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ブルー・オーシャンとはどんな市場?レッド・オーシャンとの違いやメリットや注意点

記事公開日:2022/10/20

最終更新日:2022/10/05

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青い海のように穏やかな様子から、未開拓かつ競合のいない市場という意味で使われる「ブルー・オーシャン」。「事業展開がうまくいかない」「既存市場での売上が伸びない」といった悩みを抱えるビジネスパーソンは、ブルー・オーシャンについて学んでみましょう。

今回は、ブルー・オーシャンの定義やメリット、レッド・オーシャンとの違いについて解説します。デメリット・注意点についても紹介していきますので、ブルー・オーシャンは自社にとって利益となるか、現状の方針で問題ないかなどを確認してみましょう。

ブルー・オーシャンとは

ブルー・オーシャンとは、競合相手のいない(もしくは少ない)市場のことを指す言葉です。このブルー・オーシャンに事業を展開することで、低コストで高い売上を出すことができます。従来まで存在していない市場のため、競合他社との価格競争などが起こりにくいことも特徴です。

ただし、ブルー・オーシャン市場は常に安泰というわけではなく、新規参入や模倣などによって「レッド・オーシャン化」する可能性もあります。次項では、このレッド・オーシャンについて詳しく解説していきます。

ブルー・オーシャンの対義語「レッド・オーシャン」とは

レッド・オーシャンとは、競合がひしめき合う競争の激しい市場を意味します。ライバルが多い市場であり、参入は避けるべきといわれているものの、必ずしも事業展開が難しいというわけではありません。自社製品の魅力や品質などを顧客に体感してもらい、シェア獲得に成功している企業も多くあります。

レッド・オーシャンの中からブルー・オーシャンが見つかる可能性もあるため、事業戦略次第で新規顧客獲得・売上アップなども狙えます。

ブルー・オーシャン戦略を行うメリット

続いて、ブルー・オーシャン戦略を行うメリットを3つ解説します。ブルー・オーシャン市場で事業展開を考えている方や、事業戦略立案で悩んでいる方は参考にしてみてください。

商品やサービスを低コストで提供できる

ブルー・オーシャン戦略は他社との競合がほとんどないため、商品・サービスを低コストで提供できます。「競合相手がいない・少ない」ということは価格競争が起こりにくく、自社にとって不利な価格設定を行うことはほとんどありません。ただし、あまりに高額な価格設定では後から参入した企業にシェアを取られてしまうおそれがあるため、ブルー・オーシャン戦略では、低価格・高品質なバリュー・イノベーションが重要視されています。

新規参入する他社との差別化を図れるよう、高品質な商品・サービスを提供しコストも下げることで、顧客と企業の双方で価値が高まります。コスト優位性を意識してブルー・オーシャン戦略に乗り出せば、市場における原動力を維持できることでしょう。

価格競争に巻き込まれにくい

ブルー・オーシャンは価格競争に巻き込まれにくい市場なので、利益を確保しやすいこともメリットです。レッド・オーシャンの場合、品質や性能での差別化が難しくなると価格競争が始まります。競合相手同士で利益を削り合うこととなり、企業にとっては旨みがありません。

しかし、ブルー・オーシャンは利益の削り合いというリスクを避けられるため、商品・サービスの開発にかけた投資費用を回収しやすい市場です。投資費用を回収し、利益の積み上げもスムーズに進められます。

自社製品のブランド化が叶う可能性が高い

市場開拓のパイオニアとしての認知が広まれば、自社製品のブランド化が叶う可能性が高くなります。ブルー・オーシャンでは、商品・サービスのシェアをいち早く獲得可能です。後から参入してくる企業よりも実績を蓄積できる他、長期的にブランドロイヤリティを高められるため、仮にレッド・オーシャン化したとしても安定した利益確保に期待できます。

ブルー・オーシャン戦略の注意点・デメリット

ブルー・オーシャン戦略には注意すべき点が2つあります。事前に対策を講じられるよう、次項から解説する注意点・デメリットを理解しておきましょう。

自社製品やサービスを模倣した企業が出現する可能性がある

自社製品やサービスの認知度が高まれば、模倣する競合企業が出現する可能性があります。先述したように、ブルー・オーシャンはいつまでも自社にとって有利な市場ではありません。

ブルー・オーシャン戦略の成功事例として認知が広がり、より低価格かつ模倣された商品・サービスが出現すれば、シェアを奪われるリスクがあります。少しでも自社の優位性を保てるよう、商品・サービスの付加価値向上や独自技術の開発、人材のスペシャリスト化など具体的な対策を講じることが重要です。

不動産業界の場合、「住まい以外の付加価値」を付与することで、市場で有利に立ち回れる可能性があります。たとえば、賃貸物件の入居者を対象とした家事代行サービスや、アパート一棟をある趣味に特化させてコミュニティを作るなどです。また不動産営業マンなら、差別化を図るために大家さんに新たな設備を導入するよう、提案してみるのもひとつの手です。

事前計画や対策を必ず行う必要がある

ブルー・オーシャン戦略では、事前計画や対策などを行って市場開拓による利益確保に努めなければなりません。しかし、見込み顧客がいなければ、たとえブルー・オーシャンであっても利益確保は見込めません。ブルー・オーシャン戦略に乗り出す際は、なぜ市場が存在しないのか、顧客ニーズはあるのかなどを考え、事業計画・対策を立てる必要があります。

また、事業計画や対策を検討する際は以下2つのフレームワークを活用すると、ブルー・オーシャン戦略が有効かどうか判断しやすくなります。

<アクションマトリクス>
  • 市場における競合の有無を把握できるフレームワーク
  • 横軸は競合性(価格や機能、デザインなど)、縦軸を競合性のレベルとする
  • 自社と競合他社の取り組みを比較し、各競合性がどのレベルにあるかグラフ化(折れ線グラフ)する
  • 線の交わらない部分があれば競合性が低いと判断できるため、ブルー・オーシャンの可能性がある

上記はあくまでもブルー・オーシャンとなる市場の有無を確認するためのフレームワークです。市場調査は欠かさず行い、事業展開できるかどうか確認しなければなりません。

<戦略キャンパス>
  • 市場における競合の有無を把握できるフレームワーク
  • 横軸は競合性(価格や機能、デザインなど)、縦軸を競合性のレベルとする
  • 自社と競合他社の取り組みを比較し、各競合性がどのレベルにあるかグラフ化(折れ線グラフ)する
  • 線の交わらない部分があれば競合性が低いと判断できるため、ブルー・オーシャンの可能性がある

以下は、アクションマトリクスを図式化したものです。

【アクションマトリクスの図式化】

上記のように、図式化して市場にどのような変化が起こるのかを把握できれば、ブルー・オーシャン戦略の道筋が見えてきます。低コスト・高価値についての検討が難しい場合、アクションマトリクスを用いて部分的にイメージしてみましょう。

ブルー・オーシャン戦略で必要なスキル

ブルー・オーシャン戦略に乗り出す際は、高度なマーケティングスキルが求められます。前述したように、競合他社との競争がないブルー・オーシャンでも、模倣や新規参入などにより利益獲得が難しくなるリスクがあるからです。

そのため、レッド・オーシャン化したときのことも見据え、競合他社との戦い方を理解しておかなければなりません。先述した戦略キャンパスやアクションマトリクスの活用の他、市場調査・競合分析などのスキルも必要です。

また、どれだけ優れた技術力や独自技術、スペシャリストの人材などを抱えていたとしても、市場でのブランド化や売るスキルを持っていなければ利益獲得は難しくなります。経営者・管理者層はマーケティングやセールスなどのスキルを磨き、新市場の開拓に乗り出さなければなりません。ブルー・オーシャンは、地盤となるマーケティング力などの知識・スキルがあってこそメリットが生まれる市場だということを押さえておきましょう。

ビジネスシーンでブルー・オーシャンを使う場合の例文

ビジネスシーンでブルー・オーシャンという用語を扱えるよう、いくつか例文を紹介します。知識を詰め込むだけではなく、用語として扱う訓練もしておきましょう。

<ブルー・オーシャンを使った例文>
  • 来年度より弊社から販売する○○は、ブルー・オーシャンを開拓できる取り組みとなるでしょう。
  • 今の市場でブルー・オーシャンを開拓するには、商品コストの削減と独自技術の開発が必須です。
  • この事業戦略は競合他社ですでに行われているので、ブルー・オーシャンを見つけるには違ったアプローチ方法を探すしかありません。

会議やプレゼンの場において、上記のようにブルー・オーシャンという用語を使います。また、対義語であるレッド・オーシャンについても同じような使い方をします。実際のビジネスシーンでうまく使えるよう、ブルー・オーシャンとレッド・オーシャン、各用語の使い方を覚えておくようにしましょう。

競合が少ないブルー・オーシャンで自社のビジネスを展開しよう

走る営業マンの画像

ブルー・オーシャンは競合相手が少なく、自社にとって利益の出やすい市場です。価格設定も自由に行えるため、商品・サービス開発にかかった投資費用の回収もスムーズに行えます。

ただし、ブルー・オーシャンに競合が参入するとレッド・オーシャンになり、価格競争が激化していきます。ブルー・オーシャンの市場で事業展開をする際には、今回ご紹介したデメリットや注意点も参考に、レッド・オーシャン化した場合の対策も練っておきましょう。

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CHINTAI JOURNAL編集部

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