。

※下記の関連記事では賃貸営業で成功するためのコツなどを解説しているので、こちらもチェックしてみてください。

寝不足でも仕事を乗り切る方法

寝不足の営業マンの画像

多くのビジネスパーソンは上司や先輩、顧客の指示に従い、多忙な毎日に追われています。これによって睡眠不足の状態になることも多く、場合によっては体調を崩してしまうことも少なくありません。

特に不動産営業マンの場合、顧客の都合に合わせて対応しなければならず、長時間の残業が常態化しがちです。いつも以上に気合いを入れて乗り切ろうと考える人も多いのですが、それだけでは解決できないことも多々あるので、寝不足のときは以下の方法を試してみましょう。

  • 眠気覚ましのツボを押す
  • 適量のカフェインを摂取する
  • 仮眠を取る
  • 体を動かし続ける
  • 誰かと交流してみる
  • 重要な仕事を抱え込まない

「眠くて仕事に集中できない!」と感じたら、上記の行動を取ることで眠気が取れるかもしれません。

眠気覚ましのツボを押す

人の体にはさまざまなツボが点在しており、ツボを刺激することで体に良い効果をもたらすといわれています。ツボの刺激には鍼やお灸などが挙げられますが、マッサージも有効な手段のひとつです。

ツボの中には眠気覚ましに効くものもあり、特に手には眠気覚ましに効くツボが集まっています。仕事中でも手軽に刺激を与えることができるので、睡魔に襲われたときは以下のツボを押してみてください。

  • 合谷:親指と人差し指の間のくぼみ
  • 中衝:中指の爪の生え際
  • 労宮:手のひらの中心

ツボを刺激する際は、痛みを感じるくらい強く押すのがポイントです。強い刺激を与えることで、眠気が覚めて集中力や作業効率がアップするでしょう。

適量のカフェインを摂取する

睡眠不足には、適量のカフェイン摂取も効果的です。カフェインには眠気を抑制する作用があるため、休憩時にコーヒーを飲んで対処する方も珍しくありません。また、カフェインには脳を覚醒させる効果もあるので集中力を高めることも可能です。

またカフェインはコーヒーだけでなく紅茶やお茶、栄養ドリンクの他、チョコレートなどに含まれています。これらの食べ物・飲み物を摂取することでカフェインが摂取できるため、コーヒーが苦手な人も安心です。

ただし、カフェインを取りすぎると、夜に眠れなくなったり自律神経を乱したりするなど、体はもちろんメンタルにも悪影響をおよぼす可能性があります。健康な成人の場合、目安のカフェイン摂取量は1日400mgとされています。インスタントコーヒーなら約4杯弱、紅茶なら約6杯が限度となるため、これを超えないよう注意しましょう。

仮眠を取る

どうしても眠気が覚めない場合、短時間の仮眠を取りましょう。仮眠を取ることで脳や体の疲労が取り除かれ、リフレッシュすることができます。

睡眠不足の状態のまま仕事を続けるよりも、仮眠をした方が作業効率を上げることができるともいわれています。また、短時間の仮眠は「パワーナップ」と呼ばれ、仮眠の時間や仮眠室を設ける企業も増えてきました。

ただし、仮眠の時間は長すぎると逆効果で、15分ほどが目安とされています。それ以上長く寝てしまうと深い眠りに入ってしまい、起きた後に眠気が増してしまう可能性があります。目覚まし時計やアラームなどをセットし、短時間で起きられるような工夫を行いましょう。

体を動かし続ける

眠気覚ましには、体を動かし続けるといった方法もおすすめです。眠気に襲われているときは副交感神経が優位の状態になっていますが、筋肉に刺激を与えることで交感神経を優位にさせることができ、これにより脳の血行が良くなるため頭がスッキリするでしょう。

しかしデスクワークの場合、体を動かすのは難しいことが多いです。そんな人には、デスクでもできるストレッチがおすすめです。背伸びや太もも裏のストレッチなど簡単なストレッチを習慣にすれば、眠気が取れて作業効率が高まるでしょう。

可能であれば席を立ち、オフィス内などを歩き回ったり階段を上り下りしたりするのも効果的です。このとき、できるだけ体全体を意識して動かすことがポイントです。

誰かと交流してみる

眠気でぼーっとするのを防ぐには、誰かに話しかけるといった人との交流を積極的に行いましょう。会話をすることで頭が冴え、思考力の改善に繋がります。

もちろん仕事のことを話すのがおすすめですが、自分に興味のあるような話題でも構いません。刺激的な内容の会話をすると、脳が目覚めてその後の仕事が捗ります。

ただし、仕事中に話しかけられるのを不快に思う人もゼロではありません。タイミングをわきまえて、迷惑がかからないような交流に努めましょう。

重要な仕事を抱え込まない

寝不足でも仕事を乗り切るには、仕事量そのものを減らすことも有効な手段です。特に残業続きで寝不足が続いているときは、重要な仕事を抱え込まないようにしましょう。仕事を抱え込まなければ、仕事時間も短くなり、早く仕事を乗り切れます。

寝不足のときに重要な仕事を抱え込まないことは、仕事を乗り切るのに有効なだけでなく、ミスを減らすリスクマネジメントにもなります。

ただし、仕事を選びすぎると上司や同僚から嫌われることもあるので、あからさまに仕事を選ぶことは避けましょう。本当に寝不足で辛いときは、正直に相談することも大事です。あなたが普段から真面目に仕事に取り組んでいれば、周りの理解を得られるはずです。

寝不足が仕事に与える影響

睡眠不足のまま仕事を続けると、以下のようなトラブルが起こるかもしれません。

  • 仕事の効率や質が下がる
  • 仕事のミスを引き起こす
  • やる気が下がる
  • 情緒が不安定になり人間関係が悪化する
  • 病気になりやすくなり、お客様や会社に迷惑をかける可能性がある

それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

仕事の効率や質が下がる

睡眠不足のまま仕事をすると、仕事の効率や質といった全体のパフォーマンスが大きく低下します。脳がうまく働かないため、1時間でできる作業が2時間かかったりするなどいつもはできていたことが難しくなります。

仕事の効率が下がると、仕事が終わる時間が遅くなる→寝る時間が遅くなる→十分な睡眠が取れないといった負のスパイラルに陥るかもしれません。そうなると日常生活にも支障が出るため、寝不足状態のまま仕事を続けることはできるだけ避けましょう。

仕事のミスを引き起こす

睡眠不足は集中力を低下させてしまうため、普段はしないようなミスを引き起こす可能性が高くなります。ミスが起きると他の社員にも迷惑をかけるだけでなく、場合によっては顧客に大きな損失を与えてしまうかもしれません。

ミスが頻発すると、会社や上司からの信頼をなくしてしまいます。そうならないためにも、生活習慣を整えて睡眠時間を確保することが重要です。

やる気が下がる

睡眠不足が続くと、睡眠負債が増えていきます。睡眠負債とは、これまで続いていた睡眠不足が借金のような負債となって体に溜まっている状態のことを指す言葉です。この睡眠負債が解消されない場合、仕事に対するモチベーションは低下するといわれています。

情緒が不安定になり人間関係が悪化する

睡眠不足が続くと、それだけで情緒が不安定になり、ひどくなるとうつ状態にも陥ります。不安、恐怖、怒りなど感情のスイッチをオンにする脳の扁桃体が、睡眠不足になると簡単に興奮しやすくなるのです(※)。

マイナスの感情が簡単に興奮することで、周囲の人間に強く当たったり、不信感を抱かせたりします。そして、周囲とコミュニケーションが取れなくなり、人間関係がどんどん悪化していきます。

不眠とこころの不調について|茅場町こころのケアクリニック

病気になりやすくなり、お客様や会社に迷惑をかける可能性がある

当然ですが、睡眠不足は体に良くないため、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。よく見られる病気は、高血圧、心血管疾患、糖尿病、肥満など(※)で、命に関わることもあるのです。

病気になることは自分だけの問題だけでなく、お客様や会社に迷惑をかける可能性があります。しっかりと睡眠時間を確保し、自分の体を管理することもビジネスパーソンにとっては大事なことです。

寝不足を続けるとどんなリスク(影響)があるの?|くすりと健康の情報局

寝不足が解消できる睡眠の質を高めるポイント

睡眠不足の解消には、単に睡眠時間を増やすだけでなく、質の高い睡眠が取れるような工夫をすることも重要です。

  • 眠る前のスマホ操作を控える
  • アルコールやカフェインの摂取を控える
  • 軽くストレッチや運動を行う
  • アロマオイルを活用する
  • リラックスできる音楽を聴く
  • 寝具を買い替える

いずれも効果的な方法なので、自分に合ったものがあればぜひ実践してみてください。

眠る前のスマホ操作を控える

ベッドに入ったものの、眠る直前までスマホを触っているという人も多いのではないでしょうか。睡眠には、体温や血圧を低下させる「メラトニン」というホルモンが重要(※)で、メラトニンは日光などの強い光を浴びると分泌量が下がります。

スマホの画面からはブルーライトと呼ばれる光が出ており、これによりメラトニンの分泌が抑制されます。メラトニンの量が減ると脳が覚醒し、眠れなかったり睡眠が浅かったりといった睡眠障害を引き起こしてしまう方も珍しくありません。

またスマホに限らず、ブルーライトを発するタブレットやパソコンも同様です。眠る2時間前にはスマホを体から離し、どうしても触らなければいけない場合は画面の設定を暗くするなどの対策を行いましょう。

メラトニンとは?睡眠との関係性やメラトニンを減らさないためのポイント – 健康情報コラム

アルコールやカフェインの摂取を控える

お酒を飲んだら眠くなるという方も多いかもしれませんが、アルコールには睡眠の質を下げる効果があります。寝た瞬間は深い眠りにつくことができますが、時間が経つにつれ浅い睡眠となり、睡眠の質の低下に繋がります。

また寝酒を習慣にしている方は、気づかぬうちにアルコール性の不眠症になっているかもしれません。そのまま寝酒を続けるとアルコール依存症となる可能性もあるため、眠る前にお酒を飲むことは控えましょう。

そして、お酒と同様にカフェインの摂取もおすすめできません。先述したように、カフェインには脳を覚醒させる効果(※)があるからです。カフェインは摂取して30分〜1時間後に血中濃度がピークになり、そこから3〜5時間かけてゆっくりと減少していくため、就寝前のコーヒーを習慣にしている方は注意してください。

カフェインの効果と摂取できる飲み物・食べ物5選!眠気には何が効く? | MediPalette

軽くストレッチや運動を行う

仕事や通勤で長時間同じ体勢が続くと、体にストレスが溜まります。体のストレスは筋肉の緊張状態を引き起こすため、寝る前の軽いストレッチや運動で体をリラックスさせてあげましょう。また、ストレッチや運動を行うことで血流が改善され、肩こりなどの症状が軽くなるのもうれしいポイントです。ただし、激しい運動は逆に体を目覚めさせてしまうため、あくまでも軽いストレッチや運動に留めましょう。布団の上での背伸びや、関節や筋肉をほぐすストレッチが効果的です。

アロマオイルを活用する

アロマオイルには、副交感神経を優位にしてリラックス効果に導く効果があります。アロマオイルにはさまざまな種類があり、以下のものを選ぶとさらに高いリラックス効果が期待できます。

  • ラベンダー
  • オレンジ
  • ベルガモット
  • ネロリ
  • サンダルウッド

どの香りも、気持ちを落ち着けたり緊張をほぐしたりするものばかりです。お気に入りのアロマを選び、リラックスした気分で眠りにつきましょう。

リラックスできる音楽を聴く

睡眠前に音楽を聴くことで、体がリラックスして眠りやすい状態になります。特に、以下のような音楽には脳のアルファ波を増やす効果があります。

  • 歌声がない
  • 波や雨などの自然の音
  • 高周波音がある

反対に、歌声が入っている音楽や激しい音楽は、脳を覚醒させるおそれがあるので注意しましょう。

寝具を買い替える

睡眠の質を高めるなら、枕・マットレスなどの寝具を買い替えることも有効な手段です。最近では、枕を自分の頭に合わせてオーダーメイドで作れます。より自分に合った枕を使うことで呼吸がしやすくなり、深い眠りにつけるのです。

また、マットレスも進化が進んでおり、体に負担をかけない構造になっています。価格帯はさまざまであり、自分に合ったマットレスで寝ることが大切です。現在使っている寝具が自分の体に合っていないと感じるようなら、寝具を買い替えてみましょう。

寝不足が解消できる対策グッズ5選

仕事が忙しく、睡眠時間を確保できないビジネスパーソンや賃貸仲介営業マンは、いかに早く深い眠りにつけるかも重要です。お手頃な対策グッズを使用することは、睡眠に集中でき、寝不足解消の手段のひとつになります。

  • アイマスク
  • 耳栓
  • パジャマ
  • 入浴剤
  • ピローミスト

簡単に始められるので、自分に合ったものがあればぜひ実践してみてください。

アイマスク

明るい場所では寝られない方には、アイマスクがおすすめです。外部からの光を遮ることで眠りに集中でき、睡眠の質を高められます。目に疲れが溜まっている方には、目元を温めるホットアイマスクもおすすめです。

耳栓

周囲がうるさいと、眠りに集中できません。そんなときは、雑音をカットできる耳栓がおすすめです。遮音することで雑音を気にすることなく、睡眠の質を高められます。また、耳栓は外出先で仮眠したいときにも便利です。

パジャマ

寝るときにパジャマを着ないという方も多くいるかもしれませんが、パジャマは締めつけが少ない作りになっており、寝返りもしやすく睡眠の質を高めてくれます。さらに吸水性も高く、汗をかいても蒸れにくいので、睡眠時の体温調整もサポートしてくれるのです。

また、パジャマを着る行為そのものが睡眠へのスイッチとなり、スムーズに睡眠できるようになります。

入浴剤

1日の疲れを癒やし、リラックスできる入浴剤も寝不足解消のおすすめグッズです。寝る前にお風呂でしっかりと体を温めることで、質の高い睡眠を取れます。香りや肌触りなど、お好みの入浴剤を見つけるのも楽しいでしょう。

ピローミスト

アロマの香りで快適な睡眠環境を整えるピローミストは、寝不足解消グッズとしてもおすすめできます。使い方は簡単で、寝る前に枕や寝具にスプレーして香りづけをするだけです。手軽に使えるので、出張先や旅行先にも持って行けます。

寝不足のまま車を運転するのは必ず避けよう

寝不足のまま車を運転すると、大きな事故に繋がる可能性があるので、必ず避けるようにしましょう。

寝不足になると、判断力・集中力が著しく低下し、事故の発生率が高まります。自分では問題ないと思っていても、寝不足のまま運転を続けるとつい眠くなってしまうこともあったり、とっさの対応もできなくなったりします。

特に、寝不足のままお客様を乗せて運転することは避けましょう。もしお客様を乗せて事故になった場合、あなただけの問題ではなくなり、お客様や会社にも大きな迷惑をかけます。

寝不足のときは公共交通機関で移動したり、誰かに代わりに運転してもらったりして、自分で運転しないようにしましょう。

寝不足の解消には睡眠の質を高めることが重要

毎日やらなければいけない仕事や育児に追われてしまい、寝不足の状態になっている方も少なくありません。「寝不足の状態が続いてつらい…」と悩んでいる方は、以下の方法を実践して目の前にあるタスクを片づけましょう。

  • 眠気覚ましのツボを押す
  • 適量のカフェインを摂取する
  • 仮眠を取る
  • 体を動かし続ける
  • 誰かと交流してみる
  • 重要な仕事を抱え込まない

しかし、これらは一時的な改善のため、日々の生活習慣を見直して睡眠の質を高めることが重要です。場合によっては重い病気にかかってしまう可能性もあるので、改善の兆候が見られないときは医師の診察を受けてみてください。

記事の監修者_てつなり

てつなり

この記事を書いた人

賃貸仲介営業として、関西で数多くのお客様にお部屋を紹介。入居後のトラブルサポートもしており、賃貸生活についての知識は豊富です。現在は、宅建の資格と賃貸仲介営業スキルを活かし、WEBライターとしても活動しています。グルメや旅行が大好きで、時間あればいろんな場所に足を運んでいます。日本各地のおすすめグルメやスポットを紹介するブログも運営中。

■現在の職業・肩書き・資格など
賃貸仲介営業マン / ルームアドバイザー / 宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士

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