記事公開日:2022/04/28
最終更新日:2023/11/17
「営業」と聞いて思い浮かべるのは、外回りをして取引先を訪問し、会議室などで商談をする姿ではないでしょうか。これは外勤営業の特徴であり、一方で社内や店舗で営業活動を行う内勤営業もあります。
しかし、内勤営業とは具体的にどのような仕事内容で、どんな人に向いているのでしょうか。今回は内勤営業について、外勤営業との違いや特徴に触れながら解説していきます。
目次
内勤営業は、自社のサービスや商品に興味を持ち、問合せや来店などをした顧客に対応する仕事です。電話を使って営業をするテレアポや、チラシやHPに反応した人に営業をする反響営業なども、内勤営業に含む場合があります。
内勤営業の主な仕事は、メールや電話での営業活動とカウンターセールスです。
カウンターセールスとは、店舗に来店した顧客へ営業対応するもので、不動産賃貸仲介をはじめ、旅行代理店や携帯電話販売店などの業種で見られます。来店した顧客に対し、カウンター越しに商品やサービスの説明や提案をするのが一般的です。
外勤営業は、顧客のもとに直接足を運び営業活動をします。新規開拓のために飛び込み営業をすることもあり、自社に興味を持ってもらうまでに時間がかかる点が特徴です。
対して内勤営業は、社外ではなく社内で営業活動を行います。カウンターセールスの場合、顧客が興味を持った状態で来店をするため顧客との時間を長く取れます。
ここからは、内勤営業の特徴について解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
内勤営業は社内や店舗で営業活動を行います。
外勤営業の場合、ほぼ毎日外に出て取引先を訪問するため、冬の寒い日や夏の暑い日も外出しなければなりません。また長距離の移動も多く、体力も必要です。
一方、内勤営業はほとんど外出することがなく、自分のペースで仕事に取り組める点が特徴です。
ただし、カウンターセールスのような顧客対応は、混雑による休憩が取れなかったり、慌ただしい1日を送ったりすることもあります。なお、外勤営業に同行する場合もあり、会社や業種によって働き方が少々異なります。
外勤営業は新規開拓で顧客を獲得したり、既存顧客へ新商品の提案をしたりと、こちらからアクションを起こす営業スタイルです。
購買意欲が高い顧客を相手にすることが少なく、ノルマ達成のプレッシャーと向き合いながら仕事をしなければなりません。
一方内勤営業の場合、多くの顧客は自社サービスや商品に興味を持った状態で来店・問合せをします。不動産賃貸仲介であれば、賃貸物件の相談や、契約を希望する顧客に対して営業活動を行います。顧客の要望を引き出し、購買意欲を後押ししながら契約に繋げるスタイルです。
ただし、内勤営業でもテレアポを含む場合は、自社商品やサービスを知らない層へアプローチをするため、必ずしも購買意欲が高い顧客を相手にするとは限りません。
店舗で顧客対応をする内勤営業は、顧客自らアプローチしてくることから、特に集客をする必要がないというイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、内勤営業も集客のための工夫が求められます。賃貸仲介であれば、物件情報をポータルサイトや自社ホームページへ掲載したり、TwitterやInstagramなどのSNSを使い集客に繋げたりする必要があります。
内勤営業では、以下のようなスキルや経験は歓迎されます。
それぞれひとつずつ見ていきましょう。
内勤営業は顧客の要望を引き出し、ニーズに合った提案をするヒアリング能力が重要です。
顧客の話を聞きながら、相手が求めているものが何かを導き出します。雑談の中に顧客の本当の要望が隠れている場合もあり、じっくり耳を傾けながら顧客の要望を叶えられる提案力も必要です。
内勤営業は、メールや電話など非対面で対応する場合も多く、顧客に誤解を与えないためにも、わかりやすく説明する力が求められます。サービスや商品を正しく伝える他、相手が理解しやすいよう、専門用語をできるだけ使わない工夫も必要です。
また、商品を魅力的にアピールするプレゼン能力も必要なスキルです。これはカウンターセールスのように、対面で接客をする場合にも同じことがいえます。
自社サービスや商品を深く理解するためには、勉強が欠かせません。たとえば賃貸仲介であれば、不動産や法律に関する知識や宅建の資格など、業界特有の資格があればなお有利です。
また、接客・販売経験は内勤営業に役立ちます。
来店した顧客への対応をするスタイルは、接客・販売と共通するため、企業によっては歓迎している職歴です。また、電話対応も多い内勤営業は、テレアポやコールセンターで働いていた人も経験を活かしやすいでしょう。
営業という括りでも、外勤営業と内勤営業では、業務スタイルや営業方法が異なります。
内勤営業は、社内でメールや電話で営業活動をする他、店舗に来店した顧客の要望に応える必要があります。顧客のニーズを引き出して適切な提案をする必要があるため、ヒアリング能力も欠かせません。
このような特徴をふまえたうえで、内勤営業が向いているのは以下のような人です。
顧客が来店するときには、すでに相談内容や目的が決まっている可能性が高いため、内勤営業は顧客の話を聞き、顧客の立場に立って提案できる人が向いています。
また、顧客に対して細かい気配りができる人も内勤営業向きです。そして、希望商品だけでなく話を聞いて類似品を紹介したり、顧客の様子を見て話す順番を変えたりと、臨機応変に対応できる人も活躍できます。
内勤営業は来店数や問合せが多いため、日々たくさんの人と関わる仕事でもあります。多くの人と接しても苦にならず、コミュニケーションを取りながら仕事をしたい人におすすめです。
購買意欲が低い顧客にアプローチをする外勤営業に対し、購買意欲が高い顧客からのアクションに応える内勤営業。同じ営業職でも、営業活動の方法や場所が違うため、求められるスキルも異なります。
内勤営業は、すでに自社のサービス・商品を知っている人に対して提案をするため、契約に繋がりやすい特徴があります。営業職をしたいけど飛び込み営業や外回りは苦手という人は、内勤営業を検討してみてはいかがでしょうか。
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